さぁ行こう、僕らの夢へ 105回選手権記念大会観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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第2話 日大クエストのはじまり

8/8 3日目第3試合 おかやま山陽(岡山)-日大山形(山形)

    一二三四五六七八九十計HE
日大山形110000000 2101 菅井、佐藤大、本田-高橋
山  陽00030501X 9172 井川、三宅、三浦-土井

   第一試合  第二試合  第四試合
   花 巻 東4 クラーク7  大垣日大
   宇部鴻城1 前 橋 商1  近  江

 初日なんと20時52分終了は驚きだったが、クーリングタイムの影響もあるのか???2日目も19時42分終了といつになく試合時間が長引いている感があった。

中1日で甲子園観戦した大会3日目ももちろんナイターの色気丸出しで通った。センバツと違って8時開始の第1試合というのがネックだが、今年から10分間のクーリングタイムが5回終了時点で設けられるのは嬉しい!!急いでトイレに行く必要もないし、用を足したら適当にスタンド散歩していろんな角度から球場を楽しめるし。

この日の目当ては花巻東の佐々木監督の息子さんではなく、おかやま山陽と近江ー大垣日大の試合だった。
まず第3試合登場のおかやま山陽だが甲子園は過去2度出場して0勝2敗。聖光学院には何もできずに0-6で完敗し、乙訓には2点リードを奪うも2-7で逆転負けと甲子園で勝てるイメージは湧かなかった。

今回も日大山形が相手なんで苦戦は必至と見ていた。幸い後攻なんでサヨナラ負けの心配はないし、最悪9回裏まで野球は見れると。試合序盤はイヤな予感がズバズバ当たりスタンドで悶絶するしかなかったが、まさかこのチームが甲子園で3つも勝てるとは予想できなかった!!

1回表日大山形はいきなり1番・清野がレフト前ヒット。バントで送って得点圏に走者を進め3番・大高にデッドボール。そして4番・遠藤にフルカウントからレフト前先制タイムリーを浴びあっさり1点を献上。さらに2死後暴投で2・3塁に進塁され早くも大量失点がちらついたが、6番・鈴木を三振に打ち取り事なきを得た。
その裏、山陽も1番・田内がレフト前ヒットを放ち、堤監督は手堅くバントで送ろうとするも2球連続ファールで追い込まれてしまい、バクチに走ったのか?2-2から盗塁を仕掛け成功。ショートゴロで1死3塁と願ってもないチャンス到来も3番・渡辺が外ボール球に手を出し3球三振。4番・土井は3ボールからセカンドゴロと信じられない粗い攻撃で無得点とお先真っ暗だった・・・・・。

日大山形は2回もヒットと送りバントで1死2塁と形を作り、サードゴロトンネルに加えレフトも打球を前に弾くダブルエラーで2点目を失い顔面蒼白。。。。。。
なおも続くピンチを打たせて取るピッチングで最少失点に抑えるもエースKOは時間の問題かと。
早く反撃したい山陽はその裏2死から連打と四球で下位打線が満塁のチャンスを作ったが、1番・田内初球ファーストフライで無得点とストレスがたまる一方の試合展開に、、、

3回表山陽のエース・井川がようやくエンジンかかったようで、5球でツーアウトを取るも5番・沼澤に左中間ツーベース。スタメン6人が2年生という若いチームの日大山形打線に毎回ヒットを許しここも点を取られるかと覚悟したがセカンドゴロでようやく無失点のイニングを作った。
その裏先頭の2番・湯浅がデッドボールで出塁。堤監督はクリーンアップの打力に全幅の信頼を置いているのか?普通に打たせてライトフライ。しかし4番・土井がレフト前ヒットでチャンス拡大。この時僕は「打てるんだったら初回の2死3塁のチャンスで打ってほしかった」と。
しかし5番・入江は2打席連続三振で意気消沈。直後にストレートの四球で満塁となり7番・藤井も2ボールと6球連続ボール球で押し出しに期待しまくっていたが、2-2からライトフライで3回終了7残塁の無得点とため息しか出なかった。。。。。

4回表先頭打者をファーストゴロトンネル(記録はヒット)で出塁を許し8番・菅井投手に3ボールとカウントを悪くして一気に突き放される悪夢が脳裏をよぎったが、そこから井川投手が立ち直りフルカウントから8球目三振ゲッツーで切り抜け流れが変わった!!
その裏堤監督が勝負に出て先頭のエース・井川に代打・焔硝岩を送ってレフト前ヒット。「えんしょういわ」と聞いたこともないような苗字を聴いて相手チームが委縮したわけではないと思うが、9番・山崎がバントヒットで無死1・2塁。さらに1番・田内の送りバントはピッチャー正面で3塁封殺もやむなしだったが、まさかの高投で焔硝岩くんがホームイン!!夏の甲子園歴史的初得点を13イニング目で相手からプレゼントされた!さらに1塁走者まで長躯ホームインであっという間に2-2同点。
堤監督は3連続バントを命じるも2番・湯浅は今度こそ3塁封殺されバント失敗・・・。3番・渡辺が1-1からエンドランを賭けるもライトフライ。ならばと4番・土井の初球に盗塁成功させ土井は2ストライクからの3球目左中間へタイムリーツーベースを放ち3-2と逆転に成功。序盤3イニングのもたつきが解消されようやく溜飲が下がったが、続く5番・入江のレフト前ヒットでレフト大高から好返球が送られホーム寸前タッチアウト・・・。

