#n4 NETFLIX


このシンプルさが良い!

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン


州知事クレア(キャスリン・ハーン)、科学者ライオネル(レスリー・オドムJr)、ファッションアイコンのバーディー(ケイト・ハドソン)とアシスタントのペグ(ジェシカ・ヘンウィック)、インフルエンサーのデューク(デイヴ・バウティスタ)と恋人ウィスキー(マデリン・クライン)…各界セレブの元に資産家マイルズ(エドワード・ノートン)からの招待状が届く。彼らはマイルズ所有のギリシャの島で行われるミステリーゲームの常連だった。渡航のために港に集まった面々の中には誰も面識がない探偵ブラン(ダニエル・クレイグ)もいた。そこへマイルズのかつてのビジネスパートナー、カサンドラ(ジャネール・モネイ)が現れる。



面白い! 最近は凝りに凝ったトリックだったり、猟奇殺人だったりがミステリーの主流。本作、複数の容疑者が何かしらの秘密を抱えて…というアガサ・クリスティっぽい定石を踏みながら、とてもシンプル。アクションも銃撃戦もなし。


スクリーン上映作の続編が配信作という珍しいパターン。コロナの影響?…なんて思ってたらストーリーもコロナ禍の現代。SNSやら炎上やら、やたらと現代の匂い。地中海の孤島で謎解き、なんて一昔前の設定かと思ってたので意表を突かれる。



名探偵ブラン。前作は名アシスタント(?)のおかげで事件解決。実は口が立つだけ?…なんていう疑惑を本作冒頭で一掃。ミステリーゲームを瞬殺してアタマがキレることを証明。ただし、ゲーム参加者はしらけムード。


それでも事件は起きる。が、「誰が死ぬ」とか書きづらいのはミステリーあるある。でもって今回も新たな名アシスタントが登場。前作同様、良い個性を発揮するのだが…それが誰なのかも書けないんだな(笑)。そこ本作のキモなのでお察しを。



同世代クレイグ。ボンド卒業も休む間もなくシリーズキャラゲット。アクション封印でギャップキャラを開拓中。好評の本シリーズ。次もお願いしたい。ノートンは役者としての幅が広い。本作では割とよく見るノートンで少しもったいない。


ガーディアンズの新作が控えるバウティスタ。少し痩せたか。ハーンは貫禄。ヘンウィック、オドムは今後も活躍枠が多いんじゃないかな。ミュージシャンのモネイが魅力的でファンになりそう。ハドソンはキャラのシンクロ率が高い(笑)



孤島=密室だし、参加者全員が怪しい。古典的設定のなか、最初に殺されるのは…あぁこれも言えないか(笑)。久しぶりに「らしい」ミステリー。原作小説も原案キャラもない「映画オリジナル」ってのも、最近減ったよね。


この名探偵、実は真相解明の後に大失態。このピンチを救ったのは名アシスタントの大暴走。力任せの事件解決だが、なかなか気持ちいい。本シリーズ、やはりツボは日替わり名アシスタントか。



 DATA

監督・脚本・製作:ライアン・ジョンソン/製作:ラム・バーグマン

出演:ダニエル・クレイグ/エドワード・ノートン/ジャネール・モネイ/キャスリン・ハーン/レスリー・オドムJr/ケイト・ハドソン/ジェシカ・ヘンウィック/デイヴ・バウティスタ/マデリン・クライン/ヒュー・グラント



hiroでした。

*画像は「映画.com」より引用。



ナイブズ・アウト←前作!


ムーンライズ・キングダム←の、ノートン好きだわ


オリエント急行殺人事件←アガサといえば