R5年度春季近畿地区高校野球大会和歌山予選観戦記 | 宏鈴法師のブログ

宏鈴法師のブログ

ブログの説明を入力します。

 

4/29 春季和歌山大会準々決勝第2試合 紀三井寺球場 田辺-箕島 10:49~13:16

 TEAM     12345678910RHE
箕  島  020300010 651 澤虎、杖村-矢倉
田  辺  001001000 291 寺西、栗山-橋本

        UMPIRES
        PL1B2B3B
          村 岩 檜 瀧
                      
                  畑 本 尾 上

 天気予報では12時から雨予報が出ており予断を許さない展開・・・。1年前は4試合のはずが1試合のみ消化され残り3試合は2日後という悲劇を味わい、もう1回片道3時間かけて準々決勝の続きを見に来たが、今回は何とか最悪雨のナイターお付き合いでもと考えつつオークワに買い出し。

紀三井寺は仕事が早いのでインターバルも甲子園なみの速さだ。急いでオークワで昼の弁当買って座席に戻ると車で散水していた!徐々に雲が広がり怪しさを醸し出しているが余裕をかまして大丈夫なんだろうか???
紀三井寺の水はけのよさは全国屈指なんで第1試合で和智弁登場し大半の客は帰って行ったので3塁側屋根下の端っこ席をキープできた。

さて、第2試合だがなぜかしらいつも先攻派の田辺が後攻に回っていた。尾藤監督以来ずっと後攻を好んでいる箕島が先攻とはどういう風の吹き回しなんだろうか???
しかも箕島はなんと1年夏から主力を任されているキャッチャー澤虎が背番号2ながら先発投手という・・・・・。
よほど北畑監督は相手を軽く見ているのか???と勘ぐっていた。
田辺は2年生ながらエースナンバーを背負う寺西が先発。後ろにはショートを守る栗山も控えており投手力は相変わらず充実している。

やはり総合力と試合運びに置いて箕島が一歩リードしているように感じられ、場合によってはワンサイドにもなりかねないと危惧していた。そういう意味では田辺が後攻で良かった!
1回表箕島は簡単に三者凡退。その裏、田辺は1死から2番・栗山がライト前ヒットを放ち暴投で一気に3塁へ。たしか昨夏は栗山選手がエースだった記憶があるが、、、ショートもこなせる二刀流なんだろうか?

愛須監督時代から機動力野球は受け継がれており、田中監督も初回とはいえ先取点欲しさにスクイズを敢行したくなる場面だが、3番・宮前の打力を信じていたのか?相手監督やバッテリーに戦術を読まれてウエストされるのを嫌ったのか?ノーサインで挑み9球粘るも最後はカットボールで三振。4番・脇坂初球ファーストフライで得点できずこれが最後まで大きく響いた。

ピンチ脱出した箕島は直後に連続四死球と送りバントで1死2・3塁とチャンスをもらい7番・野手のセンター前2点タイムリーヒットで効率よく先制。さらに盗塁を決めてジワジワとプレッシャーをかけ名前勝ちしていた。
田辺も伝統の機動力を武器にその裏、1死からサードゴロ悪送球で出塁した走者をいきなり初球から盗塁させ揺さぶり、7番・寺西の打席でエンドランを2度仕掛けるも最後はセンターフライ。8番・真鍋も初球レフトフライとかみ合わなかった。。。

箕島は3回も1番からの打順だったがこの日は上位打線が急ブレーキとなりまた三者凡退。田辺は劣勢ながら自分たちの野球を貫き9番・橋本が初めて先頭打者としてヒットで出塁すると初球バントファールの後に思い切って盗塁成功。1番・山本のセンター前ポテンヒットに盗塁で無死2・3塁と大きなチャンスを作り、2番・栗山はサードゴロホーム封殺で1死1・3塁。箕島内野陣は中間守備で3番・宮前を迎えた。カウント1-2から田中監督はダイスキなエンドランをここでも仕掛けセカンドゴロの間に1点を返しあわよくば同点狙いの4番・脇坂の打席はまたもやファーストフライで田辺が反撃態勢に入り序盤終了。

