2023・米 ★★★☆☆(3.9)
監督:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス デヴィッド・コレンスウェット タンディ・ライト
ある老夫婦の家を訪れた若者達の運命を描く「X エックス」の前日譚。
同作に登場する殺人鬼パールの若き日を描き、スターを夢見る彼女が
残忍な殺人鬼へと変貌していく過程が映し出される。
監督・脚本はタイ・ウェスト。
同作で主人公マキシーンを演じたミア・ゴスが出演し、脚本と
エグゼクティブプロデューサーも兼任。
共演にはデヴィッド・コレンスウェット、タンディ・ライト、マシュー・サンダーランド、
エマ・ジェンキンズ=プーロらがそろう。(シネマトゥデイより抜粋)
本作も見放題になり、本当に嬉しい限り。シリーズ作品で前作を上回る出来は珍しい。
Amazonプライム。
1918年、「スペイン風邪」と呼ばれる感染症が世界的に拡大した。
テキサス州の人里離れた土地にある農場。
厳格な母親と病気の父親と3人で人里離れた農場で暮らしているパール。
若くして結婚した夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜達の餌やりの毎日に
鬱屈とした気持ちを抱えていた。
実は、スクリーンの中で歌い踊る華やかなスターに憧れ、此処から出たいと思っている。
ある日、父親の薬を買いに出かけた町で、母親に内緒で映画を見たパールは、
ますます外の世界への憧れを強めていく…。
だが母親から「お前は一生農場から出られない」と諌められた事をきっかけに、
抑圧されてきた狂気が暴発するのだったが…。
<あの婆さんにも、若かりし頃が…あった…>
「X エックス」の前哨譚となる本作。
続けて見ると、少々ややこしく思えるかもですが…。
と言うのも、前作ではマキシーン役だった「ミア・ゴス」嬢が、本作では映画撮影の場所を
貸す、老夫婦の「婆様」役を演じます…。
本作は、もう彼女ありきに尽きると言えます。
前作の時には、マキシーン役の「ミス・ゴア」氏も好きと書いたのだが…。
本作では、超強烈な印象を残します。まだ、30歳の彼女だが本作では
製作総指揮と脚本にも参加されております。
序に、彼女は実生活でも結婚しているんですが、そのお相手が「シャイア・ラブーフ」氏と
知ってびつくり。
因みに、この2人離婚、復縁を繰り返してるそう。共にかなりの問題児らしい。
でも演技には、そんなの関係ねぇ~ですから。(その辺も似たモノどうしなのかな、ボソッ)
「X」で老婆パールが本作で、怪物へと変貌するきっかけになった決定的な出来事を描き出す。
モンスターは一夜にして産まれませんから…。
車椅子生活で、殆ど身動き出来ない父親の世話。
農場のアレコレで、1日が終わってしまうパール。
唯一の楽しみは、何時か映画の中のスターになって、此処から出て行く事を夢見る時。
だが、厳しい母親はそんな空想を夢見る事すら許さない。
(母親の中にも、自分がこんな田舎に縛らていのはパールのせいだと思っている)
厳しく言うのは、母心もあるのだろうが、どうもそれだけではない。
文句や小言を一切言わない(言えない)父親は好きだが、母親の事は段々と…。
農場近くの池には、ワニがいてパールとは仲良し。
何故ならば、パールが理由も無く殺した小動物を餌として処分してくれる為。
段々とその獲物は、大物になって行くが…。
大好きな父親でも、自分の夢の妨げになるなら、ワニの…と言う考えも芽生えて来る。
せめても出征した夫が帰って来たら…。そう思う事も無いのだが…。彼の生死も分からない。
ある日、映画館の映像技師をやっている彼に「絶対にスターになれる…」と言われ、
町で行われるオーディションに行く決心をするのだったが…。
映画技師はあわよくば「何時でも映画を見せてあげる」を餌に若い女性を…。
けれども、反対に喰われちまう事に…。
一旦図式が整えばパールには怖いものなどない。(想像してご覧、怖いですね)
自分の思いの丈朗々と吐き出したパールは、自分を差し置いてオーディションに合格した
ミッツィーを許せず…。(食べやすい大きさにカットするのを忘れない…この気配り)
この農場で、ボッチは寂しいので、無口になったママと目も開けなくなったパパは
いっつも食卓を囲めるように…。
<この素晴らしい笑顔で…今日も楽しい我が家の夕食>
パールの凄さは、1度見たら2度と忘れられない、パールのこの↑笑顔。
(笑顔がトラウマ級って女優は嘗ていたのか?)
と、なると第3弾は是が非でも見ない事には…。
それにしても、オリジナルよりも数段良い出来具合と聞いていたが…。
ホンマやった…。(嫌いじゃなかった彼女の事は、どうだろう好きではなくなった…)
最終作で、やっぱり彼女は最高と言えると良いのになぁ~と思うし、監督のお手並み拝見。
そうでもなかったこのシリーズだが、待ち遠しくなるとは、お釈迦様で知るまいに…。
何時もの時間に記事をUP出来なかった事をお詫びします。
折角、頂いた「いいね」ですが、記載通りに消す事をお詫びいたします。
←このバナーより、ポチットなをくれなきゃワニに喰われっちまいな
にほんブログ村