WOWOW鑑賞

 
エディが打ち破った壁とは
イーグル ジャンプ
 
監督:デクスター・フレッチャー/脚本:ショーン・マコーリー/サイモン・ケルトン
出演:タロン・エガートン/ヒュー・ジャックマン/クリストファー・ウォーケン/イリス・ベルベン
 
幼い頃からオリンピック出場を夢みていたエディ(タロン・エガートン)はイギリスの競技人口が少ない冬季競技のスキージャンプで出場を目指す。イギリスにはジャンプのナショナルチームがないことを知ったエディは世界のトップクラスの選手が集まるドイツへ向かい、そこでかつてのスタージャンパー ピアリー(ヒュー・ジャックマン)と出会う。
 
 
実話ベース。日本ではビデオスルー。
 
つまりはオリンピックオタク。どんな競技でもいいからオリンピックに出たい、と。で、カナダ・カルガリーで夢を実現。実在のエディもそのキャラで人気者になったが、冒涜だとの批判もそれ以上にあったようだ。
 
それでもまったくの運動音痴ではなく、度胸も座っている。ジャンプ台から降りるだけでも素人には到底できない。何よりイギリス記録というのはまぎれもない本物。なにせ誰も飛んでないのだから(笑)。
 
 
ぽっと出の選手に注目が集まっては、小さい頃から競技に打ち込んできた者にはたまらない。その気持ちはわかる。オリンピックとは何か、スポーツとは何か。それは人それぞれで答えは違う。
 
主演はタロン。公開順では「キングスマン」より後。品があってカッコよかった英国紳士の面影は一切なし(笑)なのは実力は証。コーチ役ヒューもはまり役。その師匠がクリストファー・ウォーケンという豪華さ。
 
ちなみにフレッチャー監督は撮影中に解雇されたシンガーに代わって「ボヘミアンラプソディー」を完成させた方。
 

「暗黙のルール」に阻まれることは日常にも存在する。むしろ「暗黙」こそが日常かもしれない。限られた者にしか開かれない壁。オリンピック出場だとか記録だとかよりも、その壁を破ったバイタリティこそ賞賛すべきだと思う。
 
クライマックスで使われる音楽がヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」ってのが粋。
 
 
 
hiroでした。