令和5年度和歌山大会新人戦観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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8/26 和歌山大会新人戦2回戦 紀三井寺球場 和歌山工-粉河 8:53~11:28

 TEAM     12345678910RHE
和歌山工 120002001  674 尾添、川野、山田、青柳-梶原
粉  河 200300011x 7116 福井、藤本-幅

        UMPIRES
        PL1B2B3B
           出 前 西 中
                      
                   口 坂 上 道

 夏の甲子園の終幕から中2日。早くも和歌山では新人戦が行われ来年のセンバツに向けて新チームが始動していた。

新人戦も3回戦までは無料だし時間にゆとりがあるので、僕だけの聖地・紀三井寺へまだ夏の名残が残る中、出かけたがこの日は14時から雨予報もあり一抹の不安を感じて紀州路快速に乗り込んだ。

この日は2・3回戦3試合で和歌山工・市和歌山・桐蔭の伝統校が揃い踏みなんで見ごたえのある試合になると信じていた。た、試合が長引けば長引くほど雨雲が紀三井寺に迫ってくる不安もあったが・・・・・。

8時30分過ぎに到着したころはまだ晴れで何ら心配なかった!
第1試合は伝統校の和歌山工に粉河が挑む構図だ。なぜかしら和工のノッカー2人は長袖でマスク姿と暑苦しい格好だった。熱中症で倒れなければいいのだが。
粉河は旧チーム3年生2人だけということでレギュラーがそのまま新チームにも残り戦力は夏と変わりなさそう。

新人戦らしくウグイス嬢ならぬ「うぐいすボーイ」が場内アナウンスを務め3塁塁審は和歌山大学の学生が派遣されていた。

試合は両チームともエースを先発させたが、1回表和工はエラーと送りバントでチャンスを作り、セカンドゴロで2死3塁とコツコツ進塁した後に4番・井出がセンター前タイムリーヒットと理想的な試合運びで1点先制。
しかし、その裏粉河も先頭打者が四球で歩くとすかさず盗塁し、2番・森柚もライト前ヒットで無死1・3塁。3番・高木は見逃しの三振だったが、4番の初球にまたもや盗塁を決め富樫監督は攻撃的な野球を展開してきた!
和工のエース・尾添はコントロールが悪いながらもフルカウントから要所を締めて相手が高めのボール球に手を出し連続三振でピンチ脱出が見えたが、5番・藤本がセンター前に逆転タイムリーで2-1とひっくり返し、この回3度目の盗塁を試みるも今度はタッチアウト!!

逆転された和工はすぐ反撃し、2回表1死からエース・尾添がレフト前ヒットを放つと8番・梶原もライトへ大きな当たりを放つがライト・藤本が背走してこれをキャッチ。好プレーに芽を摘まれかけたが、セカンドのエラーで2死1・3塁とチャンスを広げ1番・西がライトへ2点タイムリースリーベースを放ち序盤から目まぐるしい試合となった。
尾添投手は初回29球を費やしたように制球に課題があるようだが、2回も先頭を四球で歩かせ盗塁そして次打者も四球で無死1・2塁。富樫監督はエース・福井が打席に立っているだけに負担を減らすべくバントのサインを出したがキャッチャーフライ。これで相手投手を立ち直らせ結局無得点。

3回は両エース共に上位打線を3者凡退に抑えこれでようやく試合が落ち着いて行くように見えた。

早く追加点は欲しい和工は4回先頭の中村がセンターの頭上を襲う快心の一撃も背走してキャッチ。しかし7番・尾添がレフト前ヒットさらに盗塁を決めて2打数2安打1盗塁とエースが獅子奮迅の活躍を見せるも下位打線が抑えられ無得点。
その裏、粉河はサードのエラーで無死1塁と同点のチャンス。富樫監督は当初バントのサインを出していたがカウント1-2でバスターエンドランに切り替えショートゴロで1死2塁。7番・野口がレフト前ヒットで続きさらに盗塁を決めて1死2・3塁から8番・福井投手がライト前タイムリーヒット。2塁走者ホーム突入のタイミングが際どかったが間一髪セーフで3-2と逆転に成功。さらに2死後上位打線が連打でもう1点追加し、3番・高木の四球で2死満塁となったところで中本監督はエース・尾添をベンチに下げて20番川野をリリーフのマウンドに送り、1球でファーストフライに抑え大ピンチ脱出。
運よく和工は失点直後の攻撃1番からの好打順だったが、3番・坂本がヒットを放つのみで無得点。流れは完全に粉河に傾き、その裏1死からヒットで出るとこの試合6つ目の盗塁を決めガンガン走って来るが川野投手も踏ん張り4-2と粉河リードで折り返した。

