41本目(6月1日鑑賞)

 
歌、歌、歌の渦にアガる!
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ピッチ・パーフェクト
 
監督:ジェイソン・ムーア/脚本:ケイ・キャノン/原作:ミッキー・ラプキン/音楽:クリストフ・ベック/マーク・キリアン
出演:アナ・ケンドリック/アンナ・キャンプ/レベル・ウィルソン/スカイラー・アスティン/アダム・ディヴァイン/ブリタニー・スノウ/アレクシス・ナップ/エスター・ディーン/ハナ・メイ・リー/ジョン・マイケル・ヒギンズ/エリザベス・バンクス
 
前年の大学アカペラの大会で失態を演じたオーブリー(アンナ・キャンプ)は同級生のクロエ(ブリタニー・スノウ)と共に新入生の勧誘を始める。集まったのはDJ志望のベッカ(アナ・ケンドリック)、自ら太っちょと名乗るエイミー(レベル・ウィルソン)ら一癖も二癖もある面々。伝統を守ろうとするオーブリーの指導に、チームはなかなかまとまらない。
 
pp2
 
看板に偽り無し! これは楽しい!
 
…レビュー本編の前に「楽しく鑑賞されるための予備知識コーナー」から。

予備知識その1…これはミュージカルじゃなく音楽劇。映画サイトでもミュージカルと音楽劇がごちゃまぜ。「グリース」「ドリーム・ガールス」はミュージカル、「フットルース」「バーレスク」は音楽劇、違い、伝わってますか? ミュージカル好きの方に「アゲアゲのミュージカル!」などとお薦めすると「こんなのミュージカルじゃない」と返される危険あり。

予備知識その2…本作2012年の全米公開。大ヒットするも日本未公開。アナケンはこれで歌唱力を証明、ブロードウェイ「イントゥ・ザ・ウッズ」、オフブロードウェイ「ラスト5イヤーズ 」の映画化作品に出演、という順番。現在この続編が全米でまたまた大ヒット。続編公開前に前作公開しとかなきゃ、と今さら公開に踏み切った、と推測。

「今さら」けっこう。よくぞ決断。観られてよかった。

pp3
 
そもそも、アナケンが歌うまらしい→「イントゥ・ザ・ウッズ」を見逃す→本作が観たくなる→その前に「ラスト5イヤーズ」を観ておこう、という経緯で始まったアナケンブーム。順番めちゃくちゃ(笑)。
 
待ちに待った本作公開。気分アゲ。ハードルもアゲ。それでも観てアガる。アカペラの洪水、アカペラの渦、アカペラがかっこいい、アカペラが主役。

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アナケンの歌うまは承知の助。個性豊かなチームの面々。彼女らもうまいのなんの。アナケン霞ませるほどの実力派揃い。
 
ナイトミュージアム エジプト王の秘密 」でお初だったレベル・ウィルソン。「ナイト~」前から驚きのパフォーマンス。アンナ・キャンプは「ヘルプ 心がつなぐストーリー 」。ブリタニー・スノウは名作ミュージカル「ヘアスプレー」。エスター・ディーンは売れっ子ソングライター。声が小さく奇妙なことばかり話していたリリー役ハナ・メイ・リーは元モデルで、最後の最後に超絶クール。
 
一人ひとりのエピソードを膨らませればもっと面白い。だけどそれじゃドラマ、それじゃglee。

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まだある驚き。ライバルの男チーム。サイテーな野郎がリーダー。演じてるのはアダム・ディヴァイン。こいつが神うま。嫌な奴なのに、だ。
 
ボイパもクール。主人公の恋のお相手スカイラー・アスティンもうまい。なにせglee出身だ。そして、オタクも隠し玉。映画のオープニング・パフォーマンスが彼ら。や~痺れる。嫌な奴らなのに痺れる。
 
大物エリザベス・バンクスが製作と共に下品なコメンテーター役で出演。続編は監督もやっているのだとか。
 
あの司会、どこかで見たぞ。あ、「キック・アス」のクリストファー・ミンツ=ブラッセだ。パンフにも記載なし(笑)。

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差別言葉が少々耳につく。女だから、太っちょだから。自然に出てくるこのお国柄は…。ゲロネタも少々しつこい…けど笑える。
 
お話は単純明快。感動の涙もなくひたすら明るい。心に残らない? でも、確実に耳に残るよ、この歌は。
 
練習だったり、即興対決だったり、大会だったり、歌歌歌歌。アカペラだから楽器は一切なし。生の声だけのショータイム。極上の時間を過ごせる。もっともっと聴いていたい。
 
 
 
 
hiroでした。
でも「ラスト5イヤーズ」の方が
個人的には見応えあったりする(笑)
 

 

脚本6 映像7 音響8 配役8 他(歌唱)10

39/50