熱闘大阪シティ ネモフィラに囲まれて 声出し応援の歓び  | 宏鈴法師のブログ

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5/28 春季近畿大会2日目第1試合 大阪シティ信用金庫スタジアム 京都国際(京都)-近大付(大阪③) 10:00~11:58

第3話 コロナに泣いた昨春から復活を期す京都国際

    一二三四五六七八九計HE
近  大 附000000000051 市村、有方-田又、小峰
京  国 際00000200X290 杉原-奥井

        第二試合
        近  江
        金 光  大

 大会初日に続いて天候に恵まれた舞洲。全日程レンタサイクルで行ける自信がないのでこの日はそこまで混雑しないと察知してバスで舞洲入り。
秋の大会だと気温はある程度下がるだろうし、3試合日だと第1試合が9時開始で早朝よりバス停がカオス状態になるので、岡山行きを除いて雨でない限りは4日間レンタサイクル移動を考えていた。

初日の登場した4チームの監督さんはいずれも長袖のアンダーシャツを着用していたが、京都国際の小牧監督は半袖だった。
そして昨日の智弁-桐蔭に比べて客の入りが半分ほど減っていた。京都国際は太鼓1つの応援だったが、近大付は大阪大会同様口ラッパと寂しかった・・・・・。

かつては私学7強の一角で、平成当初はPL・上宮と並んで大阪3強の位置づけだったが、次第に甲子園出場にブランクが空き始め、いつの間にかユニホームが水色の近畿大学と同じ様になってしまったので余計に強さを感じなくなってしまったのは僕だけだろうか??

最近の大阪は桐蔭・履正社がツートップで3番手以降はかなりレベルが落ちてスモールベースボールに徹しているとの評判だったが、この試合を見る限りでは兵庫野球の小型版で確かにそんな感じだった。

さて試合は両チームともにエースが先発で必勝態勢。
1回表近大付は1死からストレートの四球と3番・園がフルカウントからランエンドヒットでレフト前ヒットとつないで4番・高松のレフト犠飛で2死1・3塁と絶好の先制機。
相手サウスポー杉原から多くの得点は望めそうにないので、立ち上がりを攻めて主導権を握って継投で逃げ切りたいところだが、特に1塁走者が揺さぶる様子もなく5番・玉置に任せる藤本監督。2球で追い込まれたがフルカウントまで持ち込み最後はショートゴロで2者残塁と惜しいチャンスを逸した。
その裏、京都国際は近大付のエース・市村相手に2死から3番・金澤が右中間へツーベースを放つも4番・佐藤センターフライで無得点。

京都国際の杉原投手は2回以降は安定感あるピッチングを見せ特に走者を背負うとギアをあげているようで、2・3回ともヒットを許すが、内角ストレートにスライダーを織り交ぜ序盤3回で奪った三振3つはいずれも見逃しの三振で近大付打線を寄せ付けなかった。
こうなると京都国際が先取点を取れば圧倒的有利になると予想されるが、2回先頭の5番・高岸が左中間へ長打を放ち3塁を欲張ったがヘッドスライディングが早すぎて3塁手前で失速し無念のタッチアウト・・・。結果的に3人で攻撃を終えてしまった。
3回は1死からエラーとヒットでチャンスを作り小牧監督はどうしても先取点が欲しかったようで2番・澤田に手堅くバントのサインを出して先ほどツーベースの金沢に託すが、ファーストゴロで市村投手に軍配が上がり0-0のまま序盤を終えた。

ここまでは近大付ペースと思われる展開で4回表先頭の5番・玉置がライト前ヒットで出塁。なぜかしらエース・市村を6番に入れている藤本監督だが相手が好投手ということもあってかおとなしく送りバントで1死2塁と形を作り、下位打線に対し杉原投手がまさかの連続四球で満塁のピンチ・・・。辛抱たまらず小牧監督はタイムを取り内野は中間守備だった。
こうなると9番・田又にスクイズで先取点を狙うと思ったが初球から打ちに行きファール。その後もスクイズの気配なくカウント2-2まで行ったが突如として5球目スリーバントスクイズを仕掛けたがファールで三振。。。。。
1番・山口3ボールで押し出し寸前となるも2球見逃しフルカウントからラストボールはライトフライでどうしても1点が取れない。
京都国際もまた近大付にお付き合いしているかのようにその裏3球でツーアウト。2死から6番・梶島がレフトへツーベースを放ち、7番・奥井が三遊間のゴロこれをショートが弾いているのを見て3塁へ到達した高岸がオーバーランしたのを見て素早くショートから3塁転送されタッチアウト!!
5回はお互い三者凡退でもどかしい展開のまま整備に入った。

なんだか兵庫の野球を見ているような錯覚を感じるが、現状の近大付の戦力だとこれが精いっぱいなのかもしれない。
毎回走者を背負うピンチの連続ながら相手のスキを見逃さずアウトを積み重ね0-0で食らいつきどこかでワンチャンスを狙っているようなところだが、5回を除いて塁上に走者を出しているが攻め切れていない。ランナーが出てから足で揺さぶることがないので相手バッテリーも神経を使わず打者オンリーで対峙しているようだ。

