2014・印 ★★★☆☆(3.9)
監督:ヴェールラージ
出演:ダヌーシュ サムティラカニ アマラー・ポール
大学で土木工学を学んだラグヴァランは、花形のIT専攻でなかったばか りに
職が見つからない。
ようやくチャンスを掴むが、大手建設会社の御 曹司と対決する。
インド映画定番の「職のない若者」をダヌシュが好演 した、爽やかで痛快な一作。
公開年に大ヒットし、南インドの主要な映画賞で俳優賞、作品賞、音楽賞など多数受 賞した。
元気になったら、インド産も見れるのヨ~~ン。(時間が長いので)
って事で、前から気になっていた本作を。レンタルで御座います。
土木工学で大学を卒業したラグヴァラン。
就職先を見つけられずに、早4年の苦悩の日々を送っていた…。
弟カールティクは、IT企業で働き車を買える程稼ぐ為に家族の誇りであったが、
彼は、お荷物扱い。
特に父親からは、顔を見れば小言を言われ続け、親子関係は最悪。
今や、犬の「ハリーポッター」すら彼の言う事を聞かない…。
ラグヴァランも、決して怠けている訳ではなく、狙う就職先の多くが、コネと親の跡継ぎ、
残りのホンの僅かな枠を取り合っている状況。
ようやく面接に漕ぎつけるも、不正を拒む誠実な性格が災いし、不採用に…。
隣に引っ越してきた美しい娘が励ますのだったが…。
<字幕があれば良いのだけれど…。雰囲気だけでも分かってちょんまげ>
もうね、久々に「希望」に満ち溢れた映画で、調子に乗って「4」をあげたくなっちゃったが、
少々ね、上手く行き過ぎな部分もあるので、その辺を一寸マイナスした。
ラグヴァラン、スラっとしていて、頭も悪くないし、いざとなったら腕っぷしも強いのよ~~。
↑しかも、ご覧の通り、プーで家事とか、昼寝ばっかりしている割には腹筋バキバキは何故に?
大卒だが4年経っても、就職先が見つからず、自宅ではまるで「罪人扱い」。
特に父親の小言もさることながら、兄弟なのに「差別」が激しい。
それだけじゃなくて、ラグヴァランって、不運の人なのか?
弟が父親から貰ったお金を失くした為に、その分を弟にやって、
残りを家に入れたら「全額入れるのが当たり前なのに、お前は…」と
父親に、マタマタ雷を落とされる。しかも、弟は見て見ぬふり…。
隣の娘が、ラグヴァランを車で跳ねた時も「酔って道路に寝ていたから、
心配で連れて来た」と嘘を。
「仕事もしないで、酔っぱらって道路に寝ていたなんて恥ずかしい」と母親からお小言を。
そんな事が有っても、甘んじてそれらを自分で受け止めるラグヴァラン。
だって、無職なんだもん、肩身が狭いのヨ~~ンって感じ。
出会いは最悪だったけれど、隣の娘とは仲良くなり、良い感じに。
ところが、その代わりに母親と喧嘩して、彼女と遊びに出かけた先で
母親から電話があったが出なかったら…、何と母親は急死していた…。
帰宅した彼は、「死んでしまおうか…」とさえ。
が、彼の母親から臓器提供された、大手建設会社の社長父娘と知り合い、職を得る事に。
ラグヴァランに運が向いて来る。
が、あくまでも不正を拒む誠実な性格は変わらず、大きなプロジェクトを任された彼に、
執拗な妨害をして、手を引かそうとするライバル会社が現れたり…と
前途多難なラグヴァラン。
そんな最大のピンチに陥った彼を助けたのは…。
<モチのロン、歌って踊って、戦って!>←これが無きゃ、インド産を見た気がしない。
プーな彼が、一躍ヒーローになるお話。
それがまた、カッチョえぇのよ。
クールな男を醸し出す為にか煙草を咥えるのは、今の時代どうなんかな?とは思うが。爆。
人口増加中のインドでは、若者が人口の4人に1人で、その為若者の失業率も高く、
大学を卒業しても専攻した専門分野に関する業務に就職できる事は少ない。
就職の為の予備校が山ほどあったり、あまりの就職難の為に就職詐欺まであったりするそう。
本作内の台詞でも、工科大学が山ほどあるのに、それを生かせる就職先は殆どない…と。
まぁ、そう言う事も有りますが、ヒーロー的な存在になっていくラグヴァラン。
でもね…。
↑本作の一番のヒーローは、この12歳の時に父親に貰ったモーターサイクル君でしたわ。
上手い具合に前のライトが「顔」に思える様になって来るねん。けけけ。
どう言うのかは、見なくちゃそれは分からない。
久々、元気になれて、一緒に応援できる、インド産らしい映画で御座いました。
(こう見えて、ラグヴァランもカッチョ良く見えて来るよ~~。多分…。)
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