R5年度春季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記③ 夢に向かって!全員野球 宝塚西観戦記 | 宏鈴法師のブログ

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4/23 春季兵庫大会2回戦 高砂球場 宝塚西-八鹿 9:57~11:57

    一二三四五六七八九計HE
宝  塚 西000020023791 土橋-木村圭
八  鹿0001300004111 池田、吉本、池田-藤原

        第二試合
        滝  川 二
        三  木

 前日は明石トーカロに顔を出し、この日は高砂まで足を運ぶ。決勝戦が姫路なんで県内の主要球場にはそれぞれ1回ずつは足を運べる計算となる。

日程変更の影響もあり、運よく宝塚西の試合観戦できる運びとなった。いつの間にかオリックスドラフト1位で指名された杉本 友投手がプロ野球引退してからいつの間にか教員になられたのか???宝塚西高校に赴任して監督になっていた。

昭和末期の頃には夏の県大会8強入りするなど大健闘していたが、それ以降はさっぱりで宝塚市の公立4校とともに長期低迷時代に陥りめったに県大会に顔を出せないが、運よく県大会出場を果たした!
昨日、仁川学院は市尼崎に惨敗したが宝塚西の相手は八鹿なんでコールド負けはないだろうと考えていた。

宝塚西は以前はアイボリーに左胸に小さく宝塚西とあったが、いつの間にかグレーのユニホームに変わり、漢字を横書きに大きくしてかっこよくなった。しかし部員わずか15人でアルプスの応援もなくいささか寂しい・・・。
八鹿は遠路はるばる但馬から高砂まで大移動しかも10時開始の第1試合だけに早朝よりバス移動したと思われるが、アルプススタンドにはブラスバンドの応援団がやってきた。
めったに来れない兵庫南部の空気を吸えるまたとない遠足の機会ではある。

宝塚西はこの試合が初戦だが、八鹿は1回戦で姫路西を2-0で完封している。2年生・吉井投手がその立役者のようだが、彼は背番号11。この日の先発はエース・池田だった。
宝塚西はエースで3番の土橋が先発。

1回表宝塚西はサイレンと同時に1番・高見が初球打ちしてファーストフライ。杉本監督は最前列ややホーム寄りで采配。2・3番の連打で1・2塁のチャンスをつかみ、監督が一番大きな声を出してチームを鼓舞しているが、4番・藤原はファーストフライ。5番・北澤のレフト前の微妙な打球はレフト・谷口のスライディングキャッチに阻まれ無得点。
その裏、土橋投手はいきなり先頭の初球レフト前ヒット。送りバントで1死2塁のピンチを迎えるが、打たせて取るピッチングで無失点に抑えた。

初回の攻撃は良かったが、八鹿のエース・池田も本調子になってきたようで2回3回と三者凡退に打ち取りリズムを作ると初回と同じようにヒットと送りバントで1死2塁。7番・村上1ボールからファーストストライクをこの試合初めて待った直後にファーストフライ。8番・藤原も2球で追い込むが痛恨のワイルドピッチで苦しくなったが最後は内スローカーブで意表を突き見逃しの三振。
3回は打たせて取るピッチングでこの試合初めての三者凡退で兵庫のチームらしくロースコアの接戦で最後までもつれる予感がした。

2~4回までパーフェクトに抑えられた宝塚西。追い打ちをかけるように4回裏先頭の3番・岡村がショート内野安打を放つと、永井監督は強気の攻めでエースで4番の池田に1ボールからエンドランを仕掛け土橋投手の足を強襲するゴロを放ち1死2塁。その影響もあってか?5番・中島に初球右中間タイムリーツーベースを放ち均衡破った。
さらに意表を突くバントヒットで1死1・3塁とピンチ拡大し、ようやく杉本監督がタイムを要求。前進守備で1点もやらない構えを見せるが盗塁を決められさらにピンチが広がるもファーストフライに三振で気力を振り絞って土橋投手が踏ん張り試合がここから大きく動いた。

このままズルズルいくかも?と不安だったが、5回表1死から7番・小澤のセンター前ポテンヒットで初回以来の走者が出塁。これでバッテリーのリズムが崩れたのか?すぐさまパスボールが出てさらに四球で1・2塁とバタバタし始めてきた・・・。杉本監督は手堅く送りバントで2死2・3塁で上位に回し1番・高見に託し、フルカウントから痛恨のワイルドピッチで労せずして同点!!このタイミングで1回戦完封した吉井をリリーフさせエース・池田はライトに回った。
ちと早すぎる継投に見えたが、吉井投手への信頼感が厚いのだろう。
2番・田浦を2球で追い込み同点どまりかと思われたが、カウント2-2から逆方向に巧打してライト前タイムリーで2-1と逆転に成功。
数少ないチャンスを活かして逆転できたのでこのまま逃げ切りたかったが、大事な得点直後の守り。先頭打者をサードゴロエラーで出塁を許し、1番・谷口は1ボールからバスターを決めてライト前ヒット。さらに2番・佐藤はバントヒットで無死満塁と永井監督の采配が冴えまくった!
こうなってしまうと最少失点で切り抜けたかったが3番・岡村初球あっさりレフト犠飛で2-2同点。さらに4番・池田もセンター犠飛で走者を進め四球で2死満塁。杉本監督は終始大声で野手を励ましていた記憶があるがタイムを取らず、6番・山本がライトへ2点タイムリーヒットを放ち八鹿が4-2と主導権を握り返して整備に入った。

序盤は0-0でこのままロースコアの接戦で最後まで展開すると思いきや、中盤に1点が入ると急に点の奪い合いとなり試合が激しく動いた。
その中で、宝塚西はエースと心中しているが八鹿は1点取られてすぐに継投に踏み切りまたエースの再登板の余地を残している。宝塚西打線が2年吉井投手をどう攻略できるか???