とりあえずコールドの可能性はゼロとなったので前日のような序盤からハラハラすることもないので安穏と構えていた。
6回表いきなり先頭の5番・玉置がライトへスリーベースを放ち無死3塁。ここでエース・市村のバットで1点奪えばそのまま完封勝利もあると思ったが、2球で追い込まれショートフライ。7番・山田が四球で歩いて1・3塁となったところで小牧監督は2度目のタイムを要求し余裕の中間守備。
4回にスリーバントスクイズ失敗のトラウマが藤本監督の脳裏をよぎったのか?ここは無策で8番・山西浅いレフトフライでツーアウト。2死後キャッチャー田又に代打・小峰を送り勝負をかけたがレフトフライで9残塁とホームが遠い。
京都国際は均衡を破るべくなりふり構わず先頭の2番・澤田が1ボールからセーフティーバントをかまして内野安打で出塁し、3番・金沢が1-1からレフトへ先制タイムリーツーベースを放ちようやく胸のつかえが取れる先取点。さらに4番・佐藤もセーフティーをかまして1死3塁。5番・高岸にスクイズもあるかと睨んだが初球ショートフライ。しかしストレートの四球で傷口を広げ、7番・奥井は1-1からレフト線に快心の打球を放つもファール・・・。そしてフルカウントからファースト内野安打で地味に2点目を奪ったが、近大付も3塁を狙った1塁走者を刺殺する鉄壁の守備で耐えた!

試合が動いてきたので、近大付打線も奮起すると思われた7回表は1番からの好打順。すでに6回で124球も投げている中崎投手のスタミナも気がかりだったが、スライダーで見逃しの三振2つなど三者凡退でアッサリと凡退。
そしてどの裏どう言うわけかエース・市村をベンチに下げて10番・有方がリリーフ。この継投が爆裂したら一気に5失点でそのままサヨナラコールドに転落する恐れもあったが、、、、、
しかしそんな心配をよそに有方はショートゴロ2つと三振でナイスピッチングを展開。
8回も2番・澤田が初球セーフティーをかまし6回の再現を狙うが、二番煎じは通用せず2死から4番・佐藤が出塁し途中出場のバッテリーが足を警戒して1-1から連続ウエストしたものの4球目にまんまと盗塁を決められたがセンターフライに抑えナイスリリーフを見せた有方投手。

地元・大阪の意地を見せたい近大付だが先取点を取られてからズルズルと凡打を積み重ねあっという間に9回2死ランナーなしまで追い込まれた。。。。。もはやこれまでと思ったとこで中崎投手が勝ちを意識しすぎたのか?体力の限界か???四球で走者を許し、代打・谷上に1-2からレフトポール際に大飛球を放たれあるいは起死回生の同点アーチ?!と思われたがファール・・・・・。結局四球で1・2塁と苦しくなってきたが、小牧監督は継投する意思はまったくなかったようで最後までエースに任せ2番・山根はセンターフライに倒れ桐蔭に続き近大付も初戦敗退となった。

終わってみれば京都国際・杉原投手の176球完封勝利が目を惹くが、被安打5ながら四球6つと舞洲のマウンドがよほど合わなかったのだろうか???
打線の援護が2点しかなく厳しい試合だったが最後まで投げ抜き夏に向けて大きな収穫となった。

しかし、近大付打線は貧打すぎた、、、、、日生球場でよく観戦していた頃はもっと強打のイメージがあったのだが、ランナーが出ても無策で打開策も何もなかった・・・。
ただ、投手2枚看板がかなり充実していたのでシード権を獲得し南地区ゆえに3回戦までは桐蔭・履正社など北地区の強豪と顔を合わせないので、優勝候補を倒すだけの地力はあるかもしれないと。

そして1回戦最後の試合は近江ー金光大阪。21年秋の近畿準々決勝で6-0から大逆転負けしてセンバツ補欠校に回された近江が、大会直前に繰り上げ出場しセンバツで6-1と快勝したのは記憶に新しい。

近江は山田くんの抜けた穴が大きすぎたが、多賀監督の采配でカバー。金光は監督の横井くんの頭頂部が非常に寂しく物悲しさを覚えているが、あのキャリーくんがなんとエースでチームを引っ張っていた。それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 三振 失点 自責  
近 大 付 市 村   6  25  76  8  2  0  1  1  2  2
近 大 付 有 方   2   7  22  1  0  0  0  1  0  0 

京都国際 杉 原  9    38  176   5  1  1  6  9  0  0

               (完)

              🌟次回予告🌟
5/28 春季近畿大会2日目第2試合 大阪シティ信用金庫スタジアム 近江(滋賀)ー金光大阪(大阪①)