R5年度春季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記④ 快打洗心 社観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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5/6 春季兵庫大会3位決定戦 ウインク球場 社-神戸国際大付 9:42~12:02

    一二三四五六七八九計HE
神国大付0300020005111 真鍋、平石、高松-井関
 社  30000201X682 高島、杉本、福田-西垣

        第二試合
        滝  川 二
        報徳学園

 2023年シーズンはずいぶん雨に悩まされていたが、しょっぱなから挫折した。。。

センバツは2日間流れてバースデー準々決勝どころか2日延期で4試合観戦も叶わず、、、紀三井寺では2年連続4/29雨で途中打ち切りという憂き目に遭い、HMF神戸で5/1阪神大学野球観戦していたら夕方突如として土砂降りに遭い第3試合途中降雨コールド・・・・・。

そして5月6日も午後から天気は下り坂とのことで、、、ウインク姫路はリニューアルして立派な屋根があるので試合中降ったとしても雨露は凌げるが、その後手柄駅までの徒歩15分と喫茶店での打ち上げを考えると・・・・・。

すでに5時~7時まで0、5mmの雨が降り17時から雨予報なんで大丈夫とは思うが兵庫県高野連が警戒していたようで試合開始を18分も早めてきた。。。

2日前の準決勝でともに1点差負けで近畿大会出場を逃し両チームともにテンションが下がった状態での3位決定戦。
夏を見据えてなのか?思い出出場なのかは分からないがお互い主力投手を温存しての探り合いだった。
しかし、神戸国際大付は4強まで入ってしまえば連敗しないイメージが強かったが、この日はエースや2年生・津嘉山を温存して勝負にこだわっていない感じだった。

試合は1回表社の先発背番号20の高島が4球でツーアウトを取り立ち上がりいい印象を受けたが、3番・伊吹にセンター前ヒットを浴びリズムを崩し四死球で満塁のピンチ・・・。ここで一本打たれたら即交代しても遅くはないと思ったが、6番・佐野3球三振で大ピンチ脱出。
するとその裏、神戸国際は背番号19の真鍋を先発させたが大誤算。四球と送りバントで1死2塁と形を作られ、3番・水谷がセンター前ヒットでつなぐと暴投で2・3塁と傷口を広げて直後にボークで社が労せずして1点先制。
さらに盗塁と5番・合田のセンター前2点タイムリーヒットで3-0と差を広げ1死しか取れず真鍋投手は早々にKO。2番手に背番号12の平石がリリーフして火消しに成功したが、初回から塁上を賑わす形となりやはりエースや2番手が登板回避したらこうなるかと。

主導権を握った社だがすぐさま反撃の暇を与えた。2回表7・8番の連打と送りバントで1死2・3塁と形を作られ1番・田村好が1ボールからセンター前2点タイムリーヒットで1点差に迫られ、山本監督は早くも背番号10のサウスポー杉本にスイッチ。しかし2番・日置にヒットと盗塁でかき回され3番・伊吹のレフト犠飛であっさり3-3同点。
なおも4番・加門の四球で厳しくなったが、5番・津嘉山ショートゴロに倒れ助かった。
その裏、2番手・平石投手は変化球を有効に使い三者連続三振を奪い流れは神戸国際に傾いてしまった。

3回表神戸国際は1死から7番・井関がヒットを放つも無策で走者が動けず無得点。社は平石投手に交代してから手も足も出なくなりまた三者凡退と3点のハンディーも虚しく苦しい展開になりつつあった。

4回表神戸国際は1番からの攻撃だったが連続ライトフライであっさりツーアウトとなったが、阿南から野球留学した2年生伊吹がショート内野安打にエラーも絡んで2塁へ到達。
ちなみに伊吹選手は昨秋(2022年秋)の近畿大会で“紀三井寺ガーデンはやし”に宿泊していた折にたまたまサウナで一緒になり、僕が入る前からオジサン2人に取材を受けその雑談を聴いていたのだが、、、、、当時はまだ1年生だったが相当人間的にしっかりした大人びた印象を受け、八代学院に野球留学したのがもったいない気がしてならなかった!!
社の2番手・福田もアップアップの状態だったが4番・加門をピッチャーゴロに打ち取り完全に流れを手放さなかった。
しかし社打線は2番手・平石相手に三振を量産され3イニング連続三者凡退で手も足も出ない・・・・・。

5回表ヒットと犠打で1死2塁と4度目の得点圏の走者を背負ったところで2年生・福田がレフトから救援した。ライトの年綱やエース・高橋は投げさすつもりがないのだろうか?????
福田はいきなり四球を与え苦しいピッチングだったが、センターフライとセカンドゴロで凌いで耐えた。
その裏、社は2死から1番・年綱がショート内野安打と盗塁で一人気を吐いたが三振であえなく整備タイムに入った。