これで田辺が落ち着いて試合運びできると思ったが、得点直後の4回の守りで先頭の4番・澤虎をレフトフライに打ち取りホッとしたのか?次打者に8球・11球と粘られ連続四球とリズムを崩し7番・野手が初球ライト前ヒットで満塁。
あえて田辺の内野は中間守備で8番・尾鼻と勝負。スクイズも考えられる場面だが北畑監督は動くそぶりもなく、ここも8球粘られて最後は無念の押し出し四球・・・。
ようやく田辺ベンチから2度目のタイムが取られたが寺西続投で9番・上野はショート内野安打で4点目。1番・小原にも2ボールと押し出しのピンチだったが1-2からキャッチャーフライに打ち取り何とか2点で逃げたかったが、2番・矢倉にダメ押しのライト前タイムリーで1-5と差は広がるばかりで防戦一方だった。。。。。
こうなってしまうと進学校の田辺ナインは負けを悟ったのか?淡白な攻撃となり大事な失点直後の攻撃はこの試合初となる三者凡退でコールドが脳裏をよぎる・・・・・。

5回表9回まで野球をしたい田辺はショートの栗山がリリーフのマウンドへ。1点も許したくないところだが、いきなりの連続四球と苦しいリリーフ投球。キッチリ送って1死2・3塁と形を作り2安打している野手に回し打ってくるのは怖いが意表を突いてスクイズも考えられたが、なんと1度もバットを振らず2-2からスライダーを見逃しの三振。このピンチを踏ん張り天が味方をして欲しいところで無情にも雨がぱらついてきた・・・・・。
厳しい環境に変わりつつあったが、背番号2の箕島・澤虎はキャッチャーが本職で肩も強いだろうから力でねじ伏せてくるタイプかと思っていたが、意外と技巧派でうまく打者の打ち気を逸らせる巧みなピッチングを披露し、5回裏もフルカウントから外127kmで見逃しの三振を奪うなど丁寧に無四球でまとめて4点リードを保ち整備に入った。

ある程度予想はしていたが、やはり力の差がそのままスコアになっているようだった。
序盤は田辺が押しているように見えたが、塁上を賑わせつつもピンチに強い澤虎に翻弄されているうちに、寺西投手が制球に苦しみ四死球で走者をためて要所で痛打されいつの間にか4点ビハインドを背負って5回を終わっていたという感じだろうか?

リリーフした栗山投手も制球難でいきなり連続四球では野手陣も相当ストレスが溜まりそうだ・・・・・。
背番号2ながら無四球ピッチングを続ける澤虎投手とは雲泥の差がありとにかく3イニング2点以内に抑えて9回まで野球をしたいところ。

雨はすぐに止んで試合進行に支障はなさそうだが、第3・第4試合消化できるかどうか大いなる不安を感じつつ試合再開。

6回表またもや先頭打者に四球を与え送りバントで1死2塁とピンチ招きまた3ボールと四球覚悟の展開だったが、2番・矢倉は1球待って1-3からサードゴロ。3番・杖村も1ボールからサードゴロと相手の早打ちに助けられた。
意地を見せたい田辺は6回2番からの攻撃。まずリリーフした栗山がレフト線にヒットを放ち、3番・宮前どんな形でもつないでほしかったが2ボールからレフトフライ。さらに4番の打席で初球盗塁失敗と点差を考えていないかのような攻撃が続きイライラが爆発しかけたが、ここからまさかの3連打が飛び出し1点を返してなおも2死1・2塁。ホームランが出ればたちまち同点というシーンで先発KOからライトに回っていた寺西の打席で代打起用でもよかったが、田中監督はそのまま打たせてカーブに3球三振。。。。。これで試合の趨勢は決まってしまったか???

