文句のない、後半戦のスタートである。 初回に 5得点、心配していたメッセンジャーの立ち上がりも無難に終え その後は 何の心配もなくゲームが見れた。

新井兄弟の活躍もあったが なんと言ってもメッセンジャーが良かった。ストレート、カット、カーブにフォークボール、すべてが良かった。

長身の投手の特徴を生かしたカーブは 相当 打ちづらいだろう。ストレートも まずまず 走っていた。そして、今年 多く見られるフォークボールが冴えた。


198㌢という長身からフォークボールを投げられたら 打者は ストライク、ボールの見極めが難しい。また、当然のことながら、落差も感じるだろう。 つまり、メッセンジャーのフォークボールは 打者からすれば、狙っても なかなか 打てるものではない 非常に 厄介な球種であるという事だ。

実は、アメリカの投手は フォークボールをあまり投げない。何故なら アメリカでは フォークボールを投げると肘を壊すと言われているからだ。

しかも、訴訟の国でもあるので 万が一、 コーチがフォークボールを教えたり 或いは強要したりして 肘を壊そうものなら訴えられかねない。従ってフォークボールの投げ方や有効性など コーチは絶対に教えないのだ。

そんなアメリカ出身のメッセンジャーがフォークボールを投げるという事は 日本で覚えたのだろう。投手として、ステップアップする為には必要と思って覚えたのだと思う。その貪欲な姿勢と勇気に敬意を表したい。

タイガースの先発陣は 磐石である。能見を始め メッセンジャー、スタンリッチ、榎田、藤浪。他の球団から見れば うらやましい限りである。 彼らが 安定していれば 自ずと勝ち星も増えるだろう。本当に、頼もしい限りである。