2021・韓国 ★★☆☆☆(2.1)
監督:ユン・ヨンビン
出演:ユ・オソン チャン・ヒョク パク・ソングン オ・デファン
土地の開発利権をめぐる男たちの壮絶な戦いを描く韓国ノワールアクション。
オリンピック開催に沸く韓国を舞台に、新旧二つの組織による血で血を洗う抗争を描き出す。
ユン・ヨンビンが監督と脚本、ユン・ジュファンが撮影を手掛ける。
ユ・オソン、チャン・ヒョクをはじめ、パク・ソングン、オ・デファン、イ・ヒョンギュン
シン・スンファンらが出演する。(シネマトゥデイより抜粋)
本作もかなり前から睨んでいた。そして念仏の様に唱えていた…。「早く安くなれ!」
本当はメッサ見たい奴があるが、それがなかなか安くならないので、取り敢えずこれを。
Amazonプライム。400円。
2018年の平昌オリンピックを目前。
リゾート地であるカンヌンは、更なる大規模開発に沸いていた。
土地を牛耳る組織の幹部キルソクは、安易な暴力に頼る事なく、秩序と義理を重んじ、
そのカリスマ性で町に安定をもたらしていた。
そんなこんなで、地元警察からも一目置かれる存在であった。
しかし、彼の前に巨大な開発利権を狙う新興勢力が現れる。
新興勢力を率いるのは、目的の為なら手段を選ばない非情な男ミンソク。
巨大な開発利権を狙って、真っ向から現れる…。
キルソクとミンソクの出会いが、2つの組織や警察も巻き込んだ、血で血を洗う
抗争の幕開けとなるのだったが…。
<こんな感じっす。>
韓国のヤクザ映画なんですが、監督が本作が長編デビューのユン・ヨンビン氏なので
(脚本も監督が書いておる)多分、監督なりのこだわりなんだろうなぁ~ちゅ~部分を中心に。
<昔気質のキルソク>…「ユ・オソン」氏。
リゾート開発で湧くカンヌン。ホテルやカジノ等、巨大な開発利権を手に入れようと
躍起になるボス連中を尻目にキルソクは指示された「土地売買」関係にしか
首を突っ込まない姿勢を取り続けるも、キルソクを可愛がるボスは彼に事業を継げと言う。
<新興勢力のミンソク>…「チャン・ヒョク」氏。
自分に目を掛けてくれていたボスであっても、ドンドンと殺害し勢力を広めていく。
当然ボスだけではなく、手下達も皆殺しなのだが、警察が到着した時には
その場には、血など全く浴びていない人物が「自分がやった」と待っている。
ミンソクが借金の肩代わりの為とか、その他諸々の理由で代わりに犯人となる。
なので、何度も警察に連行されるも、ミンソクは毎度無罪放免。
勿論、目の前にぶら下がった巨額の富に目がくらみ、裏切る奴やら、それでも「義」を
全うする者やら…。
警察も傍観しているだけで、面倒な奴らをドンドン始末してくれるのだから都合は良いが
面目は丸つぶれ。しかも、キルソクとは今までの付き合いもある…。
何とかして、この抗争に終止符を打ちたいのだが…。と言うストーリー。
↑非情なヤクザのミンソク。「どんな事をしても生き抜く」と言うポリシーを持つ男。
一切笑わないし、男だろうが女だろうが容赦ない。
キルソクとミンソクの対比が、ハッキリとしていてその辺は良い感じ。
もう1つ、本作を嫌にリアルにしているのは「銃」が一切出て来ない。
キルソク側は「ヤク」関係も御法度だから、それも納得出来るけれど。
ミンソクも敢えて「銃」を使わないのだろう。
その代わりと言っては何だが、滅多刺し状態。あぁ~、そりゃぁR-15でしょうなと。
私の高校の○○の授業で「ナイフで人を殺すなら、刺すだけではダメだ。えぐれ」と
教えてくれた教師がいたが…。忘れられないのよね、未だに。
(メッサ人気者で、教科は嫌いだが先生は好きだったし、脱線する話が面白過ぎた)
その教師の話通りと言うか、滅多刺しの最後にはえぐる…。
どんな恨みがあるのだろうか?と言う程…。でも、そんなモノはミンソクにはない。
と、そう言う非情な奴でも、思わずカッチョヨスと思う人物に描いているか?と言うと
全くそんな事は無く。かと言ってキルソクにも惚れる部分が無い。
この手の作品に在りがちな「精神面」の惚れた晴れたが何処にもない。
なので誰にも感情移入が出来ないし、応援も出来ない。
唯々、ハードボイルドな世界を見せ続ける。(まぁ、飽きるまでは行かないのが救い)
なので、終わってみると「ふ~~ん」としか、言葉が出なかった。
こういう「チャン・ヒョク」氏も悪くはないが、そらやるよな!と言う程の役では無かったな。
どんな役でも「堪らんのぅ~」と思わせて欲しいのざぁ~マス。
「チャン・ヒョク」氏の作品も出来る限り、落とさずに見たいとは思っている。
(ダメなドラマもあるけどね)
<カッチョヨス♥>
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