2024・米産。 10話。 ディズニー+。
出演:真田広之 コズモ・ジャーヴィス アンナ・サワイ 浅野忠信 平岳大
真田広之が主演・プロデューサーを兼任し、陰謀と策略渦巻く熾烈な戦国時代を、
ハリウッドの圧倒的なスケールで描くテレビシリーズ「SHOGUN 将軍」
ジェームズ・クラヴェルの1975年の小説「将軍」を原作としたドラマ。
因みに原作小説は、1980年にもリチャード・チェンバレン主演で
「将軍 SHŌGUN」としてドラマ化されている。
(昭和生まれの人達は、覚えていると思うが島田様が一躍国際女優になった奴)
エミー賞18部門獲得したと言う事で、真田様の感動のスピーチを聞いて
「こりゃ~見にゃ~ならん」と重い腰を上げ、ホボ1晩で一気見。
とは言うものの、壮大なスケールのドラマな故に登場人物を中心に…。
<こげなドラマでゴワス>(1980年製作のドラマとは天と地ほど違う)
<簡単なあらすじ・初めの部分>
長らく続いた戦乱の世に終止符を打ち、天下を統一した太閤。
しかし、側室・落葉の方との間にできた世継ぎの八重千代が、まだ幼いうちに
太閤は死の床についてしまう。
そこで太閤は5人の有力大名を「五大老」に任命し、八重千代が元服して
新しい統治者となるまで、合議制で政治を行うように取り決めた。
各地を治めていた大名達が、それぞれの領地で権勢を震っていた時代である。
「五大老」は日本を割る事なく平和を維持する為のものだったが、太閤亡き後の1600年。
五大老の中での確執が表面化し、筆頭格である石堂和成と杉山・木山・大野ら他の
五大老は一致団結し、関東領主である吉井虎永の権勢を奪わんと大坂城に呼び出す。
孤立無縁となった虎永は、敵の包囲網が迫る中、石堂らと対峙することを決意する。
架空の人物設定ではあるが、カッコ内の人物は史実で相当するキャラクター名。
<吉井虎永>「真田広之」氏。(徳川家康)
広大な関東地方の大名で、敵対する武将達に同盟を組まれ、窮地に追いやられている。
優れた戦略家にして長期戦の達人でもあり、親族であろうとも基本的に
他人を信じていない。新しい戦略を積極的に取り入れる様とする
柔軟さも持ち合わせており、領地に流れ着いた按針に目をかける。
もう少し狸オヤジらしい感じが有ればと思うが「鬨の声」を発する時は流石だと毎回思う。
<ジョン・ブラックソーン、按針>「コズモ・ジャーヴィス」氏。
強大な戦国武将である虎永の領地に漂着したイギリスの航海士。
自分の船を接収されて捕虜となるが、虎永から信頼を得て旗本に取り立てられる。
当初は日本を野蛮な国だと思い込んでいたが、通訳である鞠子を通じて、
独自の文化や武士の理を学んでいく。
異文化に触れて、段々と受け入れ、又時として抗ったりするが…。
一介の航海士が、偶然も重なり旗本になったりとある意味ジェットコースター的人生な男。
<戸田鞠子>「アンナ・サワイ」氏。(細川ガラシャ)
按針の通詞(通訳)となる事を命じられた敬虔なキリシタン。
「謀反人の娘」としての立場に苦しんでおり、夫の文太郎とは愛ではなく
責務のために結婚した。信仰深く、静かに闇の決意を胸に秘めている。
教養があり、忠実であり、主君である虎永からの信頼も厚い。
按針の通訳を務める内に、2人の間には絆が生まれ始める。
薙刀の腕前はかなりなモノ。按針に一等最初に「鞠子様」と呼べとピシャリと言い放つ。
聡明にて思慮深い、キリシタンになったエピも涙を誘う。
<樫木藪重>「浅野忠信」氏。(本多正信)
伊豆の大名。虎永に仕えているが、忠誠心はない。(爆)
石堂和成とも繋がっており、出世の為、保身の為に裏切りを繰り返すが、
徐々に引き返せない状況に追い込まれていく。
