幼少期に餓死しかけてたのをケニーに保護されたリヴァイ。
数年間、ケニーと暮らし、戦い方や地下街での処世術を身に着けた。
リヴァイ少年は、きっとケニーのことが好きだったよね。
だから、自分を残して去ったケニーに対して「何で?」という疑問をずっと持っていた。
では、リヴァイがケニーが父親であって欲しいと考えていたかというと、これは違うんじゃないかと思うんです。
だって、父親だとしたら、母親を妊娠させて見捨てたクソ野郎だという事になるから。
一緒に暮らした時期に確認しようとしなかったのは、知るのが怖かったんじゃないかな?
父親だったら憎んでしまう。
ケニーを好きだと思う自分が間違っている。
そんな矛盾を抱えてしまうから。
でも、ケニーが無茶苦茶強いことは知っていて、自分も同じようにある時、バカみたいな力が湧いてきてどうすればいいのかわかるようなった経験をしている。
普通に考えれば血縁者の可能性が高い。
ケニーを看取る時になって、初めて聞けた。
「あんた、本当は、かあさんの何だ?」
「ただの兄貴だ」
この答えは、リヴァイにとって最適解だったように思います。
一方、ケニーは、自分は人の親にはなれないと考えていたから、リヴァイが父親かも知れないと考えてたなんて思いもしなかったでしょう。
でも、それがちょっと嬉しくて笑ってしまったんじゃないかな。
「あのチビは俺の誇りだ」と思ってたわけだから。