1997・加 ★★★★☆(4.2)
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:モーリス・ディーン・ウィン ニコール・デ・ボア デヴィッド・ヒューレット
奇抜なストーリー、斬新なビジュアル・センスで話題となったカナダ産異色サスペンス。
謎の立方体(=CUBE)に閉じこめられた男女6人の脱出劇を、緊迫感漲る演出で描く。
ビンチェンゾ・ナタリ監督の長編デビュー作。
へへへ、ちゃんと邦画のリメイク版の記事を書いた、その後に見直しましたとも。 そして私
久々に興奮いたしました。 で、今日は違う作品をばと思っていたが、コヤツも
何度も見ているにも拘らず、「いやいや、書けませんわ」的な作品でした。
(嫌いじゃないけど、面白くないねん!by中国産) という事で、こっちを記事にしておく。 Netflix。
ある日突然、無機質な立方体の部屋で目を覚ました6人の男女。
↑左から
「レン」 … 7つの刑務所から脱獄し、「アッティカの鳥」の異名を持つ。
「クエンティン」 … 3人の子供がいるが、妻とは別居している。 警察官。
「ハロウェイ」(手前金髪) … 中年独身女性、精神科の開業医。
「レブン」 … 退屈な毎日を送る、数学科の女子学生。
部屋には6つのハッチがあり、それぞれ別の立方体に繋がっている。
↑左から「レブン」
「ワース」 … 無気力な独身男性。 後半で、自分がキューブ外壁の設計者だとを暴露する。
「カザン」 … 途中の部屋で出会う青年。 発見されるまで動かなかった。
コミュニケーションの障害を持ちつつ、数学的な能力に秀でている。
自分達が閉じ込められている理由も脱出方法も分からないまま、出口を求めて
移動を続ける彼らだったが…。
中には殺人トラップの仕掛けられた部屋もあるようだ。
やがて彼らは、安全な部屋を見つける法則を発見するが…。
<初っ端に出てくるお試しさん的なお方もサイコロステーキに…>
やっぱ、↑これを見るとテンションが一気に上がるよね。 (おぉ~、グログロ系やねんねと)
それとやっぱり、「客寄せパンダ的」なキャスティングをしていると、この手の景色の
殆ど変化のない作品では、其処で動く登場人物達の「個性」等に視線は集中になって来るよね。
邦画のリメイク版では、若い青年3名とオッサンと少年と女性の組み合わせ。
背の高い、ソコソコイケてる面の3人の男性って、観客を呼ぶためだけやんって感じがするけど。
(え?私の勘繰り過ぎか?)
本作では、この立方体の部屋に「警官」「脱獄犯」「精神科医」「学生」「フリーター」「障害者」が。
(今後は「カザン」と明記する)
当然、「警官」が率先してリーダー的立場に立つけれど、これに噛みつくのが「精神科医」。
「警官」は「カザン」の事を邪魔者扱いするけれど、「精神科医」が面倒を見る。
「警官」は「脱獄犯」にも偉そうだが、こういう場合は…、残りの皆は「脱獄犯」の話を聞く。
↑こういう部分が、ホンマに絶妙。
勿論、キューブ内のトラップもお楽しみの1つだけれど、誰がどうなって行くのかを
見守る楽しみも本作にはあるのだな。
最初こそは、正義感溢れる「警官」と思っていたオヤヂは「そら、其れでは妻子に見放されるわ」と
思ってしまう、口だけ番長的な奴となり、挙句の果ては…。
「オッサン!変態か?」と思うまでに…。
こういう、1人の人物が段々と追い詰められて、本性をむき出しになって来るなんて
邦画版では、見れなかったよね。 (この違いは、天と地だわ)
↑そしてこのお方。 レブンが「暗算では出来ない」と言った計算をポロっと言っちゃう。
まさしく、「キ~~~タ~~~!!!!」じゃないか! 待ってたで!
立方体でおしっこしちゃう人だけれど、「あなたが居たから~」って思うよね。
グログロがある為に、「ホラー作品」に分類されているけれど、「異色サスペンス」と言う方が
断然あっていると思う。
怖いと言うイメージがあるとは思いますが、見終わるとこの立方体より、遥かに
「人間」の方が怖いと感じる筈。
「SAW」のオリジナルと「CUBE」のオリジナルは、本当に人間を描いた凄い作品だと思います。
まだ未見の貴方様…、一寸根性を決めて覗いてみませんか? ふふふ。
(え?私ですか? 何の問題もなく、見ながら食事が出来ますぜ)
とは言え、夜中にトイレに行けずに…、怖い夢を見た…、とかの苦情は全く受け付けませんので
自己責任でよろしくお願い致します。
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