２０２２・韓国 ★★★☆☆(3.1)
監督：キム・ソンス
出演：ジニョン キム・ヨンミン キム・ドンフィ ソン・ゴニ ホ・ドンウォン
クリスマスの朝に死体で発見された弟の死の真相を探る男を描くクライムサスペンス。
弟を殺した犯人を突き止め復讐する為、双子の兄が自ら少年院に潜入する。
監督・脚本はキム・ソンス。
双子の兄弟をパク・ジニョンが一人二役で演じ、キム・ヨンミン、キム・ドンフィのほか、
ソン・ゴニ、ホ・ドンウォンらが共演する。(シネマトゥデイより抜粋)
ポスターを見て、予告を見て映画館に行こうかと思う程見たかったヤツ。
身も蓋も無い様な、キツイ作品であった。レンタル。
凍てつく様なクリスマスの朝。
屋上の貯水槽で無残な死体で発見された双子の弟ウォル。
逃げた両親の借金返済と祖母を養う為に、立ち退かせ屋で稼ぐ荒っぽい兄のイル。
その真逆で、優しい笑顔を絶やさず知的障害のあった弟を殺したのは誰なのか。
殺害された夜のバイト先のコンビニの監視カメラには、不良グループに絡まれる
ウォルの姿が残されていた。
事件の真相を探る為、そして弟の復讐の為、イルは不良グループのメンバーを追って、
周り中が敵だらけの少年院に入る。
しかし、そこには壮絶な闘いと哀しく残酷な真実が待ち受けていたのだったが…。
「ジニョン」氏が２役、兄のイルと弟のウォル。
両親が逃げてしまい、借金返済と祖母と弟の生活の面倒も見るイル。
弟のウォルは笑顔が最高な奴だが知的障害がある。
生活の為に働くイルは心底疲れ切っていた為、ウォルの相手もいい加減に相槌を。
彼の話を聞いてやりたいが、眠る事の方が今のイルには大事。
その為にウォルに困った事が起きているにも気付かず、なかなか言葉の出ないウォルを
邪険に扱った。
が、気にせずイルが怒らないように、楽しめる様に「クリスマスキャロル」を歌ってやる。
ウォルにとっては、クリスマスは家族で過ごした楽しい思い出だった為。
何時もと同じ朝、闇バイトに向かうウォル。借金取りの電話が立て続けに掛かって来る為に
電源を落として働いた。
遅番のバイトもしたかったが外されてしまった為に携帯を取り出すとウォルから
何十件もの電話が…。
一緒に出てきたウォルの書いたメモには、５時にバーガー屋で…と。
「クリスマス・イブ」だから…、そう言えば言ってたな…、とウォルに電話すると。
バイト先のコンビニに居たが、様子がおかしい。
店主の好意で、品出しのバイトをしていたウォル。電話からはボコられている音が…。
慌てて、店に向かうイルだったが、其処にはウォルは居らず、クリスマスの翌朝
ビルの屋上の貯水タンクから死体となって発見された…。
明らかにその顔は、暴行を受け傷だらけで、店の防犯カメラには電話をしているウォルと
店に入って来る不良クループ達。
そのまま、カメラにはラッカーが吹きかけられ…。
イルの心は決まった、其の不良達に復讐する為に、彼等の入っている少年院に入る。
本作で困った事は↑(画像を見ても分るが)頭も短髪、来ている服も一緒の為、誰が誰か
分るまでに時間が掛かる。
前の列の右がジャフン。家が金持で親も自分の言い成りで金を出す。
箔を付ける為にウォルの殺しや、貧乏人が死んでも何にも困らない等、吹聴している。
だが…。
親身になってくれる唯一の味方の先生も、此処では力のない大人。
一体誰が、ウォルをあんな目に遭わせたのか？
自分の身の危険も顧みずに、壮絶な闘いに身を投じて行く…イル。
＜同じ人とは思えんほどの熱演＞普段はどっちかと言うとウォルの感じ。
笑顔が印象的だよね。
復讐した所で、何も変わらないが、それしか自分の生きる希望が見い出せないイル。
本当にやるせない作品だった。
でも、犯人はスグに分ったけど。
アイドル作品と侮る事なかれ。
暴力シーンや性的虐待シーン等も多く出てきますし、安易なヒーロー的な作品では
御座いませんので、どうぞ扱いにはお気をつけて。
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