2点ビハインドを跳ね返したい宝塚西だが4番からの攻撃があっさり三者凡退に終わり、その裏八鹿も三者凡退とまた試合の動きが止まった・・・。

下位打線とはいえ7回も宝塚西は三者凡退で攻撃終了し2点は重すぎると・・・。八鹿はダメ押しすべくその裏1死から3番・岡村がセンター前ヒットを放つと4番・池田が1-1からエンドランを仕掛けレフト前ヒットで1・3塁とチャンスを広げ永井監督の采配が冴えわたった。
打席には2打数2安打1四球と全打席出塁の5番・中島。ここはフリーに打たせて得意の犠飛で5点目と考えるのが定石だが、ここまで自分の采配がズバズバ当たって酔いしれていたのか?なんとカウント1-1からまさかのスクイズを仕掛け自分の采配で点を取りに行ったが、ファーストフライダブルプレーで流れを宝塚西に渡す格好となった。

8回表1番からの好打順でここがラストチャンスと思われた。県大会でまだ自責点0の2年生・池田をどう捉えるか?難しいところだが、1死から2・3番が意地の連打で1・2塁とチャンスメーク。4番・藤原は3打数ノーヒット2三振ゆえに杉本監督はスモールベースボールに徹しバントにこだわり2ボールからバントさせてファール・・・それでもサインを変えずに4球目ピッチャー前に転がし2死2・3塁。
5番・北沢もノーヒットゆえに厳しいかと思われたが、初球から手を出しファールとなった積極的な姿勢が功を奏したようで1-1からセンター前2点タイムリーヒットで4-4同点と試合は振りだしに!
その裏、八鹿はサード後方にポトリと落ちる内野安打もあったが2塁を欲張ってタッチアウトになるなど結果的に3人で攻撃終了。

まさかの延長タイブレークもちらつく9回の攻防。
まず宝塚西は7番・小澤が初球しぶとくライト前に落としヒットで出塁するとこれを送って1死2塁。さらにパスボールで3塁へ走者が進み9番・藤井が6球粘ってファーストのフィルダースチョイスで勝ち越しに成功。
2死後2番・田浦が右中間タイムリーツーベースを放ち大きな6点目を奪うと同時に打球方向を考えればそこまで長距離移動する必要のないショートがなぜかしら足を攣って4分間の中断、、、、まだ投球数は68球と少なめだが8回から急に相手打線が合ってきたこともあり再度エース・池田をマウンドに戻し吉井はレフトに回った。
そして追い打ちをかける如く3番・土橋投手がセンター前タイムリーで7点目をもぎ取り勝利を決定づけた。
こうなってしまえばもう試合の大勢は決し、9回裏八鹿は1死からなぜかしらセーフティーバントをかますなど揺さぶってきたが何をしてもうまくいかず三者凡退で試合終了。
宝塚の高校が春の県大会出場も珍しいが初戦突破は10年以上ブランクがあるのでは?という歴史的な1勝を見届けた。

序盤を見る限りにおいては7得点もできるようにはとても思えなかったが、、、、、杉本 友監督の魂の叫びが選手に乗り移ったのだろうか???
5回に逆転されたときはこのままズルズル行くと覚悟したが、、、、、2点リードの7回裏1死1・3塁で当たっている5番になぜかしらスクイズのサインを出してファーストフライゲッツーが全てだったかもしれない。
しかし、八鹿には2年生・吉井投手がいるので新チームも打線の援護があれば県大会に顔を出し21世紀枠を狙える位置につける希望もあった。

ちなみに宝塚西は3回戦で報徳学園と当たりなんと0-6の敗戦で9回まで試合ができた!!

この後、僕は紀三井寺や橿原に遠征していたのでウインク球場にたどり着いたのはもう最終日だった・・・・・。
準決勝では壮絶な死闘があったようだが、それを観ずして橿原で4試合最後はナイター観戦していた・・・。

4強に残ったのは報徳学園・滝川二・社・神戸国際大付。
まずは前日の準決勝で敗退したチーム同士の3位決定戦。
近畿大会出場の道が断たれて、敗戦翌日の試合だけにテンションが下がるのも無理はないが勝利への執念が明暗を分けた試合は次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 三振 失点 自責  
宝  塚 西 土 橋  9  38 126 11  2  2  1  4  4  3

八  鹿 池 田  4 2/3 19  83  3  1  0  2  3  2  2 
八  鹿 吉 本  4      19  22  5  3  0  0  4  5  3
八  鹿 池 田   1/3  2  22  1  0  0  0  1  0  0

        (完)

        🌟次回予告🌟 
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  5/6 春季兵庫大会3位決定戦 ウインク球場 社-神戸国際大付