2018・アルゼンチン・ウルグアイ・セルビア ★★★★☆(4.1)
監督・出演:エミール・クストリッツァ
出演:ホセ・ムヒカ ルシア・トポランスキー
南米ウルグアイの第40代大統領を務め、来日した経験もある
ホセ・ムヒカ氏のドキュメンタリー。
2014年から翌年の大統領任期満了までの日々を映し出す。
ほとんどの収入を貧しい人々に分け与え、趣味は農業という一風変わった人物の
素顔に迫ったのは、エミール・クストリッツァ監督。
ムヒカ氏のほか、元副大統領で妻のルシア・トポランスキー氏らが出演。(シネマトゥデイより抜粋)
本作は、まだ映画館に通っていた頃、スクリーンで予告を見ていた作品。 皆様苦手な
ドキュメンタリー作品ではあるが、本作の監督が「取り敢えず見ておかねば」なお方なので。
U-NEXT。
<↑左 クストリッツァ監督 元大統領・ムヒカ氏。>
名匠エミール・クストリッツァ監督が、南米ウルグアイの第40代大統領で、質素な暮らしぶりから
「世界で最も貧しい大統領」とも称されたホセ・ムヒカを捉えたドキュメンタリー。
収入の大半を貧しい人々の為に寄付し、質素でありながらも心豊かな暮らしを実践してきたムヒカ。
実に大統領時代は、「毎月給料の7割」を寄付していたムヒカ。
実質的な財産は、↑トレードマークのワーゲンとトラクターと農地と立派でも豪華でもない自宅のみ。
豊かさを追い求める国際社会に対しては
「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲望があり、幾らあっても
満足しない人のことだ」と会議で言及した。
↑これらの私有財産も全て財団を作り、そちらにと言う風に既に手は打っている。
(そうでないと、国に没収されて貧しき人に渡らずに、裕福な官僚達の物になってしまう為)
↑何時も同じスーツに「ノーネクタイ」がトレードマーク。 (スーツはクリーニングに出せば新品だ)
ネクタイについては、ネクタイを締める事は政治家の口を締めることであり、ネクタイは
現代文明の奴隷の道具という考えからだそう。
国民のより良い生活の為に自己犠牲をいとわず、予想外の政策を打ち出す彼の姿に、
「世界でただ1人腐敗していない政治家だ」と直感した監督は、2014年から撮影を開始。
大統領の任期が満了する感動の瞬間までをカメラに収めた。
(大統領の任期は、2010年3月1日~2015年3月1日)
スーツを脱ぐと、その辺に居る農家のお爺さん。
本人曰く、何処にでもいる「前立腺を患う」老人だと…。
意外と日本との関係も少なくない。 本作では「菊」の栽培をしているのを見せてくれる。
(高く売れる花ではあるが、其れなりの手がかかる為だと)
少年時代に近くに住む日本人(日系ウルグアイ人)の造園業の手伝いをして
造園のノウハウを学んだそう。
大統領退任後の2016年4月5日~4月12日にかけて日本を訪問している。
極貧家庭に育ち、左翼ゲリラとして権力と戦い、約12年に及ぶ勾留生活を経て、
大統領として国民に愛されたムヒカ氏の波乱万丈な人生を追うドキュメンタリー作品。
<愛犬には、自らが作る餌を>
<善き伴侶の夫人は、副大統領>
派手なパフォーマンス好きだという批判の声もある。
4度の逮捕(内2回は脱獄!) こんな大統領、他国にいるかい?
表情は物凄く温和で↑ディズニーアニメに出てきそうな優しそうなお爺さんだが
これでなかなか、ゲリラ活動等々、約12年に渡る収監と本当に波乱万丈な人生を歩んできた
ムヒカ氏は、今尚内に秘めた闘志は未だ健在と見たが。
人生で後悔している事は?と尋ねられ、即答で「子供を持つ事が出来なかった」と。
(12年の投獄等々で、子供が持てなかった)
獄中生活を描いた「12年の長い夜」がNetflixで見れるそう。
其れと合わせて、「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」見てみたい。
本作は、サクッと見れる74分の作品です。
一番貧しい大統領ではあるが、豊かな心を持つお方なのだ。
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