皆さん、お久しぶりです。しばらくの間、 日米大学野球選手権の方に行ってました。未来のメジャーリーガーや日本のプロ野球界を担う選手達を見てきました。

私も 83・84年と出場しまして アスレチックスの本塁打王 マーク・マグワイヤ、今回WBCでブラジルの監督だった 当時の遊撃手 バリー・ラーキン、後々巨人でチームメイトになったシェーン・マックなどといった錚々たる選手達と戦い色んな体験をしました。

日本の大学生も 今年のドラフトでは指名を受ける選手ばかりです。縁があれば タイガースに入団して 活躍して欲しいなぁと思います。

さて、タイガースが強い勝ち方をしている。広島3連戦も競り勝っている。

「競り勝つ」とは言うのは簡単だが 実際は難しい。その難しい事を成し遂げている要因は やはり先発投手が安定しているという事だ。

「クオリティースタート」とか「試合を作る」という言葉は 私は 好きではない。私には 違和感のある言葉なのだが 、あえてこの言葉を使うなら、まさしく 今のタイガース投手陣は試合を作れるピッチングスタッフだ。

その中心選手が能見である。2009年以降 タイガースの投手陣を引っ張ってきた。今や押しも押されぬ大エースである。

彼をエースに押し上げたものは フォークボールとチェンジアップだ。昨夜も そのフォークボールとチェンジアップが良かった。

当然 コントロールもされていた。あれを頭に入れるとストレートは 非常に速くなる。歴代の左投手で これだけフォークボールとチェンジアップを操れる投手はいない。

もちろん、チェンジアップは最近の球種だが 能見のフォークボールやチェンジアップはそれ単体で勝負球になる。

つまり、能見は勝負球が2種類あるという事になる。これだけでも 凄い事だが そこに 能見独特のストレートがあるのだ。

このような投手を打ち崩すのは大変である。昨夜も能見のチェンジアップとフォークボールをまともに打てた中日の打者はいない。平田の本塁打は 抜けたストレートだ。

能見がこの状態を維持していれば クライマックスシリーズや日本シリーズも心配ない。実に 頼もしいエースになった。後半戦も 彼が登板した時は 安心して見られるのが心強い。