2023・仏 ★★★☆☆(3.4)
監督:トラン・アン・ユン
出演:ジュリエット・ビノシュ ブノワ・マジメル エマニュエル・サランジェ
トラン・アン・ユン監督が、天才料理人と美食家の2人の愛と人生を描いた
ヒューマンドラマ。
美食家の男性が彼のアイデアを完璧に再現する料理人の女性と共に、
ポトフで皇太子をもてなそうとする。
料理人と美食家をジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメルが演じ、
料理監修を人気レストランのオーナーであるピエール・ガニェールが担当する。
(シネマトゥデイより抜粋)
ポトフと言うタイトルから、家庭的な作品だろうとパスしていたら、お世話になっている
めえめえさんが記事を…。これは見なくちゃな奴だと早速。
U-NEXT。399円。(ポイント)
19世紀末、フランスの片田舎。
「食」を追求し芸術にまで高めた美食家ドダン。
彼が閃いたメニューを完璧に再現する天才料理人ウージェニー。
評判はヨーロッパ各国に広まっていた。
その一方で、食を通して20年以上に渡って確かな絆を結んできた2人だったが、
何故かウージェニーは、ドダンの求婚を断り続けていた。
ある日、ユーラシア皇太子から晩餐会に招かれたドダン。
ただ豪華なだけの退屈な料理にうんざりする。
食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理・ポトフで皇太子をもてなす事を
決めるドダンだったが、そんな矢先、ウージェニーが倒れてしまう。
ドダンは、全て自分の手でつくる渾身の料理で、愛するウージェニーを
元気付け様とするのだったが…。
<さてさて、お気に召す料理が出てきますやら>
何故に飛びついたか?当然の事ながら、大好きなマジメル君が出とるとは露知らず。
まぁ、マジメル君狙いですが~。
でも、このお2人の間には娘さん迄いると言う仲。とっくに別れていますけどね。
「年下のひと」で出会って以来20年振りに共演を果たしたと言うのも見たかった部分。
美食家のキャラクターは、スイスの作家のマルセル・ルーフが
小説「La Vie et la passion de Dodin-Bouffant, gourmet」で描いたドダンを基にしている。
この当時のフランスは「ベル・エポック」と呼ばれ、美食もまた一つの「芸術」として
完成度や独創性が追求されたと言う時代。
オープニングは、食事会の当日の朝から始まる。
畑から野菜を取ってくる場面から、ドンドンと料理の準備が始まり、作られていく。
的確に動く、又は指示を出す。
今日は特別、手伝いのヴァイオレットの姪のポーリーヌが来ている。
彼女は稀に見る「絶対音感」ならぬ、ソースを舐めただけで、その複雑な
全ての材料を言い当てると言う感性の持ち主。
ドダンも気に入り、忙しい最中も色々と教え込む。
ウージェニーは両親に自分が説得に行くと言う意気込み…。
全ては「料理」の為に回っていると言う生活…。
ドダンがレシピを考え、その料理を説明するとウージェニーが完璧に作り上げる。
2人は一緒に料理に携わる様になって、何年も経ち、夜中にドアをノックする仲でもある。
けれどもドダンが幾度となく求婚しても、彼女は首を縦には振らない。
彼女は妻になる事よりも、彼のレシピの為の「料理人」でいる事を望むのだったが…。
マジメル君がメッサ貫禄ある体格で「美食家」を表してる感じ。
多分、近々見ると思うがドヌーブ様との共演では病気の為に痩せている役だったので
本作を見て「すっごい太ってるな~」と思った。
元々は筋肉質で細くて、顔面も神経質な面持ちなお方だったのだが。
本作もご本人が好む様な、一途な人を演じている。
途中で出て来る、ナプキンを被って食べる「ズアオホオジロのロースト」はあれが正式で
他の作品でも見た事があるのだが…。
(何処となくマヌケなんだよね。食べた後に「おかわり」を…ってナプキンを取るのだけれど)
<最後まで食べきれないだろうなぁ~と思うコース料理>
ミシュラン3つ星シェフのピエール・ガニェールが料理監修を手がけ、
シェフ役で劇中にも登場してた。
初期の頃の「トラン・アン・ユン」監督のアジア特有のじっとりした湿気を感じる作品が
好きだが、本作はバターやソースを煮込む、香りが漂ってきそうな作品だった。
色々と細かな所まで言いたい事はあるのだが…。
真夜中に料理の画像を見ながら記事を書くのは、罰ゲームに近いので…、この辺で。
タダ一つだけ、彼女のは何の病気だったのかな?
フランス料理はお好きですか?ワインのウンチクも聞けたりするよん。
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