2023 オランダ・ベルギー ブリュッセル-again-④【掏摸遭遇編】 | 動的平衡

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18:55 @壁を登る自転車(特に観光スポットに非ず)

 

中央駅を目指しての帰り。

小便小僧のあるエチューヴ通りからシェンヌ通りを経てサンジェルマン広場。

ここで迷った。

放射状に7本の道。

勘でロンバール通りを途中で右折。

マジか。

またグラン・プラスに戻った…。

 

ここで偶然《セルクラース像》発見。

場所は南のグループ〈星の家〉の壁。

セルクラースは1356年の嵐の晩のこと。

ブラバン公の繁栄を妬み、力づくで王位継承を企むフランドル伯が取り付けた旗を

〈星の家〉のてっぺんに片手でよじ登りブラバン公の旗と取り換えたという。

彼の英雄的な行為によりブリュッセル市民の士気も高まり

ブラバン公が正式な後継者として王位に就いた(らしい)。

*「撫でると幸福をもたらす」の言い伝えあり。

なでなで。

 

今度こそ駅へ。

途中、美味しそうなお店の誘惑。

【この店のポテトは大行列】

 

ブラサール通りを歩くと、アラブ系の飲食店が軒を並べる。

どの店も呼び込みに気合いが入る。

「お願いだぁ、食べていってくれ!」(たぶんそう言っている)

悲壮感すら漂う必死の呼び込みに負けて入店。

まだクレープを食べたばかりでお腹は空いてないが。

 

アラブ系かトルコ料理の店だと思ったらギリシャ料理店だった。

メニューを見ても分からないので適当に頼んだらこんなのが出てきた。

この真ん中に鎮座するすりこぎのようなソーセージのボリュームが凄い。

 

しかも頼んでもいないナンとコーラ付き。

ぼったくりか?

「もうクイズは解かないよw」

「…?」

「ナンとコーラ、頼んでないけど」

「いいんです。サービスです」

「マジか。いい店じゃないか」

 

他にお客さんがいないのでヒマなのか

店員がちょこちょこと「どうだ、美味しいだろう」と聞きにくる。

残すと申し訳ないと思い無理して平らげた。吐きそう。

たぶん10€(≒1,650円)くらい。

 

今度こそ中央駅へ。

目と鼻の先のはずが迷う。

 

20:04 @ブリュッセル中央駅

迷いに迷って中央駅。

ここで生涯2度目の掏摸(スリ)に遭遇。

 

切符を買う。

ちなみにベルギーの国鉄は乗る時も降りるときも改札がない。

中央駅⇒南駅は2分。

この間に検札が来るとは思えない。

みんな切符を買っているんだろうか?

 

列車の時間とプラットホームの番号を確認して地下1階したのホームへ。

階段を下りていると右手にぶら下げたショルダーバッグに違和感。

見るとジッパーが半開きになったいる。

真横(右側)を通り過ぎる男が「sorry」と言って足早に立ち去る。

瞬間で理解できた、掏摸だ。

そういえばグラン・プラスでもジッパーが半開きになっていた。

あれも未遂だったのか。

 

そのまさにほんの数秒後。

左側から話しかけてくる男。

ティーンエイジャーで黒人。

「●◇▲☆■◇▼…」

「え、何?」

と聞いた瞬間。

こんどは右側から近づいた男がジッパーを下げている。

【狙われたショルダーバッグ】

 

ムカっ。

たぶん最初の男とこのコンビの2人組は仲間だ。

舐めるなよ、じゃぱにーずを。

ジッパー男のダウンジャケットを背中から鷲掴みにして大声で叫ぶ。

「Call the police!」

あれ? 誰も無反応。

連呼。

「Call the police!」

「Call the police!」

「Call the police!」

「Call the police!」

 

もれなく見て見ぬ振り。

マジか。

しょうがないので釈放。

《セルクラース像》を撫でた直後に、掏摸とは…。

【見て見ぬ振りをした人たちw】