重い話が続く時にこの人が出て来るとホッとする。其れは浅野氏の演技が
見事という事だろう。其れは最期の時まで続く。
<石堂和成>「平岳大」氏。(石田三成)
大阪城の城主で、五大老の一人。
身分の低い自らの血筋を忌み嫌い、名家の血筋の者をそれ以上に嫌う。
虎永と天下の覇権を争う敵将であり、自身の権力を脅かす虎永を排除する為には
手段を選ばず、謀略をめぐらせる。
私のイメージとしては小さい細い人でインプットされているので、一寸イメージは違うが。
嫌な奴である事は間違いない。
<戸田文太郎/広勝>「阿部進之介」氏。(細川忠興)
主君の虎永と父親である広松に忠実な家臣。
その戦闘能力はすさまじく、身を挺して虎永を守る。その一方で、妻である鞠子への
独占欲と嫉妬が弱点で、通詞として仲を深めた按針とも衝突する。
最後まで鞠子の愛を勝ち取れずに名ばかりの夫。そうであれ、と育てられたのだろう。
感情面でも武士を通してしまう様な人。不器用ですから…って感じ。
<落葉の方>「二階堂ふみ」(淀殿)
嘗て天下を治めた亡き太閤の世継ぎ、八重千代の母。
子供を産んだ唯一の側室。無慈悲で計算高い性格で、自分の事しか信じていない。
息子を守るためには手段を選ばない。
ピッタリ過ぎて、出てきた時には鳥肌モノ。知らない間に凄い女優になっちまったな。
<宇佐見藤>「穂志もえか」氏。
夫が切腹を余儀なくされ、子と共に先立たれた名家の娘。(戸田広松の孫娘)
打ちひしがれるなか、按針の正室となる。か弱くも見えるが、その内には
誇りと高潔さを備えており、悲劇を経験してもなお気丈に生き抜く強さを持つ。
メッチャ大好きなキャラだった。こういう女がいざという時、頼りになる。
そして、メチャメチャ可愛い。
彼女は正室と言っても形ばかりで、期間が過ぎたら「尼」になると決心している。
按針はずっと一緒に居てくれと言うが「いいえ」と即答する。
1980年のドラマの様にとんでも日本は何処にも出て来ない。
今の若い人には台詞さえも難しいモノと感じかもしれない。
其々のキャラクターにあった所作も全然妥協せずに描かれていて驚くと共に
これが世界で受け入れられるとは…と、唸る部分は山ほどあった。
「命」よりも大事な「忠義心」。
受け入れらぬ時には「死を持って抗議する」けれど、決して命を粗末にしているのではない。
そう言う異文化が按針の眼には「野蛮人」と映ったようだが、按針も陰では
「蛮人」と呼ばれていた。
兎に角お庭を愛でる。誰も何にも言わずに並んで…。特に按針にこのシーンは多かった。
何を考えているのかは定かではないが、段々と按針が日本人になっている~と感じた。
衣装にに関しては、一寸豪勢過ぎるんじゃ?と思うふしもないではないが
奇天烈な部分も無く、芝居を邪魔するモノも無かった。
日本人は日本語を按針は英語を…、当たり前な事が当たり前で無かった映像の世界で
其れがまかり通ったと言うのも嬉しい事じゃないか。
(タダ、字幕で「やつら」というのが「きゃつら」となったりしてたのには笑った)
最近は大河ドラマも全く見ないが、時代劇の所作をキッチリ演じたりはどうなんだろう?
本作を見て、タダ横に座るだけなのに藤様が膝を落とし、向きを変え、座る位置まで
その状態で移動すると言う動作を見て、ハッとさせられたのは私だけかな…。
凄く面白いし、出来具合にあっぱれと言いたい具合だったが、シーズン3まで
もう決まっているのはDo~なんだろう…。
見終わった後はやったなぁ~、ディズニー+と思ったが…。
それを知って「やっちまったな」にならなければいいのだが…。ふぇふぇふぇ
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