1970・邦画 ★★☆☆☆(2.1)
監督:マキノ雅広
出演:高倉健 富司純子 池部良 長門裕之 荒木道子 加藤嘉
一年ぶりで東映に戻ってきたマキノ雅弘が、傑作「残侠伝」シリーズの演出にあたる。
脚本は大和久守正、監督はマキノ雅弘。
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上がって来た順に観れば良いわと調べずに見たら…。全然最初の作品じゃなかった。
U-NEXT。
東京下町、旧い暖簾を誇る料亭「喜楽」に生まれた花田秀次郎。
父親が後妻を娶り、妹のお弓が誕生した時に、自分が身を引けば
全てが上手く治まると家を出た。
が、渡世人となった秀次郎が人を斬り受刑している間に、父親が急死し、
関東大震災の犠牲となった妹もこの世を去っていた。
「喜楽」は震災で失明した義母と板長の風間重吉が、細々と切り盛りしていた。
それを知った秀次郎は、花田家の力になりたいと「喜楽」に身分を隠して
板前として住み込む。
想いを寄せられる芸者・幾太郎との再会もあり、堅気として生きる決意をする秀次郎だった。
が、妹婿の借金をたてに店を乗っ取ろうとする新興博徒・駒井組の横暴な振る舞いに、
秀次郎は再び怒りのドスを抜くのであったが…。
<シリーズ最高傑作の呼び声も高い一作。の解説に騙された>
騙されやすいのよね、私って。根が純粋だから…(←どの口が言う)
シリーズ最高傑作なのか?コレしか見ていないから、今の所1番だが。
ストーリーも特別面白くなかったし「富司」様がなんか嫌でしたわ私。
(男性のレヴューでは、可愛いと評判でしたが…)
なんせ、こちとらは「緋牡丹のお竜」を見て惚れまくっているのに…。
<身を挺して、健さんを守ると言うシーンは有ったけんども。もう秀さんにベタベタ>
<右端で卵焼きを食っているのは誰でしょう?>ヒントは、今やハリウッド俳優。
答えは「真田広之」氏で御座います。とってもお利口な坊やなの。(秀次郎の妹の子供役)
けれども本作で一等カッチョヨスだったのは扇子を持っている親ビン。
寺田友之肋役の「中村竹弥」氏。(横は関東大震災で亡くなる秀次郎の義妹)
流石、寺田一家を背負っている親分らしく、義理と人情に熱い。
<背中で泣いてる唐獅子牡丹>
そしてクライマックスに~。
幾太郎に別れを告げて…流れるのは6番の歌詞。
白を黒だと 言わせることも
どうせ畳じゃ 死ねないことも
百も承知で やくざな稼業
なんで今更 悔いがあろ
ろくでなしよと 夜風が笑う。(6番)
堅気の重吉には…と言うと、封印してあったドスの帯を目の前切る。
それを見た秀次郎は、何も言わずに一緒に歩きだす…。(ここだけ池部氏カッチョヨス)
(寺田の親分の敵討ちに行く道すがら、流れるのは5番)
親にもらった 大事な肌を
墨で汚して 白刃(しらは)の下で
積もり重ねた 不孝の数を
なんと詫びよか おふくろに
背中で泣いてる 唐獅子牡丹(5番)
泣けるぜ、全く。そして痺れる、この歌詞。
健さんが歌う「唐獅子牡丹」下手だと言われているけど味があるよね。
このシーンにはピッタリ。
このシリーズには、この歌が流れなきゃ始まりません。
実は不器用な健さんも、私はイマイチなんすけど。
でもこれは、是非とも一等最初の奴を見ない事には始まらないです、よね?近々…。
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