アトピー性皮膚炎は治る

なにを隠そうまんなみ自身もアトピー性皮膚炎だった。





その始まりは社会人2年目の24歳の夏。





きっかけは大好きだった初めての彼女にフラれたところからだとおもっている。





フラれた直後は全ての理解が出来なくなり、熱は40°出るわ、ご飯も3日間まったく食べられずに3日で体重は57キロから51キロまで落ちるわと。





それからほどなくしてようやく仕事が出来るほどには復活したがどうもおかしい。





カラダがやたらと痒くて仕方ない。





夏だから汗で痒みが出てるかと思いきや、涼しくなった秋もずっと痒い。

それが始まり。









そこから7年くらいは正直痒みはあるがどうにもならないということはなかった。





しかし30歳からは地獄だった。





痒すぎて眠れない。





血が出ているのに体を掻くのが止められない。





当時同棲していた彼女には申し訳ない気持ちしかなかった。





体を掻きむしる音がうるさくて眠れない。





血だらけの布団。





まるでふけのように頭皮につく皮膚。

抜ける毛。






シーツも服も頻繁に捨てては買うを繰り返すしかなかった。










何してんだろ。





せっかく休みの日一緒でも睡眠が取れていなくて

朝から疲れ果てている。





昼からなんとか眠っては起きるのは夕方。






ほんとにごめんねって。

彼女は結局看病みたいなことして1日を終えるしかない。





いつも一緒に行ってたスーパーの買い物にももはや行けなくなり、ごはんも作ってもらってばっかり。





彼女は全然いいよって言ってくれてるけどストレスは半端なかったと思う。






結局最後のほうはいたたまれなくなったまんなみから実家でしばらく過ごすと切り出したけどアトピー性皮膚炎が良くなることはなかった。





実家に帰っても全身を見られては姪にも悲鳴を上げられる始末。






このままでは彼女を不幸にするだけだと思って2年半の同棲生活に別れを告げた。











つづく。