沖縄キャンプが終わった。

今年の沖縄キャンプ、前半は天気が悪かったが、20日を過ぎたあたりから天気も良くなった。22・23日はオープン戦も行われた。評価としては 良くもないが悪くもない、というところだ。

それぞれの選手が想定の範囲内の活躍で 良い意味での予想外は 今のところ なかった。

まっ、あえていえば 新井貴浩の状態がいい。ここ何年かで最高の状態である。

しかし、ゴメスとの兼ね合いがある。1億2000万円という高年俸で獲得した選手をベンチに座らせてまで新井貴を出場させるという事は 毎年のように繰り返す外国人補強の失敗という事に繋がる。ただ、外国人獲得を失敗しても失敗しても 担当者が変わらないという不思議さもある。

26日には 新井貴にサードの守備練習をさせていたが それは やめた方がいい。守備力から考えれば ゴメスか新井貴か、競争に勝った方を1塁手として起用したほうが賢明だ。

さて、その注目のゴメスの話だが、23日のオープン戦、試合開始 44分前突如出場を回避した。嫌な予感がする。もちろん、この時期に痛いのを我慢して悪化させることは バカな行為である。「勇気ある撤退」っていう事もある。

ことの詳細は内部の人間ではないのでわからない。だから、あくまで想像の範囲ではあるが やはり嫌な予感はする。

私が「嫌な予感」というのはケガの大小ではない。タイガースファンがいく度となく経験した 期待はずれの「またか」である。

私の第六感は あまり 当たらない。いつものように ハズレてくれたら 何の問題もない。この答えが出るのも そう遠くない話ではあるので この予想を裏切って欲しい。

そして、もう一つ気になる事がある。あのオープン戦を2試合観戦して どうしても気になるのが今成の起用法である。

それとその前に、まず、上本は控えなのかレギュラーにしたいのか、首脳陣の意図が ハッキリわからない。まさか、西岡と競争させ 調子の良い方を起用しようと考えてはいないだろう。

もし、和田監督の構想の中に、2塁手・上本、3塁手・西岡という事も考えているのならば 今成は外野手の練習をさせるべきだ。

私は 昨年の今成の起用法から考えれば 秋のキャンプと この春のキャンプは 外野手の練習を とことん やらせると思っていた。しかし、秋も春も 3塁手一本で練習させている。

もし 万が一、福留がケガをしたり不振の場合には ライトは誰にするのだろう。緒方・柴田・俊介って ところだろうか?

また、3塁手の新井良太も 状態としては まずまずである。となれば、今成に外野手の練習をさせた方が「備えあれば憂なし」ではないか、と思うのだ。

別に 3塁手の練習をするな、と言っているわけではない。何かアクシデントが起こったときに 急きょ 今成を外野手で起用するのは 今成も かわいそうだ。「転ばぬ先の杖」。そんな事を ふと 思わざるを得ない。

沖縄には ソフトバンク・西武を除く10球団がキャンプをしている。セリーグは全6球団が沖縄でキャンプを張っている。

今のところ、あくまで 今のところだが、巨人の対抗馬は タイガースしか見当たらない。これから 1ヶ月、どんな準備をするかで スタートダッシュが決まる。もちろん、スタートダッシュがすべてではない。しかし、スタートにつまずくと あとあとまでに響く。

チームの底上げも大切だが、主力選手の調子も気になるところである。鳥谷・福留・ゴメス・マートン, 彼らがポイントゲッターだ。彼らの活躍なくして巨人に勝つことはありえない。是非、良い調整をして欲しいと切に願う。