熱闘大阪シティ ネモフィラに囲まれて 声出し応援の歓び  | 宏鈴法師のブログ

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5/27 春季近畿大会初日第2試合 大阪シティ信用金庫スタジアム 大阪桐蔭(大阪②)-智弁学園(奈良) 12:46~15:35

第2話 前田不在の大阪桐蔭 智弁学園に3連敗

    一二三四五六七八九計HE
智  辯4100030008101 藤田、巴田、楢林、田中、中山-高良
大  桐 蔭0111101106161 安福、平嶋、松井、藤井-南川

        第一試合
        市  和 歌7
        報  徳4

 歴史的な快挙を遂げた市和歌山の準決勝の相手は大阪桐蔭かそれとも智弁学園か???

1回戦屈指の好カードが間もなく始まる。しかし、小坂監督が就任して以来たしか智弁は桐蔭に対して連戦連敗が続き苦手意識もあったかに思えたが、無観客試合の21年秋季近畿大会決勝でようやく初勝利。勢いそのままにセンバツ初戦でも8-6で打撃戦を制して連勝し盛り返した。

秋は天理に準決勝で1-4といいところなく敗戦したものの、一冬越えて総合力を上げ奈良大会決勝で天理と再戦し8-4で下し復活のノロシを挙げた。
桐蔭はセンバツベスト4入りしたものの、報徳に5-0からまさかの大逆転負けを喰らい、なぜかしらエース・前田は大阪大会のベンチから外れ、今大会まで離脱していた・・・。
以前、春夏連覇した折に藤浪が春季大阪でベンチ外だったが近畿大会では戦列復帰していた例もあるので、どこか故障でもしているのだろうか???

試合前ノックを見ていると西谷監督はノックを打つことができないのか?姿を見せず、外野ノックは背番号14が行っていた。
そして散水もされたが、試合開始予定12時50分とアナウンスしつつ12時46分開始というのは大阪高野連らしいところか!

1回表桐蔭は左スリークオーターの2年生安福が大乱調。
いきなり先頭の松本に右中間フェンス直撃のスリーベースを浴び、1死後3番・中山がライト前先制タイムリーを放ち主導権を握られ、四球直後に5番・池下がライトへ2点タイムリースリーベース。さらにセカンドゴロの間に4点目と大きな大きなハンディーを背負い、なおも内野安打と四球でピンチを招くが西谷監督はタイムを取らず傍観し、9番・藤田投手が3球三振に倒れるまで代えなかった。
なんだか開幕戦と同じような格好で序盤からコールドがちらつく展開だった。その裏、智弁はエース・藤田が先発しこちらも先頭打者に四球。セカンドゴロゲッツーコースをファーストが送球を落とすエラーにヒットで1死1・2塁のピンチを招くも、4番・ラマル内角高めのストレートに三振するなど無得点。

西谷監督は2回頭から同じく2年生・平嶋をリリーフさせた。
しかし、またしても1番・松本が1ボールから会心の一撃をライトへ放ち今度はフェンスを越えてソロホームランで早くも5-0。3番・中山もヒットを放ち2回で早くも6安打と智弁打線が大爆発した!!
なんとか流れを変えたい桐蔭はその裏2死から8番・村本が右中間へスリーベースを放ち、9番・平嶋のレフト前ポテンヒットで1点を返し、1番・笹井もセンター前ポテンヒットで続くが1点どまり。

3回表智弁はアッサリ三者凡退で終わり少しずつ流れが変わりつつあった。
2回と同じように2死まではスンナリ行くが、5番・境のサード正面のゴロを弾くヒットで走者が出ると西谷監督は6番・薮本のカウント1-2から4球目ダイスキなエンドランを仕掛けこれがライトへのタイムリースリーベースを生みジワジワと反撃開始。しかし、なおも続くチャンスで見逃しの三振に終わり1点ずつの反撃で5-2と智弁が序盤は主導権を握った。

中盤は流れが変わり桐蔭ペースになってきた!2番手・平嶋投手は3回に続き4回も三者凡退に抑え5回は1死から4番・山崎にレフトポール際に大飛球を放たれファールとなったが、勝負しづらくなったのか四球。ただ、5・6番を連続セカンドゴロに打ち取り追加点が入る気配はなくなった。
桐蔭は相変わらずツーアウトランナーなしからチャンスメークし、4回裏1・2番の連続ツーベースで3イニング連続の得点。
5回裏は珍しく1死からヒットが出て西谷監督のエンドランのサインもはまって1・3塁とチャンス拡大させ、3者連続でエンドランのサインを出しまくりレフト犠飛で1点差に迫り5-4で折り返した。

5回終了で1時間28分も時間がかかり理想的な展開となった。1回表の4点がなければ、、、というところで最初から平嶋投手が投げていれば桐蔭が楽勝ムードで整備に入っていたかもしれないが、智弁の継投策もまた違った形になっていたかもしれない。
ここまでエース・藤田を引っ張り1点差に迫られたところで2年生・巴田にスイッチしたが、5点リードがなければ小坂監督が4失点まで辛抱していたかどうか???

