18:55 @壁を登る自転車(特に観光スポットに非ず)
中央駅を目指しての帰り。
小便小僧のあるエチューヴ通りからシェンヌ通りを経てサンジェルマン広場。
ここで迷った。
放射状に7本の道。
勘でロンバール通りを途中で右折。
マジか。
またグラン・プラスに戻った…。
ここで偶然《セルクラース像》発見。
場所は南のグループ〈星の家〉の壁。
セルクラースは1356年の嵐の晩のこと。
ブラバン公の繁栄を妬み、力づくで王位継承を企むフランドル伯が取り付けた旗を
〈星の家〉のてっぺんに片手でよじ登りブラバン公の旗と取り換えたという。
彼の英雄的な行為によりブリュッセル市民の士気も高まり
ブラバン公が正式な後継者として王位に就いた(らしい)。
*「撫でると幸福をもたらす」の言い伝えあり。
なでなで。
今度こそ駅へ。
途中、美味しそうなお店の誘惑。
【この店のポテトは大行列】
ブラサール通りを歩くと、アラブ系の飲食店が軒を並べる。
どの店も呼び込みに気合いが入る。
「お願いだぁ、食べていってくれ!」(たぶんそう言っている)
悲壮感すら漂う必死の呼び込みに負けて入店。
まだクレープを食べたばかりでお腹は空いてないが。
アラブ系かトルコ料理の店だと思ったらギリシャ料理店だった。
メニューを見ても分からないので適当に頼んだらこんなのが出てきた。
この真ん中に鎮座するすりこぎのようなソーセージのボリュームが凄い。
しかも頼んでもいないナンとコーラ付き。
ぼったくりか?
「もうクイズは解かないよw」
「…?」
「ナンとコーラ、頼んでないけど」
「いいんです。サービスです」
「マジか。いい店じゃないか」
他にお客さんがいないのでヒマなのか
店員がちょこちょこと「どうだ、美味しいだろう」と聞きにくる。
残すと申し訳ないと思い無理して平らげた。吐きそう。
たぶん10€(≒1,650円)くらい。
今度こそ中央駅へ。
目と鼻の先のはずが迷う。
20:04 @ブリュッセル中央駅
迷いに迷って中央駅。
ここで生涯2度目の掏摸(スリ)に遭遇。
切符を買う。
ちなみにベルギーの国鉄は乗る時も降りるときも改札がない。
中央駅⇒南駅は2分。
この間に検札が来るとは思えない。
みんな切符を買っているんだろうか?
列車の時間とプラットホームの番号を確認して地下1階したのホームへ。
階段を下りていると右手にぶら下げたショルダーバッグに違和感。
見るとジッパーが半開きになったいる。
真横(右側)を通り過ぎる男が「sorry」と言って足早に立ち去る。
瞬間で理解できた、掏摸だ。
そういえばグラン・プラスでもジッパーが半開きになっていた。
あれも未遂だったのか。
そのまさにほんの数秒後。
左側から話しかけてくる男。
ティーンエイジャーで黒人。
「●◇▲☆■◇▼…」
「え、何?」
と聞いた瞬間。
こんどは右側から近づいた男がジッパーを下げている。
【狙われたショルダーバッグ】
ムカっ。
たぶん最初の男とこのコンビの2人組は仲間だ。
舐めるなよ、じゃぱにーずを。
ジッパー男のダウンジャケットを背中から鷲掴みにして大声で叫ぶ。
「Call the police!」
あれ? 誰も無反応。
連呼。
「Call the police!」
「Call the police!」
「Call the police!」
「Call the police!」
もれなく見て見ぬ振り。
マジか。
しょうがないので釈放。
《セルクラース像》を撫でた直後に、掏摸とは…。
【見て見ぬ振りをした人たちw】