なんと お粗末な試合だったのだろう。乱打戦というより 「ミス合戦」だ。

外野手と内野手の中継ミスを始め 単純なミスから 継投ミス、配球ミスに走塁ミス。。。

チームの手綱を引き締めるのは 指揮官である。両チームの指揮官は もっと 厳しく 選手を指導して欲しい。

特に ヤクルトの選手に緊張感が感じられない。人間なので失敗はある。一生懸命、プレーしていてもミスしてしまう事もあるだろう。しかし、ヤクルトの犯しているミスは 緊張感が欠如している為のミスだ。プロとして 失格である。

あんなに 沢山のファンの方が球場に足を運んでくれているのに 情けない。これでは 入場者数も 年々 減少していくのは当たり前だ。

毎年 膨らむ赤字、赤字なので補強費も削られる。そして 選手の年俸も待遇も悪くなる。この結果、戦力はダウンして 毎年 下位に甘んじる。そうなれば、ファンの足も遠退く。

これが 負のスパイラルだ。ヤクルトは このスパイラルにハマっている。

選手が どうのこうのというより その環境を取り巻く組織の問題だ。このままでは 球団の存続も危ぶまれる。今なら まだ 間に合う。 改善して欲しい。

さて、タイガースだが こちらは「能力」の問題である。調子の良し悪しもあるだろうが 「投壊」である。

年々 良くなる投手、その反対に 悪くなる投手。タイガースの投手で 若くして活躍した選手に その後も 成長を続けている投手といえば 思い当たる選手がいない。

2004年 若干 15歳の辻本賢人をドラフトで指名した。辻本は ボーイズリーグでは ダルビッシュ有と互角に投げ合い 評価も高かった。

中学時代 、辻本は 渡米し、14歳ながら 凄い速球を投げ メジャーからも注目されていた。タイガースは そんな辻本賢人を「育成」出来ると勘違いをしたのだろう。投手して成長しなかった理由を「本人の問題」として 2009年 たった5年間で 20歳という若さで解雇した。

合同トライアウトも参加したが 周りの評価は「球が遅い、フォームがバラバラ」という評価だった。当然 どの球団も誘ってくれず 辻本はチャンスを求めて アメリカに渡った。

ところが 2010年 阪神時代にも計測しなかった 146㌔を投げ 翌年には 151㌔を投げるまでに成長し、勝ちゲームの中継ぎ投手にも抜擢され ニューヨーク・メッツとマイナー契約まで上り詰めた。

2013年に契約解除となってしまったが もし 辻本賢人が タイガースに入団していなかったら どんな 野球人生を歩んだのだろう。

ダルビッシュ有のライバルとして 活躍していた少年時代、ジャイアンツカップで3位になったこともある。そんな事を思い出してしまうのが 昨日の秋山だ。

2010年に 高卒ルーキーとして 巨人戦に 初登板 初先発した。負け投手とはなったが 翌週 ヤクルト戦では 勝ち投手となり 9月12日には 完封勝利までしている。

あの当時の秋山を覚えているファンも多いだろう。将来のエースとして 期待していたのは 私だけではないハズ。

昨日のキレでは 1軍どころか 2軍でも 通用しない。人間なので 体調が悪かったり 調子が悪かったりするので 昨日の秋山も たまたま悪かっただけかもしれない。

しかし、ルーキー時代の秋山から どんな「上積み」があったのか、を考えれば 明白である。

「育っていない」。

これが 私の実感である。応援するチームの「勝ち負け」に 一喜一憂するファンもいれば、ゲームの内容にこだわる人もいる。

また、個人的に応援している選手の活躍にドキドキしたり、単純にプロ野球を楽しんでるファンもいる。

プロ野球が魅力ある組織で存続する為には グランドで結果を出す選手の活躍も大事だが それを取り巻く 環境や組織も これまた 重要である。このふたつが噛み合って 魅力あるプロ野球を作れるのだと思う。

昨日の試合、最終回、1打 同点、 長打で逆点の場面で 藤井に代打なし。しかも、仮に 同点に追いついても、前日に 2イニング投げた筒井と呉 昇桓しか 投手が残っていない。12回までを考えれば あと 4イニングを2人で投げることになる。

何という 投手起用だ。先発投手が 早いイニングで降板することは これからも 起こり得ることだ。その度に ジタバタしているのでは 指揮官として危機管理能力が問われる。

今に始まった事ではないが 戦局や戦況を予想し、ベンチ入りメンバーを決める、なんてことは言うまでもない。今日の試合、内容の濃いゲームになってくれる事を願っている。