あしたの少女(PG-12) | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

      

2020・韓国     ★★★☆☆(3.7)

       

監督:チョン・ジュリ

出演:ペ・ドゥナ キム・シウン チョン・フェリン カン・ヒョンオ パク・ウヨン

 

 

2017年に韓国で実際に発生した事件を基にした、ペ・ドゥナ主演によるドラマ。

 

コールセンターで実習生として働いていた女子高校生の自殺を捜査する女性刑事が、

彼女が置かれていた過酷な状況を知る。

 

監督はチョン・ジュリ。

キム・シウン、チョン・フェリン、カン・ヒョンオ、パク・ウヨンらが共演する。

(シネマトゥデイより抜粋)

 

 

 

ブタ

「ペ・ドゥナ」氏の刑事モノがわりと好きだし、長いけれど興味も有って見たのだが…。

U-NEXT。399円。(ポイントですってば)

           

             

高校3年生のソヒは、明るくてダンスの上手な、ごく普通の何処にでもいるJK。

 

担任教師から大手通信会社の下請けであるコールセンターを紹介され、

実習生として働き始める。

 

 

しかし会社は従業員同士の競争を煽り、契約書で保証されている筈の成果給も

支払おうとしない。

 

そんなある日、ソヒは指導役の若い男性が自死したことにショックを受け、

神経をすり減らしていく。

       

改善されるかと思った職場は、何も無かった様に元のまま…。

段々と苛立ちが募り、会社の方針とは逆の受け答えで、懲戒処分となる。

             

         

やがて、ソヒは真冬の貯水池で遺体となって発見される…。

 

捜査を開始した刑事ユジンは、ソヒを死に追いやった会社の労働環境を調べ、

根深い問題をはらんだ真実に迫っていくのだが…。

 

 

                  

何と、始まる前に138分って長いなぁ~と思ったけれど、入り組んだ話なのかと…。

        

が、2部構成からなっているそう。(別に此処から2部だよ、てな具合にはなっていない)

私は「ペ・ドゥナ」氏狙いなのに、40分位経った時にコッソリ一瞬出ていた。

(しっかり見ていないと気付かないレベル)

            

知らずに、キャスト紹介が間違っているのかな?と一旦止めて確認したぐらい出て来ない。

          

其れもその筈、前半はソヒの事情を思いきり描く。

刑事の「ペ・ドゥナ」氏は、ソヒの事を調べる刑事として出て来る。

       

其れまでが長い。

丁寧に描く事は悪くないが、ホンマ辛い、可哀想、でも逃げないソヒが不憫。

           

          

始めこそ、笑顔のソヒが出て来るが、殆どが涙目のソヒ。

            

何故そんな所に学校から紹介されて実習生として行くのか?

責任感があるソヒは、担任の「お前が辞めやたら、次から取ってくれなくなる」の言葉を

鵜呑みし、辞めるに辞めれない状況。

(学校側は大手の下請けと言うだけで、仕事内容もどんな所さえ確認せず)

         

ブラック丸出しの実習生ばっかりのコールセンター。

嫌なら辞めればいい、と会社側は言うけれど、辞めれば学校に迷惑が掛かる事を仄めかす。

            

ソヒの家が裕福ではない事も、それに拍車をかける。

辛くても、辞めたいと言い出せない。

      

しかも、約束の給料は払ってくれない。実習生だから…と…。

              

これが、ソヒだけの問題ではなくて、高卒の子達の行く先はブラックな会社に我慢して行くか

実習生の段階で辞めて、学校も自主退学するかの道しかない。

      

どっちをとってもお先真っ暗。

(まぁ、そんなに詳しくはないが、だから大学受験に必死になるのも納得)

            

           

この実態を知って、愕然とするユジン刑事。

(彼女もどうも訳有りの様子だが、その部分には殆ど触れず)

         

事件性がない状態のソヒの自殺の原因を浮き彫りにしていく…。

だが、1人の刑事の力ではどうなるモノでないが。

            

 

タダ、この映画の救いは…。

この映画がきっかけになって、2023年に高校生の実習を巡る法改正が行われたとの事。

「次のソヒ防止法」と呼ばれている。

(「次のソヒ」とは、本作の原題)

            

韓国では、映画で暴露された事が問題となり、映画によって改善されていく事が

結構多い気がするが。

             

まだ、韓国はキッカケは何であれ、暴露されて改善されるという希望があるが

日本はどうなんだろう。

       

表舞台にも出て来ない問題は山積みの気がするが…。

其れとも、日本はそんな事は無いと言い切れるのか?

          

         

作品としては誠実に丁寧に作ってあるが、問題提起だけに終わっているので

見た後のモヤモヤはそのままって事で、ある意味見るのに覚悟がいる作品であります。

          

「MEG」の翌日の記事にはどうかと思ったが…。見ちゃったし。

監督の前作の「私の少女」も見放題のを見つけたので見たいと思っている。

(2作は繋がってはいないが「ペ・ドゥナ」氏が刑事役)

         

 

 

 

 

 

 

 

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