R5年度春季近畿地区高校野球大会和歌山予選観戦記 | 宏鈴法師のブログ

宏鈴法師のブログ

ブログの説明を入力します。

 

4/29 春季和歌山大会準々決勝第3試合 紀三井寺球場 市和歌山-熊野 13:45~15:52

 TEAM     12345678910RHE
市和歌山 001200021 6140 小野、栗谷-麹家
熊  野 000000000 081 澁谷、太田-田中

        UMPIRES
        PL1B2B3B
            廣  石  藤
        橘               
                    瀬  谷  森

 ずいぶん天気が怪しくなったので、球場から一時避難して隣の陸上競技場の外周に点在している雨露の凌げる場所へ移動してベンチに腰掛け昼ご飯。

程よく曇ってきたので早めの点灯にも期待しつつ、なるべく最小限の雨で4試合観戦できればいいがと危惧していた。
そしてついに13時40分から紀三井寺も雨雲に包まれ遠路はるばるやってきた和歌山南陵と新宮の選手たちが最大の被害者になることをまだ知らずに急いで球場に戻った・・・。

第2試合開始前は車で散水して余裕をかましていたが、この雲行きでは試合進行を急いで予定よりも5分早いプレーボール。

どうやらお互い後攻を取りたがるタイプのようで珍しく市和歌山が先攻に回った。
半田監督はあえてエース・栗谷を3番レフトでスタメン出場させ、背番号10の小野を先発マウンドへ。熊野は右サイドハンドのエース・澁谷が先発。吉田監督が就任して毎年攻守にまとまったチームを作って来るので、この変則右腕が市和歌山打線を翻弄したら1年前の春準々決勝の耐久戦で延長12回4-3で市和歌山がサヨナラ勝ちしたような激闘になるのでは?と期待していた。
しかしプレーボールのサイレンと同時に1番・宇治田がサードの頭上を越えるヒットで出塁。半田監督はバントするそぶりを一切見せずに攻めの姿勢を貫いたが2番・田嶋は1球もバットを振らず見逃しの三振。ならばと盗塁を仕掛けるがあえなくタッチアウトになるなど3人で攻撃終了。
その裏、熊野も右本格派の小野投手からわずか4球で打ち取られアッサリと攻撃終了。

2回表2年生キャッチャーで4番の麹家がレフト前ヒットを放ちまた先頭打者が出たが、5番・大江は旧チームからスタメン出場していた大砲だけにバントのサインは出しづらく、カウント2-1から6-4-3のダブルプレー・・・。直後にストレートの四球で出塁するもここも無得点。
熊野は初球からガンガン打ってくる野球が持ち味なのか?ファーストストライクをなんでもかんでも振りまくり凡打を積み重ねている感じで2回13球しか相手投手に投げさせることなく攻撃終了。

そろそろ突破口を開きたい市和歌山は3回またもや先頭打者がセカンド内野安打で出塁。バッター9番ということもあり、3度目の正直でようやく半田監督が送りバントのサインを出して1死2塁。1番・宇治田のセカンドゴロで2死3塁とコツコツ攻めて最初の山場がやってきた。熊野が先に点を奪われると非常に苦しくなりそうな予感はしたが、2番・田嶋が初球レフト前タイムリーヒットを放ち苦しみながらも市和歌山が先制。さらに3番・栗谷が1ストライクからエンドランを決めてライト前ヒットで1・3塁。非常に雲行きが怪しくなったが、澁谷投手が踏ん張り4番・麹家をサードゴロに打ち取り最少失点で切り抜けた。
これでますます気をよくした小野投手が打者8人パーフェクトピッチングを続け、9番・鈴木も簡単に追い込みまた凡打に打ち取るかと思いきやフルカウントまで粘られ6球目なんと足に自打球が!!しかしこれが功を奏したのか???7球目見事にレフトオーバーのツーベースを放ち完全試合回避。しかし、1番・梅本がスライダーに3球三振と手も足も出ない感じで点差以上に力の差を感じさせられた。

