ゲーム差が 11ゲーム、今日・明日、負けると 自力優勝が無くなる。

しかし、寂しいが 気になるのは 3位のヤクルトだ。ヤクルトとのゲーム差が 6.0、クライマックスシリーズに出るには ギリギリのラインだ。
然程、良くない沢村を 攻略 出来なかった。
1・2回の失点で意気消沈なのか。
7回、1死満塁 打者新井、 3球三振。

いつも、見ている ワンシーンだ。

「あそこを打つ練習はしていない」
と 新井の談話だ。

私が見た判断だが、ストライクである。
よしんば、ボールでも 簡単に見逃すボールではない。
最近のストライクゾーンの傾向では間違いなく ストライクだ。
それを 練習してなくて 毎日 何を 練習しているのだろう。
もう、ストライクゾーンの問題を取り上げて久しくなる。
対策も対応もしていない選手や球団があるとしたら
勝てる訳がない。

コーチも対策を考えない
選手も練習していない
では この戦力で5位は うなずける。

普通、打撃コーチなら選手に
「ストライクゾーンがワイドになっているから、意識して、1個ぐらいボールでも打って感覚を覚えおく事」
と注意をを喚起し、
選手も対応する為に、
「積極的にストライクゾーンの確認をする」、
当たり前の話だが、まだ、対応・対策をしていないとは驚きだ。
それだけでも、ガッカリである。

他の球団の試合を見ているが セ・パ 合わせて ストライク・ボールの判定に 一番 クレームをつけるのは 阪神タイガースだ。

しかも、露骨だ。

私には 責任回避・自己弁護にしか見えない。
とんでもないストライクもあるが 昨夜の判定は正しい。

審判も人間である。

しょっちゅう 文句を言う人間には嫌悪感を覚える。
それが チーム全体だと 尚更だ。
ストライクゾーンの問題は タイガースだけの問題ではなく、プロ野球全体の問題だ。

しかし、 もう 他球団は対策も対応もしている。
タイガースだけが出来ていないのは 問題意識が欠けている。

「オールスターまでに 借金を返済しよう」
と選手に呼び掛けた監督。
では、どんな戦略・戦術で、そして、どんな方法で? と
結果を得る為の方法論を聞きたいが 選手の問題意識の低さをみると オールスターまでではなく、シーズンが終わって、借金が二桁って事にならない事を祈る。

勝負は 試合の前の準備で決まる。
正しい準備をする為に 自分達には 何が足りなくて 何が足りているのか 正確な自己分析が必要である。

“敵を知り 己を知れば 百戦危うからず”

孫子の言葉である。





(野球評論家)
広澤克実