さぁ行こう、僕らの夢へ 105回選手権記念大会観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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第3話 近江旋風の終焉?!阪口監督勝利への執念

8/8 3日目第4試合 近江(滋賀)-大垣日大(岐阜) 16:47~19:16 18:13点灯 6回表から

    一二三四五六七八九十計HE
大垣日大013000300 9101 山田、矢野-高橋
近  江00030501X 9172 北川、宮川、河越、西山-塚脇

   第一試合  第二試合  第三試合
   花 巻 東4 クラーク7  山  陽9
   宇部鴻城1 前 橋 商1  日大山形2

 大会3日目も試合進行が非常にゆっくりで第4試合は16時47分開始で事実上3日連続ナイターが確定した。
しかも考えて野球をするので試合時間が必然的に長くなる近江高校が登場するので19時過ぎまで試合が長引きそう・・・。

大ベテラン多賀監督が若い頃から苦労を重ねて何度も甲子園初戦のカベに阻まれ続けてきたが、2001年くじ運と3本の矢と呼ばれた投手陣の活躍で夏の甲子園準優勝して何かが変わり、忘れた頃に甲子園で勝ち進んできた。

2018年には夏8強入りしてずいぶん人気が上がり、ブラスバンドも思いっきり力を入れて応援するようになり3期連続で甲子園4強以上進出と無類の強さを誇るようになったが、その中心人物である山田くんが西武に入団してメッキが剥がれてきた、、、、、

春の近畿大会で金光大阪相手に善戦するも2-3と惜敗したように投打で軸となる選手が不在なだけに多賀監督の采配をもってしても上のレベルでは勝てない。
夏の滋賀大会は6連覇したが、甲子園はそんなに甘くないと思っていたが、多賀監督よりも1回り以上年上の阪口監督が立ちはだかってきた。

大垣日大は春夏連続甲子園出場でセンバツは沖縄尚学に3-4で初戦敗退ながらも満塁弾を除けば互角以上の戦いだったし、山田くんが抜けた穴を考えたら戦力的には相手の方が上だった気がする。
とはいえ、次はおかやま山陽が待っているので2回戦での対戦を楽しみにしているのでここは一戦必勝と行きたい。
大垣日大はエース・山田が先発だったが近江は11番北川が先発を任された。近畿大会観る限りでは2年生サウスポー河越が良さそうな気がしたが。

試合はここ数年先攻派に転身したであろう阪口監督が最前列のホーム寄りで陣頭指揮。
1死から2番・権田がヒットで出塁すると3番・米津1-3からエンドランを仕掛けセンターフライ。するとすかさず盗塁を決めて先取点を狙う。阪口監督のお孫さんが4番を任されフリーに打たせると思ったが、、、カウント2-1と追い込みながら4球目キャッチャーが左に弾いたのを見てすかさず3塁を狙うが塚脇捕手がこれを許さず盗塁失敗。
ヤレヤレと一息ついていたらあっという間に近江の攻撃は終了。。。

2回表1死から山田投手にライト線痛烈なファールを喰らった直後にセンター前ヒットを許し、投手でも関係なしに初球から盗塁を決め大胆に攻める阪口監督。6番・日比野がセンターへ会心の打球を運ぶも正面のフライに倒れるが、7番・山内がレフト前先制タイムリーヒットを放ちまた盗塁を決め早くも2回で3盗塁。8番・山口はフルカウントから三塁線に痛烈なファールを放ち8球粘って四球をもぎ取ったところで多賀監督は早くもエース・宮川を投入。軸になる投手不在ゆえにマシンガン継投もやむなしか?
いきなりストレートの四球で2死満塁となりベンチからタイムが取られ大ピンチをレフトフライに抑えたが先が思いやられる。
その裏近江は1死から5番・山田がレフト前ヒットを放つもバントで送れず無得点。

そして3回表1死からクリーンアップの3連打であっという間に0-3と突き放され3年生投手陣はあっさりKOされ2年生サウスポー河越がマウンドへ。
しかし三盗を許し、6番・日比野がカウント1-3からスクイズをファールしてもうしかけてこないと思いきや、2球ファール後の8球目まさかまさかのスリーバントスクイズをあっさり決めて阪口監督の老獪な作戦がはまって早くも0-4と勝利が遠ざかっていく・・・・・。
早く反撃したい近江はその裏連続三振から1・2番がヒットと四球でチャンスをつかみ多賀監督が3番・中村に攻撃のタイムを取ってアドバイスするもピッチャーゴロに倒れ、春の舞洲で観た笛吹けど踊らずの再現となってしまった、、、

