昨日は、ファイターズのピッチャー吉川の球威に押されていた。
先日のブログでも書いた通り、育成力の差が出たという事だろう。
単純に吉川というピッチャーに対しての力負けであるばかりではなく、編成も含めた育成という面でも力負けである。

3連敗と調子を落として交流戦に臨んだファイターズと、復調してきたタイガースの対戦であった事を考慮すれば、両チームの間には、相応の実力差があると思わざるを得ない。


加えて、昨日の和田監督の
「パ・リーグは初球からどんどん振ってくるから、気を付けないといけない」
というコメントについてだが、パ・リーグのバッターが初球から積極的に振ってくるのは、以前からよく知られているところだ。
すなわち、初球の入り方には細心の注意が必要であると同時に、その特徴を逆手に取ってボール球を振らせる等の対策を講じて試合に臨むのが、当然な事だと思う。
予め分かっていた事を、試合後のコメントで聞くのは、淋しいし、残念である。

ところで、昨日は大和が先発していた。
以前、大和と浅井の起用方針について、書いた事があったが、私が言いたいのは、両選手の良し悪しの話ではない。
いずれの選手を起用するにせよ、明確なビジョンを持って欲しいと言うことだ。
残念ながら、2人の起用法に関しては、それが感じられない。これは、決して好ましい事ではない。

勿論、監督もスーパーマンではないので、こういう時こそ、的確にアドバイスが出来る参謀的な存在が絶対に必要なのだが……!


今日は、今季、復活を果たした安藤が先発である。
相手ピッチャーは対戦経験のあるウルフ。そして、今日も沢山のファンが球場、テレビ、ラジオなどで応援してる筈である。
是非とも勝利し、ファンの期待に応えて欲しい。




(野球評論家)
広澤克実