タイガースにとっては 良い試合だった。ここ何年かの中でも 印象に残る試合だと思う。

何と言っても 良く守った。大和の好返球や鳥谷の好守、「これぞ プロ野球」というプレーだった。その他の選手も 皆 集中していたように見えた。

「全員野球」というスタイルをひしひしと感じた。最後は 阿部のボーンヘッドで試合が決まってしまったが 全体的には 引き締まった好ゲームだったと思う。

攻撃の面では8回表 マートンの本塁打が圧巻だった。バットコントロールといった技術的なものやヘッドスピード・パワーといったものが凝縮されている。とても 真似の出来るものではない。''非凡でない'' 彼のバッティングは 今年も頼もしい。

もう一方の助っ人ゴメスの方は まだ 不安定である。引っ張ることしか出来ない彼は 今後 アウトコースの変化球に苦しむ事になるだろう。活躍してる今のうちに 何とか アウトコースに対応できるように調整して欲しい。

それと、もう ひとりの注目選手、呉昇桓だが 昨日は 1イニング 32球を要した。その中で 空振りを取れたのが 橋本への初球だけである。

ファールも 1イニングで20球ぐらい打たれている。先頭打者の阿部が初球を打った事を考えれば その後 2死を獲るのに 31球 掛かっていることになる。これには心配している人も多いだろう。

タイガースファンはとかく クローザーをイメージする時 藤川球児と比較してしまう。だが、彼と比べれば 誰だって目劣りする。

藤川球児の域には達してないが 呉昇桓も 相当 レベルの高いクローザーだ。12球団のクローザーを見渡しても トップクラスのクローザーであることは間違いない。長いシーズン、何度か失敗は有るだろうが それなりの活躍はしてくれると思う。

2試合を観戦して思う事は 良い意味で 期待を裏切ってもらえそうだということ。まだまだ、チームとして課題は多いが 修正出来れば 面白いシーズンになりそうだ。大いに 期待している。

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