『進撃の巨人』完結編のネタバレありです。

超大型の画層を挟んでおきますw

 

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進撃ファンには周知の設定、知性巨人を継承すると、寿命は残り13年。

始祖ユミルは、巨人の力を得てから13年で死亡する。

ユミル以上の能力を持つことはできないので、その後の知性巨人も皆、13年で死亡する「ユミルの呪い」

当然ライナーたちは、候補生時代から知っていたし、読者も知っている。

だから、なんとなく、進撃世界ではマーレ人(マーレのエルディア人含む)にとって一般常識のような気がしませんでしたか?

 

しかし、この設定があきらかにされたのは、クルーガーからグリシャに進撃の巨人が継承されるタイミング。

グリシャは、復権派リーダーなので、一般のマーレ内のユミルの民より、機密事項に触れる機会があったし、ダイナという王家が妻だったのに知らなかった。

これは、ストーリーの都合かもしれませんが、完結編(前編)時点になってなお、アニパパとカリナが、アニとライナーが親より先に死ぬはずがないとか言ってるんですよね。

ライナーたちはジークと同じ時期に、巨人を継承しているから、地鳴らし発動時点で、残りの寿命は1年程度。

まあ、地鳴らしが目前に迫っている状況なら、パラディ島で地ならし回避した(と親たちは考えている)子供は親より長生きするでしょうけど、余命1年の子供に対して親より先に…はちょっと違和感ありませんか?

戦士および戦士候補生の家族すら、13年の寿命については知らないのでは?

 

アニパパとカリナは、毒親として描かれ、途中で変わったという展開ですが、同じく毒親設定のグリシャに対してさえ、クルーガーは「ユミルの呪い」を教えなかった。

ごく普通に子供に対して愛情を持っている親が、若くして余命13年の運命に縛られることを知れば、戦士候補生に応募させないでしょう。

多くの応募者を募るために、マーレ軍が秘匿した情報で、尚且つ、候補生や戦士たちには緘口令がしかれていた気がするんですよね。

 

だって、13年縛りがマーレの一般常識なら、ジークの祖父母もピーク父、ファルガビの両親も全員、なかなかのクソ親揃いですよ?

上記の人々は、作中描写を見る限り、家族間の関係に葛藤はなさそう。

 

そう考えると、マーレ軍のエルディア人への扱いは、想像以上にひどい気がする。

そして、王家であるダイナが知らないのはおかしい。

ダイナが知ってて、その上でジークを戦士候補生に送り出したなら、グリシャ以上の毒親だな。

でも、王家は代々、この継承ルールをしっていて、力を保持することを優先してきたのだから、それでこそ王家なのか。

 

【追記】

ダイナは知らなかった設定なんですかねぇ

たった一人の生き残りだから、ユミルの呪いについては情報が継承されなかったとか。

知っててジークに継承させようとしてたのなら、グリシャも手ごまくらいに考えそうだから、最後のグリシャを愛してた描写とそぐわないですね。

諌山先生の設定ではどうだったんだろう?