僕らの先にある道(未) | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                 

2018・中国     ★★★☆☆(3.2)

                  

監督:レネ・リウ

出演:ジン・ボーラン チョン・ドンユイ ティエン・チュアンチュアン

                     

                  

台湾出身で女優だったレネ・リウ氏自身が、執筆したエッセイの映画化であり、

彼女の初監督作品。

                 

                 

                       

ブタ

「チョン・ドンユイ」氏祭りも佳境に入って来た。本作を見たら後1本となった。

本作は暑い時には向かない作品だったのが残念。Netflix。

                            

                       

2007年大晦日。

                  

故郷に帰省する列車の中、大学生のジエンチンは、切符を無くして困っている

シャオシャオを助けた事から2人は知り合う。

                  

同郷と言う事も有り、あくまでも友人として仲良くなる2人。

 

シャオシャオの母親は恋人と海外で暮らしている為に誰も居ない実家に帰るのを知った             

ジエンチンは、父が営む食堂で親戚達と一緒に年越しを…。

                          

                           

ある日、恋人と別れたシャオシャオは、ジエンチンのアパートに転がり込む。              

あくまでも、友人としての同居が始まった…。

                        

               

とは言え、一緒に暮らすうちにジエンチンはシャオシャオの事を女性として意識しだす。

                     

けれども、安定した仕事や温かい家庭、そして何より「北京戸籍」を持つ男性との

結婚を夢見るシャオシャオ。

 

貧乏で安定した仕事もないジエンチンとは、あくまでも友人のまま…。

                         

                 

が、シャオシャオが夢見た理想の男性に騙され、ある大晦日の夜に2人は結ばれる。

そんな2人にも「幸せ」が訪れる筈だった…。

                   

しかし、貧しくて先の見えない2人の心は、次第にすれ違い始める…。

                      

              

10年後。

そんな2人は、飛行機で再会を果たすのだったが…。

 

<日本語字幕はないですが、雰囲気だけでもどうぞ>

                        

                      

2007年の大晦日の2人の出会いから、10年後飛行機で再会するまでを魅せるストーリー。

              

「あくまでも友人」と取ってつけた様な関係を自分に言い聞かせて過ごしていく。

                      

                 

食堂で生計を立て、ジエンチンを大学まで出して育て上げた父親に惚れる。

口数は少ないけれど、大晦日に帰省する息子の為に好きな料理を用意する。

             

シャオシャオを始めて連れて来た頃は、親戚も集まって賑やかだったが…。

                          

当然の事ながら、歳を取り目が見えづらくなっていく父親に北京で一緒に住もうと言う

息子の提案を聞き入れずに段々と寂しい大晦日を過ごす様に…。

                     

久々に帰省すると言う連絡に喜びを隠せない父親は駅まで迎えに行く。

当然の事ながら、一緒に帰省したのは「シャオシャオ」だと思い、思わず手を握って

気付く父親…。「その手は違う女性…」だが、見えない振りで誤魔化した。

                   

味のある父親役は「呉清源 極みの棋譜」の監督でもある「ティエン・チュアンチュアン」氏。

                               

                         

本作はただ単に幸せを掴んだ恋人のストーリーではない。

                 

「掴めそうで掴めない」そんな夢を追う人々のお話。

                    

                 

10年後の再会シーンは全てモノクロ。過去はカラーで描かれる。

                 

それは、ジエンチンが長年に渡り開発したゲームソフトと関連している。

父親は息子のジエンチンがねだる高いゲームソフト買ってやった。

それがきっかけで、ゲーム開発の世界へと足を踏み入れるジエンチン。

父親は、あくまでも「ゲーム何かでは食えない」と思っていた為に帰省する度に小言を言う。

                         

そのゲームが大ヒットする。一風変わったゲームが注目の的に。

それは「想う誰かに謝罪する」ゲーム。

               

         

その中でジエンチンもシャオシャオに「ごめんね」と言い続けている。

                  

そして、貴方にも大事なメッセージを。

                  

「ごめん」の一言は、大切な人を失う前に。
「愛してる」の一言は、まだ間に合ううちに。

                         

             

「北京戸籍」に拘るシャオシャオがどうにも好きにはなれない。

(其処まで、戸籍によって(生まれによって)格差が生まれるとは…。韓国産の財閥ドラマみたい)

               

ジエンチンと2人では、貧乏からは抜け出せない…。

それでも、一緒に電車に乗ってくれたなら…。

             

あの時…、もしも…。と人は考える。

        

もしも素直になっていたなら、違う人生を送っていたのだろうか?

そんな事を「ふと」自分と重ね合わせたりしてしまう…。

思い出したりしてしまう…。

                    

                    

そしてエンドロールも最後までどうぞシッカリご覧下さいませ。

             

「君よりよく笑う女の子にまだ出会えていない…」何てメッセージを見たら

気持ちが変わるのでしょうか?

                 

                  

本作のシャオシャオ役の「チョン・ドンユイ」氏が余りにも童顔で10年後なのに

全く何も変わっていないみたいに思えて。

モノクロだし、シャオシャオは実は死んじゃって「幽霊」なのかな?と妄想した

読み過ぎな私でした。(そうだと、もっと切なくなったのにな…)

                  

           

少女漫画の様だと言うレヴューが多いけれども、それでもそれぞれに高評なのは

きっと自分にもあのプレートに書きたい言葉があるんだろうな。

          

貴方様にも、誰かに「謝りたい」言葉がありますか?

                        

                 

               

               

           

                      

                          

 

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