久しぶりの試合になった。前日の雨天中止で 間延びした感じはするが、やっと、セ・リーグ同志の戦いになった。

なぜか、「ホッ」とする。どうしてか分からないが「ホッ」とする。

さて、昨日の試合は交流戦後の初戦として これからのペナントレースに弾みをつけたい試合だったが 逆に不安の残る試合になった。

まず、メッセンジャーだ。メッセンジャーの角度のあるストレートがDeNA打線に通用しない。こうなれば、メッセンジャー自身も焦るだろう。焦れば、ミスも起こる。野選にボーク。これは、自身の不調から犯すミスである。

原因は、スライド登板が考えられる。先発投手のほとんどが 前日ノースローだ。つまり、登板前日はボールを投げない。

藤浪が前日、ピッチングをするのを見て、メッセンジャーやスタンリッジなどは「アンビリバボー」と驚くほど 先発投手の常識やルーティンとして登板前日はノースローなのだ。

これは、別に悪い事ではない。しかし、問題は、試合が中止になりスライド登板となれば、2日間 ノースローになるのだ。これには問題がある。

海の向こうのアメリカでは雨天中止が少ない。だが、日本では、特に梅雨の時期は雨天中止が多くなる。この気象の違いが投手の調整に影響を与える。2日間もボールを投げないと当然、肩が軽くなるだろう。また、微妙なコントロールに影響も与えるだろう。

なかには、影響のない投手も居るだろうが影響のある投手も居る。メッセンジャーは、どうやら後者のようだ。

「今後も、スライド登板はあるのだから やってもらわないと困る」という事になるのだろうが、中6日のローテーションで前日ノースローの調整をしている投手には、慣れる慣れないの問題ではないと思うのだ。

何か調整方法を変えていかないと改善しないと思うのだ。中止が決定した時から翌日の登板までに何か足したり引いたりして登板に備える必要があるという事なのだ。
中止が決定した時、強めのキャッチボールをするとか、軽めのピッチングをするとか、シャドーピッチングをするとか、何かスライド登板を良い結果にするためにアイディアを出していかないと今後もスライド登板では このような事が起こり得る。もし、良いアイディアを出せないなら 無理にスライド登板させる必要がない。

これだけ先発投手がいるのだ。12球団 1・2位を争う投手陣だ。一回、登板を飛ばせば何の問題もない。スライド登板など、そんなにある事ではないが そのイレギュラーな時の為の準備も必要な事だろう。

しかし、昨日の試合はタイガースの野球のヘタな所を露呈してしまった。10安打も打って 四球も前半に5個も貰って、3得点では効率が悪い。

そして、またまた、マートンの体当たり。5位6位のチームにケンカを売って 良い事など一つもない。プロの世界では「やられたら、やり返す」が基本だ。

「頭にぶつけろ」と言った人もいるようだが それは論外。しかし、同じように体当たりの場合はどうなんだろう。

ブランコやバレンティンが藤井に体当たりをするのはプロとして「やられたら、やり返す」になるのではないか。

ペナントレースの終盤、巨人との天王山の前に藤井がバレンティンやブランコに体当たりされ、骨折というケガをさせられたらどうなるのか。こうなれば、またタイガースが報復して、そして、再びヤクルトがDeNAが報復して、と、こうなっては野球ではなくなる。

どこかのテレビ放送では、マートンは悪くないと擁護していたが相手の立場からすれば因縁の残る試合になる。今ではメジャーでも体当たりなど滅多にない。

有るとすれば、やはり、過去に因縁のあるチーム同士の場合だ。タイガースの首脳陣も マートンに注意をしないと自軍に跳ね返ってくる。これが、常勝チームの考え方なのだが 残念ながら たぶん、再び、マートンは体当たりをするだろう。愚かな行為である。

さぁ、今日は藤浪の登板だ。思いっきり腕を振る事だけを考え 左打者を必要以上に意識せず、藤浪らしいピッチングを見せて欲しい。打たれる事も勉強、失敗する事も勉強。

これから長い野球人生だ。経験を積むということが今、彼に一番大事なのである。プロとして良い経験、悪い経験、何でも経験して欲しい。