真田広之さん主演&プロデュースの「将軍」が話題なので、今月だけディズニー+に加入しています。

観終わったので感想など。

 

全体的な感想としては、面白かったです。

でも、欧米で高評価な理由は、正直言って分からなかった…

真田さんが、リアルな日本を描いたと強調されおり、確かに、服装、建物、言葉遣いなどは、一般的な日本人は違和感を持たないと思う。

それは、中国では?みたいな描写はなかったです。

それでも、原作者はイギリス人

日本人の習慣や考え方に関しては、違和感を感じた部分もありました。

 

  • 武士=切腹が強調され過ぎ

第1話が最も違和感を感じたのですが、いくら何でも、そんなに簡単に切腹する?

虎長の家臣が、虎長をかばって他の武将に反論した結果、切腹を命じられますが、徳川幕府以前の武家社会が確立していない時代。

武家の官僚制度が確立していないのに、反論した程度で切腹を命じられるのは違和感。

しかも、本人だけではなく子供まで。

この後も、主家や権力者へ対しての抗議として、切腹シーンがありますが、これは、西欧人の

 

武士=切腹

 

というステレオタイプの反映じゃないかなあ

おぼれて死にそうになったときに、海中で切腹しそうになるとか、あり得ないと思うんですが…

 

 

  • 残酷描写は、西欧人のアジア人=未開な野蛮人描写のように感じた
これも第1話ですが、藪重が気まぐれに、西洋人を窯ゆでの刑で処刑する。
藪重は特殊な価値観の武将として描かれるので、この行いが一般的ではないと読み取る人もいると思いますが、どうなんでしょう?
武士が通行を妨げた村人の首を刎ねるのも違和感。
当時の日本人は、納得できない政策をとる武士に対して、大規模な一揆を起こすような反骨精神が高い人々ですよ。
現代日本人とは違う。
武士が理不尽なことをすれば、反抗されるはず。
 
これも西洋人から見たステレオタイプの反映のように感じます。
 
アジア人=権力者に逆らわない
 
 
  • ステレオタイプだけど、面白かったポイント
ブラックソーンが風呂に入りたがらないw
周りの日本人が、臭いから風呂に入ってくれと思ってるのに、いや風呂には入ったよ。1週間くらい前にってナチュラルに返してるのが、せめて週一は風呂に入れとつっこんでしまう。
毎日、お風呂に入る習慣が根付いたのは、日本でも近代だと思うけど、ヨーロッパ人が風呂に入る(シャワーでも)習慣が根付いたのは、日本よりだいぶ後だよね?
私は「赤毛のアン」シリーズも好きなので、以前、調べたことがありますが、グリンゲイブルズに風呂はない。
もちろん公衆浴場もない。
気候的に湿度が低いからって理由もあると思うけど、1800年台でも、身体を洗う習慣がない。
緑成す黒髪は、現代日本人からしたら、おそらく油ギッシュな黒髪よ…
 
 
シーズン2の制作が決まったようですが、原作ありの部分は、シーズン1で完結しているので、脚本・演出のハードルがめちゃくちゃ高そう。
やるなら成功して欲しいな。