2021・英 ★★★☆☆(3.8)
監督:ギリーズ・マッキノン
出演:ティモシー・スポール フィリス・ローガン ナタリー・ミットソン ベン・ユーイング
妻を亡くした90歳の男性が、路線バスのフリーパスを利用して
イギリス縦断の旅に出るロードムービー。
道中さまざまな出会いやトラブルを経験しながら、妻との思い出の地を目指す
主人公の姿が描かれる。
メガホンを取ったのはギリーズ・マッキノン。
主人公をティモシー・スポールが演じ、バーリ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した。
フィリス・ローガンらが共演する。(シネマトゥデイより抜粋)
ようやく見放題で見れる事になったのに、さっさと見てよ!って聞こえてきそうだった。
(誰も言わんが、上映してる頃からリストに)U-NEXT。
最愛の妻を亡くしたばかりの老人トム・ハーパー。
悲しみに暮れる彼は、ある決意を胸にトランク1つ抱えて旅に出る。
嘗て、メアリーと出会った場所で、今住んでいるイギリスの北端から
遥か南端に位置するランズエンド。
しかも移動手段は、高齢者用フリーパスが使えるローカル路線バス。
90歳の老体には、あまりにも過酷な旅路だった。
それでも、様々な人々との出会いを重ね、幾つものトラブルを乗り越えながら、
妻と交わしたある約束を胸にランズエンドへ向けて旅を続けるトムだったが…。
しかめっ面の画像が多いが、出会った人とはにこやかに対応するトム。
特に子供には、優しく遊んであげたり、悪戯しても叱らない。
<若き時の夫婦は、ランズエンドから逃げる様にして、遠くに引っ越す>
其れは何故なのか?追々その理由も分かって来る。
<夫人は庭で倒れて亡くなるまで、ランズエンドには辛くて戻れないと…>
<嫌な奴もいるけれど、雨の中、そっと傘に入れてくれる人も…>
ローカル線のバスなので、乗り継ぎ乗り継ぎで、若き夫婦が訪ねた新天地と逆の旅。
そして、段々とSNSで話題になって行く。
バスの中で、ブブカを着た女性にイチャモンを付けた輩を一人果敢に
バスから引きずりおろしたり。
動かない車やバスを修理してやったり…。(トムは自動車修理工だった)
或る時は、悲しい別れで号泣の彼女にそっと肩を貸してやる。
何時しかトムは「バスの英雄」と呼ばれる様になり、ラジオやSNSで人気者に…。
(だが、ご本人は全くその事には気付かず)
皆がバスの英雄を見守って行く…。
こんなに人気者になって、話題の人なのに、途中で死んでしまったら…どうしましょうと
違うハラハラも有り、退屈な所は全くないし、86分となかなか憎い時間でラストを迎える。
<どうしても、ねずみ男を思い出すが>「ティモシー・スポール」氏。
コミカルな役処が多い気がするが、こういう渋い役もしっとり良いよね。
マダマダお若いお方で御座います。
エンドロールの時にSNSで配信された動画とコメントが面白い。
近頃はこれがあるから…。
「ボクは五才」と言う映画があるが、この頃は何にもなかったからね。
(忘れられない視聴覚行事で見た映画)
「旅は道連れ世は情け」てな事を言いますが…。
ロードムービーモノは良作が多いよね。知らんけど。
「君を想い、バスに乗る」はまだ円盤にはなっていないとは、何たるチーヤ、サンタルチーヤ。
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