キャンプも第2クール目に入り 実戦的な練習も組み入れられる中、やはり、気になるのは スタンリッジの抜けた先発投手とクローザーの「呉昇桓」だ。

先発投手に関しては 榎田・岩田・秋山・岩本・筒井・歳内・金田・鶴・白仁田・二神 というところが 能見・メッセンジャー・藤浪の次の 4・5・6番手の先発投手争いをするのだろう。誰が 勝ち残ろうと打線との兼ね合いが問題となる。要は 彼らを生かすも殺すも「打線次第」ということだろう。

イニングの早い回に先取点を獲ってくれれば 楽に投げられるだろう。逆に 好投してても援護点を獲ってくれなければ崩れてしまう可能性だってある。自分では どうすることも出来ない打線との兼ね合いだが 今は 自分の出来ることを しっかり やり、「あとは 神のみぞ知る」という事になる。

期待のストッパー、「呉昇桓」が このクールで初めてブルペンに入った。今の段階で 彼の全てを見極められるほどの「目」を私は持っていない。ただ、腕の振りがとても速い、コントロールが まずまず、ステップが独特、という印象はあった。

まっ、これから どんどん 調子を上げて行くだろうから ちゃんとした評価は ずっと後だろう。

私が ビックリしたのは 呉昇桓の隣で投げていたメッセンジャーだ。この段階としては「素晴らしい」。正直、打者目線では 呉昇桓より 打ちにくい。

メッセンジャーを打ち崩すのは容易でない、と思う。まずリリースポイントが高く、コントロールが良い。変化球も低めにコントロールされていた。そして何と言っても ストレートが速い。いやはや、なんと頼もしい投手である。

能見も連日、投げ込んでいるようで 藤浪を含めて この三人は心配ないだろう。

肝心の打者は これといって 調子の良い選手がいない。インフルエンザで主力が休養してたり、西岡が肘痛でリタイアしたりという事もあるが 全体的な印象として振れていない。若手も 楽しみな選手はいるが まだまだ 先の話だ。

頼みの綱は マートンと新外国人のゴメスということになる。
マートンは 心配ない。
が、ゴメスは未知数だ。

そして、肝心の新井貴浩や福留のバッティング調整が上がらないのが気になる。彼らが 打率260 打点60 ぐらいでOKの選手ならば 問題ないのだが 80~100打点をノルマにするなら もっとやるべき事がたくさんある。

バントの失敗を繰り返す若手に説教をする事も大事な事だが 自分のバットでチームを引っ張って行く事の方がもっと 大事である。バント失敗の指摘は 担当コーチに任せて 自分のやるべき事を間違えずに しっかり やって欲しいと思った 第2クールの練習風景であった。