5回表2番手・2年生の三宅投手が日大山形上位打線を2三振を含む三者凡退で抑え光明が見えてきた。しかし山陽打線も同じように3人で攻撃終了しとりあえず1点リードでクーリングタイム突入。

序盤は1点ずつ奪われ毎回走者を出し続けるも残塁の山を築き、このままズルズル敗戦か???と不安だらけだったが、4回相手のミスで追いつき長打で勝ち越し相手エースをKOできたのが大きかった。
両チームともに2番手は2年生投手だがエースよりもかなりデキが良さそうで一転して投手戦になるかもしれない。
山陽は後攻なんで同点まではOKと身構えていられるが、3回までの苦しみが嘘のような展開になっていった。

6回表1死から5番・沼澤にヒットを許すも三宅投手この回も2三振を奪う好投を見せ付け入るスキを与えない。
するとその裏、9番・山崎の内野安打に送りバントでチャンスを広げると、2・3番の連打で1点を追加し、4番・土井がデッドボールで1死満塁。荒木監督はまだ辛抱してエース続投だったが、5番・入江のショートゴロゲッツー崩れで5点目。6番・飯田のレフト前タイムリーで6-2と差が広がりなおも2死1・3塁となったところでようやくエース・菅井を諦め背番号18の佐藤大が2番手でリリーフ。しかしいきなり頭部デッドボールで満塁として8番・三宅投手にダメ押しの2点タイムリーヒットを浴び気が付けば8-2と大きくリードして楽な展開で終盤を迎える運びとなった。

6点ビハインドを背負って日大山形はシュンとするかと思ったが、なかなかどうしてへこたれずにすぐさま反撃。
7回表佐藤大投手が意地のレフトへツーベースを放ち代走・土屋と交代。9番・那須もヒットで続き無死1・3塁と喰らいついてきた。すかさず堤監督がタイムを取って点差を考えて内野は深く守って1点失ってもOKという布陣だったが、なんと1・2番が連続三振。3番・大高もレフトフライに倒れ大きく勝利に近づいた!
日大山形は7回から3番手として1年生・本田がマウンドへ。いきなりセンター前ヒットを浴び、盗塁を仕掛けられたが、高橋捕手がこれを刺し直後に四球を与えてもセカンド那須のファインプレーなどで凌いだ。

しかし、8回裏ヒット~バントで1死2塁と形を作り、三宅投手に代打・岡本を起用し県大会だったらサヨナラコールドとなるタイムリーヒットを放ち9-2と差を広げいよいよ9回へ。

代打の関係で山陽も3番手・三浦がマウンドへ。しかし連打で無死1・2塁とピンチを招き、代打・川越にも2ボール。厳しくなってきたが3球目快心の打球がショート正面に飛び6-4-3のダブルプレーでピンチを脱出し最後は三振で試合終了。

3回までは非常にヤキモキして苦しかったが終わってみれば9-2の快勝だった。岡山県勢が甲子園で相手を圧倒したのはいつ以来だろうか?????
山陽も甲子園3回目にしてようやく初勝利を挙げただけに大きな1勝となった。

2回戦の相手は近江とみていたが、阪口監督率いる大垣日大が立ちはだかった。山田くんが在籍していた頃の近江はそれまでの滋賀県勢にない力強さを感じさせたが、大黒柱が西武に入団していなくなると多賀監督の采配のみに頼るしかなくなった。
第4試合は16時47分開始となり3日連続ナイター確定の中、始まった。それは次回の講釈で。


⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 死球 三振 暴投 失点 自責
日大山形 菅 井  5 2/3 23 102 12  2  2  2  3  1  8  8
日大山形 佐藤大     1/3    4  10  1  0  1  1  0  0  0  0                                 
日大山形 本 田    2  10  34  4  1  0  0  0  0  1  1  

山  陽 井 川  4  18  66  5  2  0  1  2  0  2  1
山  陽 三 宅  4  15  65  3  0  0  0  6  0  0  0
山  陽 三 浦  1   4  20  2  0  0  0  1  0  0  0

             (完)

              🌟次回予告🌟
    8/8 3日目第4試合 近江(滋賀)-大垣日大(岐阜)