ドラフト制度施行以来、高卒ルーキーでは史上初のデビュー3連勝、月間MVPもほぼ、確定的である。

なんと凄い事であろうか。昨日のブログにも書いたが、このままいくと高卒ルーキーのほとんどの記録を塗り替えてしまいそうだ。

ただ、昨日の内容はあまり良くなかった。特にストレートのコントロールが悪かった。高目に浮きがちで低くコントロールされる事があまりなかった。

そんな中、4回以降、カットボールを軸にピッチングを組み立て直した。藤井の好リードもあったのだが、高卒ルーキーが試合の途中でこうして立ち直るという事は大変な事である。

次の予定は5月5日甲子園のヤクルト戦だ。実はその次の登板も松山でのヤクルト戦になりそうなのだ。

交流戦に入ればローテーションも変わると思うのでその次は分からないが、藤浪は、交流戦に入るまで、ヤクルトとDeNA戦にしか先発しない予定だ。

ヤクルトとDeNA両チームの打線の傾向として、速球派の投手に弱いということが言える。それは、主力の選手が共にインハイに弱点を持っているからだ。

当然、インハイを攻めるならスピードがあった方が都合が良いのだが、今のセ・リーグ全体を見渡しても速球派の投手に強い選手は少ない。そうしたことも、藤浪が好投出来ている大きな要因だ。

しかし、パ・リーグは事情が違って速球派の投手に強い選手が多いのでそのあたり藤浪がどう抑えるのか、非常に興味深い。

人間の成長過程に、失敗や挫折はつきもので、順風満帆な人生なんてあり得ない、と思っている。

藤浪がさらに成長する為の失敗や挫折をいつ経験するのか、どのタイミングなのか、非常に興味があるのだ。

もしかしたらそのタイミングは今年のオールスター戦かもしれないし、来年まで来ないかもしれない。いや、次のヤクルト戦かもしれないのだ。

松坂大輔もダルビッシュ有も挫折や失敗を肥やしにし、大きく成長した。藤浪にプロの厳しさを教えるのは果たして誰なのか?どこのチームなのか?これも非常に興味深い。

いずれにせよ、次の藤浪の登板も楽しみでしょうがない。