- 年下のひと
- 1999・仏 ★★★☆☆(3.6)
- 監督:ディアーヌ・キュリス
- 出演:ジュリエット・ビノシュ ブノワ・マジメル ステファノ・ディオニジ ロバン・ルヌーチ カリン・ヴィアール
- 1830年パリ。
- ロマン主義と革命の空気に溢れていた…。
- とは言え、女性の地位はまだまだ低く、女は黙って男に仕えている添え花の様な存在でしかなかった。
- 1832年・6月
- 学生が暴動を起こし、多数の死傷者が出る事件の起こる中、愛を感じられない夫の元から離れ、
- 2人の幼い子供を連れてパリの地に立つ女性・ジョルジュ・サンド(ビノシュ)。
- 当時はどんなに有能であっても、まだまだ女性作家が少ない時代であった。
- ジョルジュ・サンドと言う、一見男性の名前と見て取れるペンネームを使い、出版社から勧められた朗読会に
- 男装で会場に現れたサンド。
- 女性が性について、露に語る等と言うのはもっての外と、「貴方の事を記事にします」と名乗った記者に
- サンドが礼を言うと「こきおろす為ですよ」としたり顔で言われた…。
- 確かに朗読会は散々な結果であった。 「お前の本で靴を拭いてやる」等と言う紳士さえ出る始末…。
- だが、其処に現れサンドに優しい言葉を掛け、慰めてくれた一人の若く美しい男。
- 彼は、天才詩人といわれた文壇の窮児のアルフレッド・ド・ミュッセ(マジメル)弱冠23歳。
- ミュッセは、その若さと才能と美貌で、常に人々の熱い視線を浴びていた。
- しかし、実際の彼には希望も理想も無く、タダ放蕩な毎日を繰り返すだけ…。
- コレラに倒れた父親の最期も看取れずに、自責の念にかられ友人や女達からも心を閉ざしていた。
- そんな時に目の前に現れた、年上の強烈な魅力を持つ女性。
- 互いの作品を読みふけり、書簡を交わし2人の関係は始まった…。
-
- ミュッセの言葉は、サンドの言葉となり才能がお互いを高めて行く。
- スキャンダラスな女性作家と天才詩人、2人が激しい恋に落ちるのに時間はかからない…。
- 29歳のサンドと23歳のミュッセの6歳年下の天才詩人の情熱的な愛により、それまでは相手に与える喜びしか
- 知らなかったサンドにとって、自らを愛し、愛の歓びを得る事に目覚めていく…。
- 2人の愛の行方は、社交界の話題の的となる。
- 2人の子供達は、元夫の差し金により寄宿舎に取り上げられてしまい、サンドは周囲の雑音から離れ
- お互いの本当の気持ちを確かめ合う為にイタリアに旅立つ事を決意するのだったが…。
- 周囲の反対を押し切り旅に出る2人に、待っていたものとは…。
- 《***》
- 昨日、遂にブルーレイを購入し(TVはアナログなのにね!)それを必死でセッティングしたり、ちっとは掃除を
- したりした上に、今日は雨が降っちゃって…。
- もう一つ、エンジンが掛からず、京都に先月のリスト分の作品を見て来よう等と思っていたけれど、寝ちゃいました。
- で、やっと大阪で上映になった「裏切りの闇で眠れ」が見たくて見たくて…。
- その作品の主役が、フランスのイケメン俳優の一人「ブノワ・マジメル」で、ハネケ監督作品でどうも好きでない
- 「ピアニスト」を避けていたら、全然気づいてなかったけれど、相手役がこの「ブノワ・マジメル」で…。
- 「えぇ~~い、こうなったら一人ブノワ・マジメル特集じゃぁ~」と「ピアニスト」も一緒にレンタルして
- 再見するつもりです。
- この作品は、「タイトル」が堪らない雰囲気を醸し出しているのとジュリエット・ビノシュが出演しているので
- 見たいと思いつつも、どうも時間的に長いし(とは言え138分)と、手を出したり引っ込めたりして、
- 今まで未見でした。
- でも、この作品にもマジメル君が出ていると言う事で、即レンタル致しました。
- 画像を見る限りでは、かなり激しいエッチィ作品に感じるでしょうが、それが全くと言っていいほどの
- ある意味、恋愛物語では無く、同士的友情のお話。
