変わらない時間 | ヒロピーのとやまからこんにちわ(仮)

ヒロピーのとやまからこんにちわ(仮)

 ★LGBT支援Gr. [ レインボーハート富山 ] 所属
 ★著書 [どこまでも続く、この空のように]
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夕暮れ時、日中の喧騒が静かになり、暑さも少し和らいでくる頃

カラスが数羽ごとに空高く、飛んでいくのを見つめながら

彼とベランダに座って、涼みながら時間を過ごしていました

風鈴 

会話はあまり多くなく、ポツリポツリと

でも、その隙間には気持ちが通い

時折、笑い声が零れる

うちわ 

しだいに空の色が変わっていき、茜色を通りすぎる

今日も一日が終わっていくね

なんて交わしながら、彼と腕を絡めて

夕焼け 

いつもと同じ、この時間

気持ちはあの時と変わらない

僕は彼の肩に顔を乗せ、組まれた手をぎゅっと握った




 


ぐうぅ

あはは。 そろそろ夕ご飯にしよっか

明かりが灯った居間から、二人の声が聞こえてくる