まだまだ真夏の熱さが残っているが、和歌山県高野連は給水タイムもクーリングタイムも与えてくれず5回終了の整備4分程度で済ませて6回に突入させた。
格上と思われた和工がエース降板で2点ビハインドと試合としては面白くなってきた。
2番手・河野投手が踏ん張り流れを食い止めているので中盤から終盤にかけて打線の奮起が待たれるところ。

しかし6回表簡単にツーアウトとなり川野投手の代打・藤田もファースト正面のゴロに終わったが、これをはじいてエラーで出塁。伝統校は小さな綻びを見逃さず、四球とパスボールで2死2・3塁と相手が勝手にコケていくのを待ち続けさらには9番・川端のサードゴロが低い送球となり2者生還で4-4同点。さらに盗塁~もう1回サードが悪送球して2死1・3塁。5回まで6つも盗塁を決められた仕返しでこの回2つ目の盗塁でかき回して四球で2死満塁としたが、富樫監督はエース続投で3番・坂本をセンターフライに抑え試合は壊れなかった。
代打の関係で和工は3番手・山田がマウンドへ。1死から四球~バント~四球と不安定な立ち上がりで自滅しかけたが、4番・村田の早打ちにも助けられセンターフライで4-4同点で終盤へ入った。

7回富樫監督はエース・福井をベンチに下げてライトの藤本をマウンドへ。4点取られていただけに交代もやむを得ないか。この継投がうまくはまって4番からの攻撃を三者凡退。
するとその裏、ヒットと送りバントで6度目の得点圏の走者を出しつつもサードゴロエラーでチャンス拡大に思えたが2塁走者飛び出しタッチアウト!直後に四球をもらって2死1・2塁となったがフルカウントから空振り三振で無得点。

両軍グダグダの展開で8回へ入り和工は1死から8番・梶原がライト前ヒット。中本監督は手堅くバントのサインを出したが2塁封殺。ならばと盗塁を仕掛けチャンスメークしたが1番・西はフルカウントから内角126kmストレートに三振。
その裏粉河は1番・安田が内野安打とエラーで無死2塁と願ってもないチャンス。ところが送りバントキャッチャーフライと壮絶な譲り合いとなり、四球で1死1・2塁。4番・村田は左中間へ会心の打球を運ぶもセンター西がランニングキャッチ。ここも無得点と思われたが、5番・藤本がサード右へのゴロを弾くレフト前ヒットで5-4と勝ち越し成功。

このまま逃げ切りたかったが、9回表先頭打者のセカンド正面のゴロを弾くチーム6つ目のエラーで不穏な空気に包まれ3番・坂本は当初バントの様子だったが1球ファールでサインが変わりエンドラン多用で揺さぶるも9球目ショート後方の微妙な打球を保田がダイビングキャッチ!!
これで勝負ありと思われたが、4番・井出が初球レフトへ起死回生の同点タイムリーツーベースで5-5と試合は降り出しに。一気に逆転したかったが内野ゴロ2つでストップ。
まさかの延長タイブレークの色気も出てきたが、大事な9回裏先頭打者のショートゴロ悪送球によるエラーでの出塁が痛かった。
送りバントで1死2塁としてさらに9番・鯉戸が絶妙のバントヒットで1死1・3塁とサヨナラのチャンスを拡大し、和工内野手は前進守備。1番・保田と勝負するも結局四球で満塁。この大ピンチに和工は4番手・青柳をマウンドに送るがいきなり3ボールで押し出し寸前。フルカウントまで粘ったが最後は8球目無情にもボールの判定でサヨナラ押し出し四球の結末で2時間35分の熱戦にピリオド。

終わってみれば両軍合わせて10個のエラーと大乱戦に拍車をかけまさに新人戦といった様相だった。
幸い、まだ秋の一次予選が控えているのでここで負けてもセンバツ絶望ではない。

それにしても和工は岡田監督勇退後長期低迷時代に陥り元広島カープの中本監督が就任しても結果が出ない。
4投手が10四球ではなかなか勝ち目もないか・・・。
粉河も6つエラーをしたものの継投がはまり要所を抑えての3回戦進出。

そして第2試合では14日に甲子園で完敗して和歌山に帰ってきたので新チーム結成10日ほどの市和歌山が星林の挑戦を受ける。それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 三振 失点 自責
和歌山工 尾 添  3 2/3 22  88  6  0  4  4  5  2
和歌山工 川 野  1 1/3  5  21  1  0  0  0  0  0  
和歌山工 山 田  3 2/3 19  66  4  3  5  2  2  1
和歌山工 青 柳   0/3  1   8  0  0  1  0  0  0  

粉  河 福 井   7  30 100  5  1  2  2  5  0    
粉  河 藤 本   2  12  51  2  0  0  2  1  1  

          (完)

           🌟次回予告🌟
8/26 和歌山大会新人戦2回戦 紀三井寺球場 市和歌山-星林