2022・英・米・アイルランド ★★★★☆(4.1)
監督:マーティン・マクドナー
出演:コリン・ファレル ブレンダン・グリーソン ケリー・コンドン バリー・コーガン
マーティン・マクドナー監督によるドラマ。
島民全員が顔見知りであるアイルランドの孤島を舞台に、
親友同士の男達の間で起こる絶縁騒動を描く。
キャストにはコリン・ファレルとブレンダン・グリーソン、バリー・コーガンらが集結。
ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最優秀男優賞と最優秀脚本賞を獲得した。
(シネマトゥデイより抜粋)
眠くなるのは分っているので、一番眠くない時間を狙って見た。有難い事にタダで
早く見れる。Disney+。
1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。
島民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリックと
音楽家で飲み仲間のコルムは、長年友情を育んできた親友同士。
2時になるとパードリックがコルムを誘ってパブに行くのが日課。
ところがある日、パードリックはコルムから一方的に絶縁を宣言されてしまう。
理由もわからず激しく動揺するパードリック。
許してもらおうとしつこく話しかけるも、余計にコルムを怒らせてしまい、
妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。
これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言するが…。
<どうなってなってんの?>
実は2度見た。1度目は凄く寝てしまったと、記事にするのも止めた、配信されてすぐ。
結果、そんなに寝ていなかったが、其れが良かったのか。
タダ、この映画をサラッと見ると、オヤジの意地の張り合いとか喧嘩に思えるが。
アイランド本土は内戦の真っ最中で、小さな島では2人の男のほんの小さな諍いと
本土の内戦が並行して起きている。
パードリックが対岸に向かって呟く「せいぜい頑張れ。何の戦いかは知らんが」。
これだと思う。コルムからの一方的な絶縁宣言。
2人の男の喧嘩さえ、理由や互いの気持ちも理解出来ないのに
国を挙げての戦争になるともう何が何だかの状態で戦う事になる。
そう言うモノを示唆して皮肉っているのか?
年齢も教養も違う、水と油の様な関係は上手く行ってると思っているのは
パードリックだけなのか。
勿論、突然の絶縁宣言も大人気ないっちゃ~大人気ない。
其れなのにかまってちゃんみたく、無視できずに「何で」「どうして」と食い下がるウザい奴。
眉を八の字に下げ捲って演じるコリン様にロバ。
今回は気の強い熊さんのブレンダン様にワンコ。
でも、大事な相棒を失くしたパードリックの悲しみはちゃんと分っているコルム。
どっちも大人になれよ~と思うが、そうもいかない。
大きな木が生えない平坦な島が、隠し事など出来ない、丸見えの人々の暮らしを表す。
人の手紙も平気で開封する輩とか…。でも、そんな人でも付き合って行かねばならない島。
「スリー・ビルボード」よりも、テーマはぼかしている感じだか、思わずクスッと
笑う所は少ない。
でも、この共演は大好物で、しかも監督好きだ。
ホンワカ熊さんより、本作の様な役の方が好きかも。
だが、指はやり過ぎだが、其れでも分からない奴との付き合いも…。
この後、どの様に生きて行くのかがちょっと知りたかったり、知りたく無かったり。
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