2020・米 ★★★☆☆(3.9)
監督:マイケル・サルノスキ
出演:ニコラス・ケイジ アレックス・ウルフ アダム・アーキン
ニコラス・ケイジが主演を務めたドラマ。
トリュフ採取に必要なブタを盗まれた男が、取り戻そうとする中で自身の過去と向き合う。
メガホンを取るのはマイケル・サルノスキ。
アレックス・ウルフらが出演する。(シネマトゥデイより抜粋)
期待通りの作品だった。まぁ、諸々あるが、それでも。Amazonプライム。440円。
オレゴンの森の奥深くでひとり孤独に暮らす男ロブ。
彼にとって唯一の友達、いや家族かもしれない忠実なトリュフ・ハンターのブタ。
収穫した貴重なトリュフを取引相手の青年アミールに売った金で生計を立てていた。
そして、それ以外に誰とも付き合う事なく、静かな隠遁生活を送っていた。
そんなある日、大切なブタが何者かに攫われてしまう。
そこでロブはポートランドの街まで出て、アミールと共にブタの行方を
追い始めるのだったが…。
<渋い>
今回のニコラス君は、君付けで気軽に呼んじゃ~イケナイ位、渋い演技。
森の奥深くに豚と住み、トリュフを取って生活する世捨て人の様な風貌からは、
彼が何者かはまるで、読めない。
トリュフの取り方をドキュメンタリ―で見たが、ブタが探してくれる所を掘ると
其処にトリュフが埋まっている。(雌ブタが探す。香りが雄豚のフェロモンに似ている為)
<黒トリュフ>セイヨウショウロの料理での総称。
フランス料理のソース類の香りづけや、かき卵などの卵料理に入れ、鶏や野鳥料理に添える。
キャビア、フォアグラとともに世界三大珍味とまで称され、極めて高価である。
1週間に1度、アミールと言うチャライ、金持ちのボンボンが取りに来る。
余計な事は一切話さず、トリュフを渡すだけ。
それでもアミールは不安な為に「シャワー」だとか「電話」をプレゼントしようかと言うが
手渡したら、アミールの言葉など遮る様にドアを閉めてしまう。
見ているこちら側もニコラス様の事はまるで分らない。
が、或る日の夜中襲われてブタを盗まれてしまう…。
翌朝、気を失っていたが起きると、ロブだけが血を流して取り残されている。
ブタを取り返す為に、オンボロの車を走らすが途中で動かなくなり、やっとの思いで
知っている人がいる筈のパブに…。
だが、知人は10年前に亡くなったと…。(どれ程人と拘らなかったが分かる)
仕方なく電話を借りて、アミールをアッシーに使い、愛しのブタの捜索を始める。
ブタを捜す中で、避けてきた自らの過去と向き合わざるを得なくなる。
ロブの愛と喪失の物語が紐解かれ行く。
そして、何よりブタを助け出す事が出来るのか?
監督は長編デビュー作ではあるが、本作で高い評価を受け、
一躍ハリウッド期待の新鋭となった「マイケル・サルノスキ」氏。
分らない謎の部分もあるが、それらは気にならず、カセットテープから、
女性の声で誕生日メッセージと彼女が歌う「ブルース・スプリングスティーン」の
歌が流がれ深い余韻を残すラストも良い。
もう東京でしか行われない「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2022」で
上映され好評だったことから、22年10月に単独劇場公開となった。
(こう言うのがあるからカリコレも未体験も侮れない)
←このバナーより、どうか一つ、ポチッとなをくれなきゃトリュフを探すゾウ
にほんブログ村