1、「重い球とは?」

ボールの重さは、5オンスと4分の1、148㌘前後です。
このボールを重くするのも、軽くするのも、全てボールの回転スピードと回転数が左右するのです。
回転数が有れば有る程、上に揚がろうとする揚力が働き、ボールは軽くなります。重くなるのは、その反対です。
つまり、野球界で言われる良い投手程、球が軽い事になります。
又、揚力が働けば、前に進もうとする直進性を失い、ベース付近で減速します。
これは 簡単な物理です。
解説者は、これくらいは、知っていて欲しいものです。
つまり、物理的に言うと、ボールが伸びて重いボールは存在しません。
又、伸びるボールは、重いボールに比べるとベース付近で減速します。
これが 地球上における物理です。
ベース付近が速い投手は、回転数の少ない投手です。
野球界だけが、特別な物理が働く訳がない。
解説者や指導者は、「重いボール」「軽いボール」と言う前に、この簡単な物理を知る事です。
スピンの効いた良いボールとは、ベース付近で減速するボールです。
昔から言われている事には、誤解や間違いも有ります。


2、「予告先発について、どう思いますか?」

予告先発は、ファンサービスの一環として ジャイアンツが中心になり、実施された企画です。
私みたいな立場の人間が評価するのではなく、ファンの皆さんが判断するものだと思います。
このファンサービスが、本当の意味でのファンサービスになっているのか、NPBは調査をするべきです。
やりっ放しは、無責任です。
ファンの皆さんが「楽しい」「面白い」という意見なら、来年以降も続けて予告先発をやるべきです。
しかし、一部の球団の利益の為に予告先発をするのなら、一刻も早く廃止するべきです。


3、「球児の使い方として、岩瀬のように負担を減らしつつクローザーを続けさせる方法と、調子が戻るまでセットアッパー等の別のポジションをさせる等の選択肢があると思いますが、どう思いますか?」

膝痛でリタイヤしてしまった球児の一日も早いカムバックを願っています。
球児がクローザーとして居るだけで、相手に与えるプレッシャーは、かなり有ります。
どの程度のケガか、よく分からないが、登録を抹消するぐらいだから重症なのでしょう。
球児が戻るまで、みんなで頑張るしかないです。





(野球評論家)
広澤克実