1、「日本人の内野手は、メジャーリーグで通用していない印象ですが、何か理由はありますか?
例えば、人工芝の影響等もありますか?」

実力の問題も有りますが、まず、内野手(ニ遊間)はコミュニケーション能力が必要です。
つまり、英語が話せないと、なかなか意思の疎通が出来ません。
内野同士もそうですが、投手との連携も上手く行きません。
それにメジャーの選手は、日本人みたいに親切ではありません。
日本でも外国人のニ遊間は難しいのに、メジャーでは尚更です。
又、あまりコミュニケーションがいらない、一塁手・三塁手はメジャーの3番・4番を打つ選手が多く、彼らと勝負して勝たないと試合に出られません。
外野手の方が、すんなりと入りやすいと思います。


2、「バッターは150キロものスピードボールを本当に見えていますか?」

勿論です。
回転まで見えます。
問題は、それをバットに当てる事です。


3、「タイガースの2軍の練習量は十分ですか?」

一流か、二流かの違いは、練習量ではありません。
つまり、練習量イコール、1軍での活躍、ではありません。
多分、1軍の選手より、2軍の選手の方が量は多いと思います。
勿論、練習しないと上手くなれません。
問題は、正しい練習をしているか?
理にかなっているか?
です。
正しくない練習をしているのは、体力の消耗、自己満足です。
簡単に言うと、練習の中身です。
監督・コーチの方針が間違っていたら、監督・コーチの自己満足の為の練習になります。
そんな練習を何時間しても、何年しても、上手くなる筈がありません。
しかも、2軍選手は、監督・コーチから言われた通りの打ち方や投げ方しか出来ません。
拒否権がないのが現状です。
殆んどの選手が、監督・コーチの言った通りに練習しています。
ですから、練習量の問題ではなく、他のところに有ります。
今、タイガースの2軍の選手の打撃成績も、かなり深刻です。
彼ら自身の問題か、それとも環境の問題か、その両方か、いずれかの問題です。
つまり、繰返しになりますが、練習量ではなく、理にかなっている練習をしてるかどうか、です。


4、「今年のベイスターズのように、親会社や監督の交代がチーム成績に与える影響はありますか?」

勿論です。
親会社の経営状態は、多少なりとも選手は気になります。
又、親会社から来る球団社長が野球に理解のある人かどうかで、全く、違います。
まして、監督が変わるのはビッグチャンスの人もいれば、反対にトレード要員になったり 又、試合に出れなくなったりします。
桜井が良い例でしょう。
今は、四国の独立リーグで頑張っていますが、今の2軍の現状でも戦力外を通告されました。
当然と思う人も、解雇は早すぎると思った人もいると思います。
編成には、主観的な要素が入ります。
その決定権を持つ人間の判断が、とても重要です。
簡単に言うと、オーナーが球団社長を決め、球団社長が編成部長や監督を決め、監督がコーチスタッフを決める。
オーナーや球団社長の選ぶ監督の人事が、大変重要になるという事です。


5、「広澤さんが選ぶ、セ・パのオールスターは?」
投手、杉内
捕手、阿倍
1塁手、中村
2塁手、平野
3塁手、村田
遊撃手、坂本
レフト、バレンティン
センター、長野
ライト、大島

パ・リーグは、観戦の数が少ない為、遠慮させて頂きます。


6、「和田監督が言うスパイスは、見えてきましたか?」

よく分かりません。
ファンの皆さんは、見えて来ましたか?
もう、時間的にスパイスを掛けないと間に合いません。
早く、チームにスパイスでもムチでも打たないと、間に合いません。
早く手を打って欲しいです。





(野球評論家)
広澤克実