1点を先制し、硬さが取れた市和歌山は4回5番・大江のデッドボールと送りバントで1死2塁と形を作り7番・藤井が1-3からセンター前タイムリーヒットで2点目。送球間に2塁を陥れ8番・小野投手も2球で追い込まれながらレフト前タイムリーで3点目。ここらへんでコールドがちらついてきた・・・。2死後1番・宇治田を2球で追い込みながらデッドボールと雨の影響もあってか?歯止めが利かなくなってきた!2年生右腕太田もブルペンで控えているが、吉田監督はあえて続投させサードゴロでピンチ脱出。
切り替えて反撃したい熊野だが、2番からの攻撃もあえなく三者凡退で終わってしまい残り4イニング3失点以内に凌ぐかが最大のポイントとなってしまった・・・。
 
5回表市和歌山は熊野と対照的に追い込まれるまで手を出さない待球作戦に来たが3・4番が連続内野フライ。これでエース・澁谷が立ち直ってくれたら良かったが、5・6番に連続長短打で1・3塁のピンチを招き、7番・藤井に痛恨の一打を左中間に浴びたが、センター鈴木が左後方にダイビングキャッチする大ファインプレーでチームを救った!!あれが抜けていたら確実に0-5となっていただけに、、、
そして半田監督は当初の予定通りなのか???ここまで1安打ピッチングと完璧な投球をしていた小野をベンチに下げてエース・栗谷をリリーフさせた。
いきなり先頭打者に強烈なピッチャーライナーを喰らい直後にライト前にポテンヒットで1死1塁。エース・澁谷が打席に入りまさかの送りバント・・・。ここは代打で勝負をかけてもと思ったが、、、しかし8番に代打・北尾を送り見事にレフト前ヒットでホームランが出れば3-3同点というシチュエーションは作った。是が非でも反撃の1点が欲しかったが、9番・鈴木フルカウントからチェンジアップに空振り三振。。。

試合時間の7~8割は市和歌山が攻撃している感じで3点差開き楽勝ムードと思われたが、半田監督は全く満足していないようでベンチ最前列から選手一人に対して身振り手振りで打撃指導を厳しい表情でしていた・・・・・。
ハタから見ていたらコールドの可能性が高い試合なんだが、、、夏の和歌山大会シード権獲得ぐらいでは満足できないのだろうか???
しかし、熊野はもっと市和歌山を脅かすような戦力があるかと思ったが、、、、、ロースコアの接戦に持ち込みたかっただろうが3点差ついては仕方がない。

6回から何と熊野はエース・澁谷に代えて背番号10の2年生・太田をマウンドへ。もうエースはベンチに下げてしまったので、大黒柱不在での戦いとなってしまう。交代するなら5回裏の打席で代打を送ればよかったのにと・・・・・。

しかし、太田投手は勢いついた市和歌山打線をものともせず、代わりっぱな三者凡退で退け勇気づけられた!あと2回3点以内に抑えてくれるだろうと。
1点でも返したい熊野はその裏1番からの攻撃で先頭の梅本がしきりにセーフティーで揺さぶろうとするが結局スライダーボール球に空振り三振するなど4度目の三者凡退でもがき苦しんでいた。。。

7回2番からの攻撃をフルカウントから外ボール球を振ってくれて三振までは良かったが、相手のミスに助けられた格好で3番・栗谷にストレートの四球。実質連続四球で無死1・2塁で4番・麹家を迎えたのと変わらない制球難で1-1から置きに行ったところをレフトポール際に強烈な一撃を浴び惜しくもファールだったが、同じ2年生バッターにまざまざと力を見せつけられ、結局フルカウントから四球。5番・大江にも3ボールでもうピッチャー代えた方が・・・と思ったが、なんとかフルカウントまで持ち直し10球目外れて3連続四球で満塁・・・。それでも吉田監督は動かず内野は前進守備でヘタすりゃこの回で終わりかねないとドキドキしていたらなんと6番・大路が初球に手を出してピッチャーゴロホームゲッツー!!黙って立っていれば押し出し濃厚と思われたが、ピッチャーゴロとは・・・本当に助かった!!
その裏1死から5番・宮本がファースト正面の強烈なゴロを放ちこれを大江がトンネル・・・記録はヒットだったが、エラーでもおかしくないところ。さすがに7回3点差では策もなくライトフライ。そしてフラフラの太田投手をそのまま打席に立たせて3球三振で運命の8回へ。