近江の3番手・河越投手は2年生ながら堂々としたピッチングだった。4回は1死からヒットを打たれてエンドランを仕掛けられるも動じず、打たせて取るピッチングでピンチを凌ぎ、5回はクリーンアップ三者凡退と昨夏1年生ながらベンチ入りしていた実力を見せつけた!!
しかし打線は全く機能せず4回は4番からの攻撃でも三者凡退。5回2死から小竹が左中間にツーベースを放ち、1番・清谷が右中間に快打を飛ばすもライト山口のダイビングキャッチに阻まれ0-4のまま整備に入った。

山田くんの穴が大きすぎるのは分かっていたが、ここまで打てないとは思わなかった。平成暗黒時代の滋賀野球に逆戻りしてしまったかのようなおとなしい野球に戻ってしまった。
多賀監督の采配をもってしても阪口監督のカベは厚すぎたのか???最初から河越投手が先発していたらもっと競り合いになっていたのかも?春の舞洲でも同じことを感じていたが・・・・・。

6回表好投していた河越投手が先頭打者に頭部デッドボール・・・プロ野球なら即退場だが、そんなルールもないので続投してバントで進塁を許すもスライダーを駆使して連続三振と崩れなかった。
そして近江打線がようやく山田投手を捉え出し、6回裏1死から3番・中村がセンター前ヒット。4番・横田はあるいはそのままスタンドに・・・という大飛球を放つもレフト山内が追いついた。しかし、続く山田が今度は正真正銘のスタンドインで2点差に迫り反撃ムードが高まる!!
ここまで好投していた山田投手の異変を察知してか?阪口監督はサウスポー矢野投手に継投。6番・中川がレフト前ヒットにエラーが絡んで2塁へ進むも7番・塚脇フルカウントからセカンドフライに倒れあと1点欲しい場面で捕れなかったのが響いた・・・。

7回表ここまで好投していた2年生サウスポー河越がサードゴロエラーからリズムを崩し雨も降ってきてますます流れが悪くなってきた。
送りバントで1死2塁と形を作られ、2死後に4番の阪口監督のお孫さんに頭部デッドボール・・・・・。直後に5番・山田に左中間へタイムリーヒットを喰らい3点差つけられ、キャッチャーフライ落球で致命的な6点目。さらにタイムリーヒットにエラーも重なり7点目と悪夢のような1イニング3エラーで試合は決まった・・・・・。
その裏、頭部デッドボールが心配された阪口監督のお孫さんだが、2分間の中断を経て元気に戻ってきた。
多賀監督は河越投手に見切りをつけて代打起用も三者凡退でなすすべなし。

8階から同じく2年生・西山がマウンドに上がったが、いきなり2ボールと苦しくなるも三振を奪い2死からヒット1本打たれても盗塁死で切り抜け、9回もクリーンアップトリオを三者凡退で仕留めこの好投が新チームに大きな財産となってセンバツに帰ってくる原動力になることを僕はまだ知らなかった。

簡単には終わりたくない近江は8回裏1死から3番・中村がヒットを放つも後が続かない。
いよいよ5点差で迎えた土壇場9回裏は先頭の6番・中川が7球粘って四球をもぎ取るが、7番・塚脇カウント2ボールから多賀監督が攻撃のタイムを取り秘策を伝授するも直後の3球目ショートフライ。。。一体何を伝えに行ったのだろうか???代打・平井創は3球三振。9番・小竹はレフト前ヒットを放ち最後まであきらめない姿勢を見せるも最後は1番・清谷がレフトフライでゲームセット。

気が付けば漆黒の闇に包まれ19時16分ゲームセットで今日も長い長い一日だった!!
近江にとって山田くんが抜けた穴は非常に大きく、旧チームから打者が数名残っていたが8安打2得点どまりで投手の軸がおらず苦しい継投となってしまった・・・・・。
そして大垣日大・阪口監督の夏はまだまだ続く。次はおかやま山陽なんで互角以上の試合展開に持ち込むだろう。

次に甲子園観戦は大会8日目なんでしばらくは自宅観戦でゆっくりできる。
大会4日目には市和歌山が東京学館新潟の挑戦を受けるが、軽く一蹴するものと信じていた。ところがフタを空けて見たら中盤以降よもやの大苦戦で・・・それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 四球 死球 三振 失点 自責
大垣日大 山 田  5 2/3 23  89  5  1   0  1  0  7  2  2
大垣日大 矢 野  3 1/3 14  54  3  0   0  1  0  2  0  0 

近  江 北 川  1 2/3  9  38  3  0   0  1  0  0  1  1
近  江 宮 川     2/3  6  25  3  0   0  1  0  0  3  3
近  江 河 越  4 2/3 21  74  3  0   2  0  2  3  3  0 
近  江 西 山  2   7  21  1  0   0  0  0  2  0  0

          (完)

            🌟次回予告🌟
 8/9 4日目第3試合 市和歌山(和歌山)-東京学館新潟(新潟)