- 勿論、一瞬にして燃え上がる2人の恋模様も見る事が出来ますが、それはホンノ一瞬で、燃え上がる時が
- 一瞬の恋は、冷める時も一瞬なのですね。
- とは言え、サンドにとってはミュッセは恋人であり、同士であり、息子でありと何度と無く自ら離れて行く
- ミュッセが、又スグにサンドの元に戻ってきた時には、ついつい受け入れてしまう…、そう言うズルズルな関係に
- 終止符がどうしても打てない…。 そんな、2人の恋バナちゅー奴なのですが…。
激しくもあり、静かに沸々としている様でもあり…。
特にミュッセの幼い稚拙な恋心と繊細な心の葛藤が物悲しい。
それに比べて時代が時代なのに、まるで現代に生きる女性の様なサンドは、かなり男前で大人。
私は、サンドの本もミュッセの詩も戯曲もまるで知りませんが、Do~見ても上手く行かない恋愛に
何処を取っても共感できる部分は有りませんでした。
タダ、流石に天才詩人だけあって、ミュッセの台詞が物凄く良い。 それに答えるサンドの言葉も素晴らしい。
2人の事を小説にして、出版しているのですが何処まで詳細な交わされた言葉の数々が書かれているのか
定かではないですが、相当に詳細な文章で綴られていても私には、彼らの交わす台詞を書く事は無理だなぁ~と
思わず唸ってしまった。
結構、長い期間にくっ付いたり離れたりを繰り返していた様に感じられるんだけど、ホンノ2年ほどの恋だったのね。
お目当てのマジメル君は、髭も似合っていて結構好きだったけれどね。
この共演がきっかけに、マジメル君はビノシュと結婚して娘さんを儲けますが、2003年に離婚しています。
当時、映画の2人よりも倍離れている、年下の夫となった訳ですが。(マジメル君23歳・ビノシュ35歳当時)
作品的には、台詞の素晴らしさに酔いしれるのも良いかも。
でも、ちょいと退屈しちゃう感じも無くは無い。 今夜はこれから「ピアニスト」を見る事にします。
《+++》
6月に劇場で見たいんですけど~~を上げておきますねん。 (有難うね!lalalaまましゃん)
○ つぐない … タムナス君、出演してます。
○ ジェイン・オースティンの読書会 … つぐないと2本一度にやっつけようと…。
○ シューテム・アップ … 私としては外せません。
○ ラスベガスをぶっつぶせ! … やっぱ、気になるよな~~!
○ パーク・アンド・ラブホテル … ベルリンで賞を取ってるしね。
○ ブレス … ギドク監督最新作。 大阪は6月なんだけど、京都が7か8月なの。早く見たいけど。
○ 人のセックスを笑うな … 今頃なんですけど、アンコール上映があるのでね。
○ 神様のパズル … 市原の声が今、一等好きかも!
○ ぐるりのこと … ハッシュ!の続編? 気になる作品。
○ 西の魔女が死んだ … 風景だけでも癒されそうな作品なんだけど。
○ 譜めくりの女 … フランス映画祭で見たかった作品の1つ。
○ ジュノ … これは、絶対みたいでしょう!
○ さよなら。いつかわかること … 時間がねぇ~、朝一しかなければ、レンタルです。
○ 美しすぎる母 … ジュリアン出演作品ながら…。 みてぇ~~!
○ 休暇 … ついでに多分見ると思う。
○ 幻影師アイゼンハイム … どうだろうか? 見るのか?
○ ブルーブルーブルー … メッチャ楽しみにしてますで! サーフィン映画ですので!
○ 世界で一番美しい夜 … 何処までエロエロなのか? 見たいものだわ。
○ 接吻 … 凄く気になっていた作品。
○ アフター・スクール … くるくるパーマが出ているけれど、我慢して見るヨン!
○ インディージョーンズ … 実は、初めてスクリーンで見るの…!(多分!)
○ ●REC … バラゲロ監督最新作!
○ YASUKUNI … 見れるのか? こんどこそ!
○ 今夜、列車が走る … うぅ~ん、上映時間が微妙なんですが!
まだ、あるけど…。 絶対に今月は全部は無理です。 無理だと思う。 多分ね!