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シンプルに行こう

(C)2021 Universal Pictures and Illumination

Entertainment. All Rights Reserved.

ミニオンズ フィーバー


悪の結社ヴィシャスシックスの新メンバーが募集された。世界一の悪党を夢見る少年グルー(スティーヴ・カレル/笑福亭鶴瓶)も応募するが、子どもだからと相手にされない。実力を証明しようと、結社の持つ宝をその場で盗み出し結社に追われるが、ミニオンズの助けで窮地を脱する。そこへ死んだと思われていたヴィシャスシックスの元リーダー・ナックルズ(アラン・アーキン/市村正親)が現れる。


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初見。「ミニオンズ」のラストでミニオンズとグルーが出会った後のお話、かな。邦題からミニオンズの物語と思いきや主人公はグルー。英題「ライズ・オブ・グルー」のほうが的を射ている気がする。ミニオンズ人気に乗っかったタイトルだろうか(笑)


ミニオンズの話す言葉はどこの言語でもない。字幕もない。それでも行動や表情で伝わってしまう。前にも書いたかもしれないが、このシリーズは言語不要。再生言語ごとに少しのキーワードを練り込んだだけ。小さいことだが、もの凄い実証実験かも。


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少年グルーが「世界一の悪党」への第一歩を踏み出す。とりあえず「夢」とでも置き換えてみる。夢を抱き、諦めずにトライする姿勢が大事。夢を語ることすらあまりしなくなった昨今。まずは「夢」を口に出してみよう。


そしてグルーは学ぶ。一人では何も成し得ないことを。ミニオンズに助けられ、後にアイテム開発担当となるネファリオ博士(ラッセル・ブランド/土田大)と出会い、チームグルーが徐々に形作られていく。わかりやすくストレートなメッセージ。


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このシリーズは日本語版で観ることにしている。もちろん言語は関係ない。グルーの声が鶴瓶で馴染んでいるのと、ミニオンズの日本語セリフを聞きたいから。おそらく日本用にちゃんと録り直している。この作業、すごいと思う。


昨年89歳で亡くなられたアーキンは本作が遺作となる。ミシェル・ヨージャン=クロード・ヴァン・ダムドルフ・ラングレン、そしてジュリー・アンドリュースと古今のスターも集結。日本語キャストも市村、渡辺直美らが参加。


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グルーを通して大人社会の信頼関係やリーダー像を描く、なんていうのは壮大すぎるか。当のミニオンズ、そんなことはきっと考えてない。ただグルーが好きなだけ。案外、信頼関係なんて、そんなシンプルなものかもしれないね。


仕事が好きだから、報酬がいいから、休みが取れるから、尊敬する人がいるから。全部を求めるから難しい話になる。社会全体も全部求めていい権利を守ろうとするものだから変なことになる、とも思ってみたり。シンプルじゃないね、世の中は。



 DATA

監督:カイル・バルタ/脚本:ブライアン・リンチ/マシュー・フォーゲル

出演:スティーヴ・カレル/ピエール・コフィン/タラジ・P・ヘンソン/ミシェル・ヨー/ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ルーシー・ローレンス/ドルフ・ラングレン/ダニー・トレホ/ラッセル・ブランド/RZA/ジュリー・アンドリュース/アラン・アーキン(日本語キャスト):笑福亭鶴瓶/尾野真千子/渡辺直美/大塚明夫/田中真弓/速水奨/立木文彦/土田大/宮野真守/京田尚子/市村正親



hiroでした。



ミニオンズ←の後の話みたい


怪盗グルーの月泥棒←につながるのかな


ミニオン大脱走←が時系列の一番後か