巨人のマジックが 7だそうだ。

特別な感情はないが、ただ、この12日間で 14も減らしたとのこと。これは いかにマジック対象チームが不甲斐ない戦いをしたかの証しだろう。減らしたチームは立派だが 減らさせたチームは情けない。

そのマジック対象チームは 皆さん ご存知のタイガースだ。タイガースが巨人の優勝を後押ししてしまう格好になってしまった。

とても、残念である。

せめて「最後まで」とか「あきらめない」という「姿勢」を 見たかった。 それなりの発言をしていたようだが結局口だけで 中身は無かった。

さて、昨夜の試合、9回裏 1死 1・2塁 、2-5と負けている展開だが 本塁打が出ると同点という場面だった。ここでバッター浅井の打球がセンターへ飛んだ時の歓声が凄かった。立ち上がる人もいた。

センターバックスクリーン付近のお客さん達が「こっちへ来い」とばかりに両手で手招きしている。フェンス前で グローブの中に収まったが あのファンの皆さんの歓声と行動と表情を見た時、「これが ファンなんだ」と胸が熱くなった。

最初から フェンスを越えるような打球ではなかった。
しかし、ファンの人達には そう見えなかったのだろう。
そう、見えなかった理由は 「思い」だ。
タイガースに対する思いが 大きな歓声と手招きするという行動を取らせたのだろう。

どんな展開でも最後まで 応援してくれるファンは 有難い。最後の新井貴がキャッチャーフライに倒れた時のため息の大きさが ファンの人達の思いや期待の大きさだ。

「新井、打ってくれ」の思いや期待が大きければ大きいほど ため息の声も大きくなる。谷繁のミットにボールが吸い込まれるように収まった時 本当に大きなため息が甲子園を包んだ。

「たぶん、新井じゃ、無理だよ」なんて見ていたファンも大きなため息をついていた。ダメだよ、なんて言いながらも期待している。

本当に ファンとは 有難い。

昨日も 3万2千人を越える人達が甲子園に足を運んだ。一昨日も 3万3千人、その前も3万人を超えている。

残り、20試合、甲子園では、8試合ある。「甲子園に来て良かったね」と、試合後にファンの人達が思えるような試合になって欲しい。今は それを ただただ 願うばかりである。