2018・台湾 ★★★☆☆(3.5)
監督:ジャン・ジンシェン
出演:ウー・カンレン ヤオ・イーティー チャン・イーウェン チェン・チアクエイ
環境破壊や政治と企業の癒着といった社会問題を盛り込みながら、法医学者と検事が
犯罪の真相を暴いていく姿を描いた台湾製ミステリードラマ。
主人公の法学医を台湾のトップ俳優・ウー・カンレン、検事をヤオ・イーティーが演じる。
製作総指揮に台湾の女優で監督としても活躍するシルビア・チャン。(シネマトゥデイより抜粋)
本作は、レンタル枚数が少なくて、何時見れるか分からん状態だったので「何時でもいいや」と
思っていたら、何とタダで見れるのを発見した。 Amazonプライム。
台湾・高雄の小さな漁村。
長年、環境汚染に苦しむ漁民達が、汚染の源である企業に工場の操業停止を求める
大規模な抗議行動を市長が先頭に立ち行っていた。
警察も出動、多くのマスコミが詰めかけていたところ、一艘の小舟が炎を上げながら
港へ向かってきた…。
そこには抗議の為に焼身自殺を遂げた男が乗っており、彼は一躍英雄として祭り上げられる。
法学医の周建生(ジョウ)がこの男の遺体を解剖することになったが、彼の身体には
多くの疑問点があった…。
事件を担当する金検察官(ジン・ミンジャオ)はジョウの元妻で、前々からこの企業の
汚染問題を秘密裏に調査していた。
2人はこれが単なる焼身自殺事件ではないと確信し、調べていくうちに
驚くべき真相が露呈していくのだったが…。
<↑なかなか、ソソル予告編>
主役の「周先生」役は、2年続けて金鐘奨受賞と台北電影奨の主演男優賞受賞で
名実共に台湾映画界のエースとなった「ウー・カンレン」氏。
ドラマ「悪との距離」の誠実な弁護士役だったお方。(確かに、この弁護士役は良かったしな)
もう1本、彼自身が苦労したと言うドラマが見れそうなので、其れも見る事に。
台湾産と言えども、これがなかなかショッキングなシーンも含まれており、環境汚染や
政治と企業の癒着といった社会問題をベースに、犯罪を暴いていく社会派ミステリー。
↑この周先生が、遺体解剖に際して「遺体に話しかける場面」が良いのよねぇ~。
大概は、「黙とう」をしてからなんだけれど。
(海外ドラマでヒットした「BONES –骨は語る-」は見ていないのでどうか分からんが…)
汚染排水等で、養殖業が壊滅状態の小さな漁村で、大きな反対運動が起こる中を
炎に包まれた1艘の漁船が突進してくる。
それは、船上で自らガソリンを被り焼身自殺した男で、この運動のヒーロー的存在に祭り上げられる。
その事件の担当となる、法学医の周と検察の金。 実は訳ありな2人は元夫婦。
周は未だ、金に未練があったが、金は仕事優先で「過去は振り返らない」とクールな態度。
周先生の見立ても、「自殺」ではなく「死後に焼かれている」事が判明。
焼身自殺した男の妻は「自殺などする筈が無い」と供述していたが、ヒーロー扱いで、
俄然運動にも力が入る村民達が、事実を知ったら…。
昔の様に、一緒に事件を調べようと提案する周とこの事件とも関わりのある企業問題を
一挙に解決しようと秘密裏に奔走する金と、又もや2人はすれ違う正義でぶつかり合ってしまう。
しかし、今尚夫婦であった過去を大事にしている周の気持ちを知った金は…。
そして、ヒーローに祭り上げられた男の腎臓が「青く光る」原因とは?
まぁね、本作だけでも、相当「キツイ」シーンもあるんですがね、
思わず「これの韓国産が見たい」と口から出てしまったのは事実です。
韓国産でリメイクされたら、もっとドラマティックにもっと悲惨で、心臓直撃位の作品になるのでは?
確かに本作を見ながら「ぎょえぇぇっぇえ~~」だったんですけれどね、其の後の反応が
かなり薄いんだよな。 もし実際に、こんな事が起こったら、多分「廃人」になると思う。
なのに、メッサアッサリなんだよなぁ~。 いやいやいや…、一寸でも再起不能になって欲しい。
(と、こんな訳わかめな事を延々書いても、理解出来ないだろうけれど…。説明下手やな)
内容的には「悪との距離」の方が断然「ガツン」で御座います。
社会派ミステリーと言えども、韓国産なら「あるある」状態なストーリーですが、何か?
でも台湾なら、結構話題になっただろうなぁ~。 しかも、難しさは一切御座いませんことよ。
ちょっと、「ぎょえぇぇぇ~」を体験してみては? けけけ。(心臓の弱い方は自己責任という事で)
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