やはり3位決定戦ということで勝ってもその先がないので主力投手温存でどこまで本気を出しているのか分からないまま前半終了した。
初回の3点でコールドになるとは思わなかったが、あっさり追いつかれ防戦一方の社。昨秋の3位決定戦ではエース・福田が延長13回完投して200球以上投げたが、やはり試合の重みが違うので仕方がないところ。
仮に平石投手が先発していたらコールド寸前まで追い込まれていたかもしれない。。。。。
なんとかこのまま最後まで接戦を演じてサヨナラに持ち込めれば理想だが、、、、、

しかし6回表そんな願いも虚しく、ヒットと犠打そして四球で1死1・2塁のピンチを迎え4番・加門が初球サードゴロゲッツーコースのゴロを打ち「しめたっ!」と思ったのもつかの間、まさかの後逸で痛恨の勝ち越し点を許しなおも1・3塁で5番・津嘉山にレフト犠飛で5点目を献上し2点ビハインドが重くのしかかる。
しかし、逆にこれで開き直れたのか?ここまで平石投手から内野安打1本7三振と完璧に抑えられていた社打線が奮起し、2番・水谷のヒットを皮切りにまさかの4連打と釣る瓶打ちしてあっという間に5-5同点。山本監督は欲張らずに手堅く送って1死2・3塁と形を作ったところで、神戸国際は3番手に背番号11の高松をリリーフ。この回の守りからエース格の津嘉山をベンチに下げたので彼の登板はなくなったしエースはブルペンで作っていないので出す意思もなさそう。ここはスクイズでもして勝ち越したかったが、三振とセンターフライで同点どまり。最後まで目が離せなくなってきた!

6回に2点ずつ取り合ったことで終盤も激しく点の取り合いかと思われたが、それぞれ3番手投手が続投していたがお互い三者凡退と小休止。このままだと延長タイブレークも視野に入ってしまうが・・・・・。

8回表そうはさせじと国際が1番・田村好がこの日3本目のヒットを放ち手堅く送って1死2塁でクリーンアップ登場。
ここはあえて敬遠して当たっていない4番・加門そして津嘉山が退いた5番勝負でも、、、と思ったがバッテリーは迷わず勝負して3番・伊吹はレフトフライ。しかし4番・加門まさかのデッドボールで2死1・2塁。山本監督は3度目のタイムを取り勝負所で的確な指示を出した模様。
ここで代打・長岡が登場しドキドキしていた。2ボールから果敢に打ちに行き2球ファールでの並行カウントからの勝負球はスライダーで空振り三振!!
その裏、社もヒットと犠打で同じように1死2塁と形を作り6番・福田は2球で追い込まれるが直後に暴投で1死3塁。ここで福田が地味にファーストゴロを打ってスクイズと同じような形で6-5と勝ち越し成功。

しかし、神戸国際はこういう土壇場から9回怒涛の猛追で何度も劣勢を跳ね返してきた歴史があるので最後まで油断できない。
できたらエース・高橋か背番号9の年綱を4番手で登板させてほしかったが・・・・・。

それでも2年生・福田は自分のバットで勝ち越し点を奪い気をよくして6番からの攻撃を内野ゴロ2つで退けあと一人で勝利投手となるところまできた!しかし、8番・田村颯がレフト前ヒットに盗塁を決めて2死2塁。代打・川西がカウント2-1から1塁線に微妙な打球を放つもファール・・・。
最後はレフトフライに倒れて試合終了。

なんとか社は秋春連続3位に落ち着き、センバツ帰りの兵庫大会で面目を保った。しかしこの時点で3期連続甲子園出場できるとはこれっぽっちも思わなかったのだが。。。。。
神戸国際は20人中14人を試合出場させ総力戦で挑んできたが、どこか手の内を隠して4位で大会を終わらせ夏にはダークホース的な存在になりうる恐れがあった。

試合後珍しく3位表彰式が行われた。奈良ではしょっちゅう見ているが、兵庫では閉会式で主将が1人立っているシーンをよく見ていたのだが・・・・・。

そして第1試合は定刻よりも18分早く開始させたが、まだ雨雲がやってこないと余裕かまして決勝戦は13時開始予定で散水まで始めた。
決勝はセンバツ準優勝の報徳学園に対して新監督の滝川二が挑む構図だ。やはり兵庫らしくロースコアの接戦必至と予想されたが最後までもつれる展開に・・・それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 暴投 失点 自責 
神国大付 真 鍋   1/3  5  20  2  1  0  1  1  0  1  3  3 
神国大付 平 石   5  20   69  5  2  2  0  0  7  0  2  2
神国大付 高 松   2 2/3  9   35  1  1  0  0  0  3  0  1  1

 社      高 島    1 1/3 10  34  4  1  0  1  1  1  0  3  3
 社    杉 本     3   14  46  4  1  1  1  0  0  0  0  0
 社    福 田    4 2/3 21  70  3  2  1  2  1  2  0  2  0

           (完)

             🌟次回予告🌟 
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   5/6 春季兵庫大会決勝戦 ウインク球場 報徳学園-滝川二