ここのところ見えない力、いわゆる無形の力の話をブログでも再三書いてきた訳だが、初回に6点をとってしまうなど、まさに「勢い」「流れ」「運」を感じる試合だった。

その6得点の内訳を見ても、マートン、新井兄弟、浅井の当たりなどはあまり良くなくバットの芯ではなかった。

唯一藤井のレフトオーバーが良かったぐらいで結果6点もとれてしまうのだから、まさに無形の力を感じる。

しかしこの無形の力、チームのモノという事もあるだろうが、やはり藤浪が先発となれば、そこに彼の「持ってるモノ」も足し算になったのではないか、と思うのである。彼のスター性にはそうした説明のつかないパワーを勝手に想像してしまうのだ。

さて、その藤浪の出来だが、離脱前と比べると微妙にボールが切れていない。
相手打線は、守備面でピンチの連続だったこともありリズムも悪くバッティングに集中しきれなかったことにも助けられた感はあった。

ただ運も実力のうちだ。今のままでは厳しいが、今後の登板で如何に感じを取り戻していけるかが課題となる。従って次回の登板は、非常に重要になる。それまでに調子を取り戻して欲しい。

一方、敵ながら大谷君はやはり素晴らしい。二刀流の是非が議論されているが考えてもみて欲しい。
高卒ルーキーが堂々とクリーンナップを打っているのだ。こんなことは清原以来ではないか?

バッティングの柔らかさも特筆である。これだけの才能を見せられたら「両方、頑張れよ」と応援したくなる。プロ野球75年の歴史の中で高卒ルーキーでは初めての事だ。「どちらかに絞れ」などとは言わずみんなで応援して欲しい。

とにかく藤浪はやや不安材料を残したが今後もじっくりとこの球界の宝、二人を見守っていきたい。