『進撃の巨人』でパラディ―島の調査兵団が望んでいたことは、島外の人類との平和的な関係構築
無意味な殺し合いなどしたくない。
でも、その願いは、エレンのレベリオ区襲撃で絶たれます…

エレンが単独、ジークと協力してレベリオ襲撃を決めたことで、エレンを見捨てても協力しても、全人類からの憎悪をパラディ―島に集めることがわかっていても協力するしかなかった。
撤退の過程で、ハンジさんはエレンに「君は我々を信頼し、我々は君への信頼を失った」と。
アルミンは回想で、義勇兵がパラディ―島にやって来た3年前なら、何か変えることができたのか?とアニに語りかけました。

以下は私の想像するIFのお話

■レベリオ襲撃の3年前
パラディ―島にジークの命を受けた反マーレ派義勇兵が上陸し、島の開発がスタート。
エレンによって、ジークという王家の血を引く巨人と自分の始祖の巨人の力があれば、エルディアを救う秘策はあるのかもしれないと、兵団に知らされます。

■レベリオ襲撃の2年前
港湾工事が完了し、アズマビト家のキヨミが訪問。
ここで、ジークの秘策が明らかになります。
秘策は、実験的な地鳴らしで世界を脅して、それを抑止力として利用すること。
そのために必要なのは、王家の血を引く巨人と始祖の巨人の力の継承。
ヒストリアには、ジークの獣の継承と、望むor望まざるに関係なく、子を増やすことが求められる。
エレンは、これに猛反発!
当然でしょう。
そして、ハンジさんや他の104期生にとっても受け入れがたい案です。

そこで、ゲスミン発動で、以下の要求をジークにすることは、あり得たのではないか?
「ジークも子を作れ」

ヒストリアが妊娠&出産を繰り返すよりも、効率がいいよ。
2年あれば、うまくいけば複数人の子供ができます。
とんでもない下種案ですが、ジークが本当にパラディ―島の味方だというなら、

 

お前が子供を作ってパラディ―島へ送れ

 

と要求する案はありえたと思います。
人質の意味もある。
ジークが、自身の子供を人質に取られたからといって、それが抑止力になるのかパラディ勢には判断できないし

この要求をしたとして、ジークが送り込んだ赤子が、本当にジークの血を引いているか確認する方法はないため、完全な解決策にはなりませんが。


この時点で、パラディ島勢は、ジークの安楽死計画を知りませんが、安楽死計画を考える人に、子供を作れって、最上級の嫌がらせにはなるよね。

ジークの寿命が残り短いので、ヒストリアが継承することは避けられませんが、少なくとも自分の子供に喰われ、継承させるルートは回避できる。
ヒストリアから、獣を継承するのは、ジークの子供。

*ジークが子供を作るはずがないので、結局このルートは使えないですが、パラディ島には希望を持たせることができる。

天才的なストーリーを考え付いた諌山先生は、このルートも気付いたと思うんだけど、こっちルートにすると、エレンやパラディ島の追い込まれた切迫感も薄れちゃうからやめたのかも知れないですね。

ちなみに、わたしはオリジナルストーリーを尊重しているので、ストーリーを変えて欲しいとかではなく、いろんな可能性を考えるのが面白いだけです。