7回表栗山投手は箕島の4番・澤虎相手に外カーブで見逃しの三振。1年から主軸を任されている澤虎だがこの日は投げるだけで精いっぱいといった状況だったか??簡単に2アウトまで取ったが直後にストレートの四球で早くも田辺投手陣は9四死球与えてしまった。しかし盗塁を刺して守りからリズムを変えるべく反撃したいラッキー7。
8番・真鍋がセカンド左にしぶとくゴロを転がしライト前ヒット。田中監督は点差関係なく送りバントで1死2塁と自分たちの野球を貫くが、1番・山本のショートゴロで2塁走者3塁封殺されては送りバントの意味がない・・・。苦しい状況だが、1塁走者・山本は無謀な盗塁を決めて再び得点圏に走者を送るもショートフライで無得点。

8回表3点以内に抑えればコールド回避できる田辺だが、7・8番にまさかの連続四死球で無死1・2塁。北畑監督はこの回一気に試合を決める意思はなさそうで、9番・上野に追い込まれるまで待たせて2ストライクからスリーバントを命じるもファールで三振。さらに1番・小原はセーフティーバントで素直に1つアウトを取れば万々歳だったがエラーでオールセーフ。。。2番・矢倉の初球打ちはショートゴロゲッツー崩れでダメ押しの6点目。さらに盗塁と四球で2死満塁とされ4番・澤虎を迎える。ここまでノーヒットとはいえ長打一本喰らえばコールド負けへの転落になりかねない・・・。果たして1ストライクからライトに打球が上がったが、無難にライト・岩手が捕り最悪の事態は回避できた!
8回裏から箕島はファースト杖村をリリーフさせ澤虎は本職のキャッチャーへ。
右サイド杖村は1死後連続四死球でピンチを招いたが6番・岩手がフルカウントからセカンドゴロに倒れ、ようやく先発投手の寺西に代打・原が起用されたがこちらもフルカウントからセカンドフライで翻弄されてしまった・・・。

9回表箕島は5番・白倉がレフトへツーベース。北畑監督は最後までスモールベースボールに徹しバントのサインを出すが初球ファールを見て代走・國友を起用。しかしバントが正直すぎて2塁へ進めず、次打者の犠飛で2死3塁としたが最後は三振で無得点。
最後の最後に大将の意地を見せたい田辺だが、下位打線が簡単に凡退しツーアウト。1番・山本が一人気を吐きセンター前ヒットを放つも2番・栗山が外角高め126kmのストレートに三振し試合終了。和智弁に続き箕島がシード権を獲得した。

スコアボードを見ると箕島は5安打6得点 田辺は9安打2得点ということで試合運びの巧拙が如実に出ていた。
そして田辺投手陣2人で11四死球では防戦一方も仕方がない。
箕島はエース温存で快勝したし、背番号2の澤虎が本格派ではなく技巧派というのが拍子抜けしたが、夏に向けて投手層の厚みを増しているようだった。

第3試合は13時50分開始予定とのことで、なんとかコールド回避でノンビリしてくれたら18時30分前後に第4試合終わってくれるものと計算していたが、13時40分から断続的に雨が降り出し、昼ご飯は陸上競技場の外壁のベンチで食べていたけれど急いで球場に戻りキープして3塁側端っこの屋根下へ・・・・・。

予定よりも5分早めてのプレーボールとなった第3試合。半田監督が就任して以来安定して上位進出を果たし甲子園の常連校になりつつある市和歌山を地味ながらまとまった野球でダークホース的な存在の熊野がどう立ち向かうか?それは次回の講釈で。

⚾今日の投手陣
チーム名 選手名 投球回 打者 投球数 安打 犠打 犠飛 四球 死球 三振 暴投 失点 自責  
箕  島  澤虎  7  29 104  8  1  0  0  0  3  1  2  2
箕  島 杖 村  2   9  40  1  0  0  0  1  1  0  0  0

田  辺 寺 西  4  21  85  4  0  0  4  1  2  0  5  5
田  辺 栗 山  5  24  79  1  3  1  5  1  4  0  1  1
 
                       (完)

                       🌟次回予告🌟 
4/29 春季和歌山大会準々決勝第3試合 紀三井寺球場 市和歌山-熊野