整備が明けた6回表。3回以降チャンスがなかった智弁だが、先頭の7番・高良のサードゴロ正面の打球をラマルが弾くエラーで息を吹き返した。
送りバントで1死2塁と形を作り巴田投手に代打・佐坂を起用してこれがセンター前タイムリーヒットと大当たり。
さらに四球とライト前ヒットで満塁として3番・中山の2球目まさかのワイルドピッチで7点目。そしてストレートの四球でまた満塁として4番・山崎がセンター犠飛でこの回3点を追加して8-4と突き放した。
代打の関係で智弁は3番手に1年生・楢林をリリーフ。小坂監督は入学直後の選手を試合に出したがる傾向にあるが、ここでも下級生育成のために4点リードと楽な場面でのリリーフを選択。
いきなり代打・八瀬山に初球レフト前ヒットそして盗塁と揺さぶられたが、1・2番を外野フライに抑え3番・南川は外カーブを見逃しの三振とナイスリリーフを見せ2年後エース争いをしているであろう大気の片りんを見せつけた!!

代打の関係で7回からマウンドには3番手・松井が登板。昨秋の近畿~今春のセンバツはほとんど前田投手が登板していたので実力は未知数だが、桐蔭のベンチ入りしている投手なんで能力は高いはず。
立ち上がり苦しむことなく打たせて取るピッチングで三者凡退に抑え守りからもう一度流れを作りたい桐蔭は7回裏智弁がまたもや1年生田中投手を登板させた立ち上がりに4番・ラマルがレフトへツーベースを放ち反撃のノロシを挙げると2つのショートゴロでラマルが生還し3点差と射程圏内に入ってきた。

逃げ切りたい智弁は8回1番・松本のツーベースと四球などで2死1・2塁とチャンスをつかむが、4番・山崎キャッチャーフライに倒れ終盤もう一波乱がある予感にかられた。
小坂監督もこのままではしんどいと察知したのか?8回裏からショートを守っていた中山がストッパーとして登板。彼がエースでもおかしくない実力があると思われるので先発でも不思議ではなかった。
中山は1死後代打・長澤と1番・笹井に連打を浴び1・3塁とホームランが出れば8-8同点というピンチを迎えた。
2番・山田は初球から打ってきて2球連続ファール。ここは1つ様子を見ても良かったが強気なバッテリーは勝負を急ぎ3球目セカンドゴロゲッツー崩れの間に1点を返しなおも2死1塁。3番・南川はファーストゴロで凡退。
1年秋からクリーンアップを任されていた徳丸が試合欠場しているのも痛かった。

コールドの可能性が消滅し、ノビノビ観戦できる9回表。代打の関係で桐蔭は4番手・藤井が登板するスクランブル体制となったが、いきなりヒットを浴び送りバントと四死球で1死満塁の大ピンチ!!2点は覚悟していた局面で、小坂監督は途中出場の山家に初球スクイズのサインを出すがファール・・・しゃーなしに打たせたらカウント2-2から最悪の6-4-3ダブルプレーでドツボにはまった。

9回裏6-8という乱打戦。桐蔭は4番からの攻撃だが、打力を考えるとどこからでも2~3点取れそうな気がする。
ここで逆転サヨナラともなれば、市和歌山は勢いに飲み込まれかねないし、昨春(2022年)センバツで0-17と大惨敗したトラウマもあるし・・・・・。
先頭のラマルがセンター前ヒットを放ち俄然、緊迫感を増してきた!
5・6番はこの試合2安打ずつしているだけに気を抜けないが、5番・境はチェンジアップに三振。6番・薮本はセンターフライで万事休すと思われたが、しぶとい桐蔭は7番・小川がレフト前ヒットでつないで2死1・2塁。すでに15人使っているだけに8番・村本はそのまま打席に入り、1-2からあえなくセカンドゴロに倒れあと一歩及ばず智弁が辛くも逃げ切った・・・・・。

気が付けば試合終了15時35分で試合時間2時間49分と超ロングゲームにグッタリしながらも、レンタサイクルで西九条に戻っていった・・・・・。

ヒット数では16-10で桐蔭が圧倒していたが、1イニング1点ずつしか奪えず、初回の4失点が最後まで重くのしかかったようだ。
ただ、エース・前田に2番手・南恒もベンチから外れエース不在で主砲・徳丸も試合に出なかったのでいわゆる飛車角落ちといったところかもしれないが、金光大阪に続き智弁学園にも敗戦し公式戦2連敗と桐蔭にしては非常に珍しい戦績となった。

これで来週の準決勝は市和歌山-智弁学園となった。市和歌山は県大会決勝で和智弁に勝ったので「智弁アレルギー」も今は昔だろう。
明日は近江ー金光大阪の好ゲームが組まれている。それを楽しみに、舞洲サイクリングを楽しんでから西九条まで自転車返却に走っていた。

さて、大会2日目は前年春にコロナに泣いてセンバツ辞退した京都国際が大阪3番手の近大付と対戦。それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 本塁打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 暴投 失点 自責 
智弁学園 藤 田  4 2/3 25  93 10  0   0  1  1  0  6  0  4  4
智弁学園 巴 田     1/3  1   3  0  0   0  0  0  0  0  0  0  0
智弁学園 楢 林  1   4  14  1  0   0  1  0  0  1  0  0  0 
智弁学園 田 中  1   4  15  1  0   0  0  0  0  1  0  1  1 
智弁学園 中 山  2  10  33  4  0   0  0  0  0  1  0  1  1

大阪桐蔭 安 福   1    9  34  4  0   0  0  2  0  1  0  4  4
大阪桐蔭 平 嶋   5   23  82  4  1   1  0  3  0  3  1  4  2
大阪桐蔭 松 井   2      8  29  1  0   0  1  1  0  1  0  0  0
大阪桐蔭 藤 井   1    5  13  1  0   1  0  0  2  0  0  0  0


               (完)

              🌟次回予告🌟
5/28 春季近畿大会2日目第1試合 大阪シティ信用金庫スタジアム 京都国際(京都)ー近大付(大阪③)