とにかく取られても3点で抑えれば9回裏まで野球が観れる最終関門。いきなり先頭の7番・藤井にレフト前に運ばれこれをレフト・寛座がダイビングキャッチを試みて後逸し無死2塁。これを送って1死3塁として9番・熊本がサードのグラブをはじくタイムリーツーベースでダメ押しの4点目。さらに暴投と四球で1死1・3塁とされ熊野の内野陣はようやく中間守備でコールド回避を目論むが、これを見て半田監督が急に思いついたのか???2番・田嶋初球スクイズがまんまと決まり5点目。しかしあと1つアウトを取ればコールド回避となるが、あろうことか3番・栗谷にストレートの四球。こうなれば長打でも7点差つく可能性が出てきたが、バッテリーが開き直ったのか?スラッガー麹家を迎えて緊張感がMAXとなったが簡単に2-1と追い込み最後はなんと意表を突くスローカーブで空振り三振を奪い5点差でコールド回避!!
開き直って1点でも返したい熊野だが、代打を出しても結果は出ず2死から1番・梅本がヒットを放つも無得点。

最終回も2年生・マウンドに上がり、1球でアウトを取ったが、6・7番に連続長短打を浴び6点目。さらに代打・森下に四球を与え9番・熊本にもレフト前ヒットで1死満塁。
半田監督は1番・宇治田に代打・松浦を起用しトドメを刺そうと試みるが、キャッチャーフライに倒れ2番・田嶋も初球レフトフライで6点どまり。
その裏、熊野は全く打てそうになかった打線が1死から4番以下なんと3連続ヒットで満塁のチャンス!!最後に2~3点欲しかったが、太田投手に代打は送られず初球セカンドフライ。2死から代打・浜中に託されるもライトフライで試合終了。

なんとかコールド回避はできたものの、戦前期待していた展開とは大きくかけ離れワンサイドゲームとなってしまった・・・・・。
市和歌山は14安打9四死球をもらいながら14残塁と攻撃面で課題が残った一方で余裕の完封リレーを見せ危なげなくシード権を獲得した。
熊野も終わってみれば市和歌山投手陣から8安打放ち意地は見せたが、早いカウントから凡打を積み重ねるシーンが目立ち雨の影響もあってか精彩を欠いてしまった。

雨は相変わらず降っているが、グラウンド状態は悪くないだけに16時25分試合開始で早めのナイターを考えていたが、、、、、
試合終了直後に無情のアナウンスが流れてしまった・・・。

なんと第4試合は悪天候により中止で5月1日12時より行われるとのことで2年連続雨に泣かされてしまった・・・。
結果的に和歌山南陵が9-0の7回コールドで新宮を下したようだが、あと1試合観たかった・・・。さすがに1年前は残り準々決勝3試合観るためにもう1回紀三井寺に駆け付けたが、わざわざ1試合だけのために片道3時間かけて入場料1000円払うのは選択肢になく、昼ご飯を食べた陸上競技場の外周ベンチで雨に打ちひしがれながら、気を取り直して重い足取りで緑道を北上しバス停に向かった・・・・・。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 四球 死球 三振 暴投 失点 自責  
市和歌山 小 野  4  13  38  1  0  0  0  4  0  0  0
市和歌山 栗 谷  5  22  80  7  1  0  0  7  0  0  0  

熊  野 澁 谷  5  25  76  9  2  1  2  1  0  3  3  
熊  野 太 田  4  14  78  5  2  6  0  3  1  3  3 
 
            (完)

           🌟新シリーズのお知らせ🌟 
R5年度春季近畿地区高校野球大会兵庫予選観戦記① 勝利への執念 東洋大姫路観戦記
4/22 春季兵庫大会2回戦 明石トーカロ球場 東洋大姫路-須磨翔風